経済学部とは?学ぶこと、資格、就職先、学部の雰囲気etc.進学後のリアル教えます!

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経済学部とは?学ぶこと、資格、就職先、学部の雰囲気etc.進学後のリアル教えます!
日常生活の中で身近な経済について学ぶ経済学部。

何となく難しそうなイメージだけど、具体的にどんなことを学び、どんな職種で活躍できるのかなど、意外と知らない人も多いかも!?

そこで今回は、経済学部について徹底的に紹介!

大学の経済学部の教授にも話を聞いたので、経済学部が気になっている人も、まだ進路を絞り切れていない人もぜひチェックしてみて。

【今回教えてくれたのは…】

経済学部とは?学ぶこと、資格、就職先、学部の雰囲気etc.進学後のリアル教えます!
和田光平先生
中央大学 経済学部 教授

専門は経済人口学、人口統計学。
例えば「そのエリアにどんな人が住んでいるかをふまえたら、どんなサービスや商品が向いているか」というように、人口統計学を利用したマーケティングやビジネスモデルなどを教えている。
著書には、「人口統計学の理論と推計への応用」「Excelで学ぶ人口統計学」(いずれもオーム社)などがある。

経済学部って何を学ぶところ?

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※「経済」は身近なものだけど、具体的にどんなことを学ぶの?

経済学部では、家計から、企業、国、世界までを対象に、人やモノ、お金の動きを理論やデータを使って分析する。

その中で問題点を的確にとらえて先の見通しを立て、どう問題を解決すれば社会全体が改善され、幸せで豊かな生活ができるのかを考えていくのが特徴だ。

学問としては大きく3つに分けられる。

理論経済学

理論経済学は、主に「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」に分類される

消費者や企業などを対象に、市場全体の動きを分析する「ミクロ経済学」

例えば、商品の価格をいくらに設定すれば売れるようになるかなど、市場でどのように価格が決められるかの研究をするのもこの領域だ。

一方、「マクロ経済学」では、消費者、企業、政府を大きく一括りとし、経済社会全体の動きを分析

経済成長や失業、インフレーション、為替レートなど実経済を対象に学んでいく。

「理論経済学では、人間の経済行動や人間の集団である社会について、ときには数学を使うこともありますが、どう理論的に説明をするかといった考え方を学びます

経済学を学ぶうえでの基礎となるため、最初の1年次や2年次に学ぶことが多く、『ミクロ経済学』と『マクロ経済学』は必修としている大学が多いようです。

また、『ゲーム理論』といって、消費者や企業をプレイヤーに見立ててお互いがどんな行動をし合い、どういう結果になるかという行動を分析する学問や、さらにそれが進化し、心理学も使う『行動経済学』が出てくるなど、理論経済学も多岐にわたるようになっています」。

応用経済学

理論経済学の内容をベースに実際の経済に適用させて、より幅広い視野で研究を行うのが応用経済学。

「基礎となる理論経済学を学んだうえで、財政学、金融論、国際経済学、労働経済学など、さまざまなテーマごとに理論を応用させて分析していきます」。

思想と歴史

思想と歴史については、経済学史や経済思想など経済学の歴史を学んだり、日本経済史や西洋経済史に分けて学んだりする経済史がある

現在の経済学の成り立ちや、過去に起こった経済状態ではどんな経済学が考えられたのかなどを学ぶ。

「歴史は繰り返されるといわれるように過去の経済状況も繰り返し起こる傾向にあるので、日本や世界の経済史や思想を学ぶことで、現代に起こっている経済状況を読み解くヒントを得ることができます

そうした面で、思想と歴史は経済学の基礎となる大切な学問です」。

経済学部の主な学科・分野は?

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※あらゆる視点から経済社会を学べるよう、さまざまな学科がある

次に、経済学部にある主な学科を見てみよう。

「大学によって名称や内容はさまざまですが、基本となる『経済学科』を中心に、その応用となる学科を用意している大学もあります。

経済学部の中で複数の学科に分かれている場合、どの学科に入るか悩む学生さんは多いと思いますが、同じ学部内であれば他の学科の科目も履修できることが多いですよ。

希望する大学の経済学部はどんな仕組みになっているか、調べてみてください」。
学校ごとの詳細は資料を取り寄せて確認しよう>>>

経済学科

経済学部としてスタンダートとなる経済学科。

人、モノ、お金、情報、時間などが社会でどう動いているかを把握・分析し、課題をみつけ出して経済社会が豊かに発展するためにはどうしたらいいか政策的に考えていく

経済学部に共通して言えるが、経済学の学びを通じて状況や情報の分析力、問題解決力、判断力などを身につけることができるのが大きな魅力だ。

国際経済学科

現代の海外ビジネスの状況や経済の仕組み、各国の関係性をふまえた経済活動を学び、グローバルな社会で活躍できる人材を育てる学科。

現代ビジネス学科

新たなビジネスモデルが生まれる時代のニーズに合わせて、経営やマーケティングなど、現代のビジネスに関する知識やスキルを幅広く学び、多様なビジネスの領域で求められる実務能力を養う

環境経済学科

経済学から地球環境を守るためのアプローチを学ぶ学科。

環境保護の社会的コストや環境を考えた企業活動のあり方を追究していく

大学によっては、環境経済学科の中でも「国際」「食料」「公共」など、あるテーマを軸にして環境問題を経済学から考えていく学科を用意している。

経済学部の授業・ゼミはどんな内容?

大学によって異なるが、1年次・2年次で理論経済学などの基礎的な経済学の知識をつけ、2年次や3年次からは自分の関心のある内容に特化したゼミに所属し、専門性をさらに高めていくことが多い。

「ゼミは先生の専門分野を生かした学びができ、その内容は大学や先生によって多岐にわたります。

例えば、企業や消費者を対象に地域調査として街に出てフィールドワークを行ったり、市とワークショップを行ったり、ビジネスモデルを考えてビジネスコンテストに応募したり、発展途上国で現地調査を行ったりと、机の上で勉強するだけでなく、教室の外に出て学びの機会をもつゼミが人気の傾向にあります。

ゼミはたいてい少人数制なので先生との距離感が近く、先生と学生の綿密なやりとりの中で経済学についての学びを深めていくことができます。

また、ゼミの先輩や先生から就職活動の情報を得られることも多いですね。

ぜひ興味のあるゼミに所属して、仲間と共に切磋琢磨し、やりたいテーマをとことん掘り下げて学んでください」。

経済学部・商学部・経営学部の違いは?

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※それぞれの特徴を理解しておこう

「経済学部」では、地域や国、世界など社会全体という大きな視点で経済活動の仕組みを研究する。

理論を構築し、起こっている現象を分析して明確にしていくのが特徴。

「商学部」では、消費者や企業の経済行動を軸にビジネスを学ぶ

例えば、製品やサービスをどう生み出してどう売り出すのかという流通をはじめ、会計や財務など企業活動に焦点を合わせて研究をしていくのがこの学問だ。

「経営学部」では、特に企業の立場から消費者を考え、マーケティングや組織の経営を学ぶ

例えば、実際の企業活動を事例にし、経営内容や経営判断を分析するなど、企業の経営に必要となる実践的な知識やノウハウを身につけることができる

「経済学部・商学部・経営学部のどれもが、人間と人間が構成する社会、そして経済の仕組みや企業のあり方を学ぶことは共通しています。

卒業するための必修科目は大学や学部によって異なりますが、大学によっては経済学部の中でも企業経済を学ぶコースがあるなど、科目やゼミの選び方によって、商学部や経営学部に近い内容を学ぶことも可能でしょう」。
経済学部のある大学すべてに商学部や経営学部があるわけではないものの、経済学部の中に商学科や経営学科が設置されているケースもある。

学部や学科で何を学ぶことができるのか、大学ごとに情報を確かめておくと安心だ。

学校ごとの詳細は資料を取り寄せて確認しよう>>>

経済学部で目指せる主な資格は?

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※経済学部の学びを生かせる資格も多い

大学での学びと並行させて、資格取得を目指して勉強する人も多いのが経済学部の特徴だろう。

資格取得に向けたカリキュラムを用意している大学や、在学中に大学が認めている資格を取得した人に奨励金を支給する大学もある。

ここでは、経済学部の学生に人気の資格を紹介しよう。

日商簿記検定

企業などの日々の経営活動を記録・計算・整理することで、経営成績や財政状態を明らかにするのが簿記。

日商簿記検定は簿記の知識や修得度を測る検定で、3級・2級・1級がある。

大学在学中に資格を取得することが可能で、大学によっては経済学部の授業の中で日商簿記検定3級レベルの内容を必修で学んだり、入社前に3級以上の合格を奨励する企業があったりと、経営管理や分析力が身につく簿記の知識は重要なビジネススキルと考えられ、業種問わず活用できる資格だ。

ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定

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※『お金の専門家』として活躍

相談者である個人を対象に、家族構成や家計、住宅ローン、保険、教育資金などのデータを収集・分析したうえで資金計画を立て、その人が希望するライフプランを達成するためにアドバイスや資産設計を行うファイナンシャル・プランニング

ファイナンシャル・プランニング技能検定は国家検定に認定されていて、3~1級試験の合格者は「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることが可能だ。

この資格の知識を生かして、金融・保険業界で働いたり、ファイナンシャル・プランナーとして起業をしたりもできる。

経済学部の中でファイナンシャル・プランニングの科目や講座を設置している大学もあるので、興味のある人は調べてみよう。

銀行業務検定

銀行、保険、証券などの金融機関の行職員を対象にした資格で、金融機関の業務を行ううえで必要となる実務知識や技能・応用力を測定する。

年間受験応募者は約25万人で、金融業界の定番資格。

試験種目は法務、財務、税務、外国為替、証券、金融経済、窓口セールス、年金アドバイザー、投資信託、事業承継アドバイザーなど23系統36種目あり、種目単位で受験が可能だ。

受験資格の制限は特にないものの、金融業従事者を対象としているので、実務の未経験者にはかなりの勉強が必要となる。

ただ、経済学部での学びが関連する領域が大きく、大学によっては取得目標に掲げている資格なので、銀行など金融機関への就職を希望する人はチェックしておくといいだろう。

経済学部でも教員免許は取れる?

大学によって条件は異なるが、経済学部でも教員免許の取得は可能

経済学部では、中学校の社会科、高等学校の公民科、地理歴史科、商業科などの教職課程を開設している大学が多い。

どの学部・学科でどんな教員免許が取れるかは大学ごとに異なります

例えば、同じ経済学部でも教員免許が取れる学科と取れない学科があったり、取れる免許が違ったりと、学科によって異なることもあります。

志望校を選ぶ際には細かく調べておくのがおすすめです。

また、金融や経営など、経済学部の学びを深めたり、知識を広げたりできる資格はいくつかあり、資格取得のための勉強に励む学生も多くいます。

ただ、必ずしも『資格を取れば就職に有利』という時代ではありません。

資格取得のために授業以外の時間も勉強に割くことになるので、『就職が不安だから何となく取っておこうかな』という理由よりも、『その道のプロを目指したい』という強い覚悟をもって臨むことをおすすめします」。
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経済学部の主な就職先や業界は?

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※経済学部ではどんな職種を目指す先輩が多いんだろう?

経済学部を卒業した先輩たちは、大学で学んだ経済学を生かしてさまざまな進路で活躍している。

ここでは主な就職先や人気の職種を見ていこう。

一般企業

傾向として多いのが、銀行などの金融業界をはじめ、商社・メーカーなど一般企業への就職

お金の流れにまつわる知識、日本や世界の経済の動き、経営に関する知識など、経済学部で学んだことは幅広い業界に共通して必要とされるので、企業からの期待も高く、就職先も多岐にわたるのが特徴と言える。

「消費者の行動、マーケティングや商品企画、販売戦略などの知識を生かせるという面で、広告・広報系や食品系の職種も学生に人気ですね。

また、最近では、ビジネスモデルを考えるゼミでの活動などをきっかけに在学中に起業をする学生や、起業しつつ一般企業に就職もして兼業する学生なども少しずつ見られ、時代の変化に伴い、『起業』も選択肢の一つになっているようです」。

公務員

地域や国に貢献する仕事として、地方公務員や国家公務員も経済学部の進路として人気。

公務員になるためには公務員試験を受けて合格する必要があるが、地方公務員も国家公務員も経済についての専門知識が問われることが多いので、経済学部出身者には有利といわれている

経済学部のコースの一環として公務員試験と直結する内容を学べたり、公務員試験対策講座を受講できたりする大学もあるので、進路として公務員を視野に入れている人は調べてみよう。

「公務員試験の勉強は、経済学部での勉強と重複する部分もあれば、そうでない部分もあり、勉強に時間を費やすことになるので、『世の中の役に立ちたい』というしっかりとした志をもって臨むといいですね。

公務員の中にもさまざまな仕事があります。

地域住民と近い距離で働きたいのか、都道府県や国レベルで仕事がしたいのかなど、公務員としてどんな仕事をしたいのかを考えてみましょう」。

公認会計士・税理士

企業の売り上げや利益、財政状況を第三者の立場で公正にチェックしたり、経営に関するアドバイスを行ったりする公認会計士や、個人や企業の依頼に応じて税務申告の代理をするほか、会計帳簿の記帳、決算書の作成など会計関係の指導や相談にも携わる税理士として活躍する先輩も。

事務所や法人に所属するほか、一般企業に就職したり、独立開業したりするケースもある。

公認会計士・税理士共に資格試験に合格しなければならず、試験の対策講座を主催する大学もあるが、大学と並行して資格スクールなどに通う人が多い

実務経験なども必要となるので、どういったルートで公認会計士や税理士を目指すか、きちんと計画を立てて臨むことが大切だ

「公認会計士や税理士を目指す人は、経済学部の中ではごく一部と言えますが、人気の職種の一つですね。

資格取得に向けて長期的な学習が必要となり、ほとんどの先輩がバイトやサークルなどの課外活動の時間を削って勉強をし、取得を目指しています」。

中小企業診断士

中小企業からの依頼を受けて会社経営全般の調査・診断を行い、会社のマネジメント・コンサルティングをする中小企業診断士

経営に関する幅広い知識、マーケティング、お金の流れに関する知識、企業経営に関する法律など、経済学部での学びを生かして目指せる仕事の一つ。

経営コンサルティング会社や金融機関などに所属し、個々の企業を一人で担当したり、数人のチームで取り組んだりするほか、商店街全体の再開発診断を行う場合もある。

「まずは一般企業に入って経験を積んでから中小企業診断士の資格を取り、個人で開業するケースも多いですね」。

アンケートからわかった!経済学部の先輩の声

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※経済学部の先輩たちのリアルな声を聞いてみよう!

経済の仕組みを学び、幅広い視野を身につけられる経済学部。

そんな経済学部に通っているor通っていた先輩に、経済学部についてのアンケートを実施!

ここからは、先輩たちによる経済学部に関するリアルな声を紹介するよ。

経済学部の雰囲気は?

経済学部はどんな雰囲気なんだろう?先輩たちがどう感じているのか聞いてみた。

「ビジネスを学びにきてる方が多く、意識が高い」(24歳会社員・兵庫)

「明るい」(26歳無職・茨城)

「にぎやか」(26歳会社員・神奈川)

「わいわいしていた」(27歳会社員・愛知)

「良い意味で軽い」(28歳会社員・埼玉)

「静かでおしとやか」(20歳学生・大阪)

「まじめ」(19歳学生・千葉)
「明るい」「にぎやか」など陽気な雰囲気と答える人が多い傾向に。

その一方で、「静か」「落ち着いている」という回答も見られた。

次に、経済学部にはどんな人が多いか、どんな人におすすめなのかを教えてもらった。

「数学が好きな人」(21歳学生・神奈川)

「お金の勉強に興味がある人」(20歳学生・ 岡山)

「起業が気になっている、自分で行動する人」(21歳学生・長崎)

「いろいろなことに挑戦したい人、周りにとらわれず自由に学びたい人」(21歳学生・東京)

「経済を中心に幅広い視野で学びたい人」(26歳無職・宮城)

「コミュニケーション好き」(27歳学生・岡山)

「何でも興味をもてる人」(19歳学生・石川)

「将来何をしたいかわからない人」(27歳会社員・愛媛)
文系ながら数学の知識を必要とする学部なので、「数学が好きな人」「数学ができる人」という回答が多かった

また、「自分で行動する」「いろいろなことに挑戦」「何でも興味をもてる」など、能動的でアクティブな人に向いているという声が多く挙がったのも特徴だろう。

就職先が多岐にわたり、在学中に学びながら将来の道を考えられるという点から、「将来の夢や道が決まっていない人」にもおすすめという声も見られた。

なぜ経済学部を選んだの?

先輩たちはどうして経済学部に進学したんだろう?

その理由を具体的に教えてもらったところ、「何かをきっかけに学問として興味をもった」「社会や経済の仕組みを知りたかった」「将来を考えたうえで選択した」などさまざまな意見が見られた。

【学問として興味があった】

「高校の時から数学が得意だったのでその数学を生かせる、かつ文系の学部を考えたときに、一番適していたのが経済学部だったので経済学部を選びました。また、経済状況やお金について興味があったことも経済学部を選んだ一因です」(20歳学生・岡山)

「高校の時に経済、経営学に興味があり、市場の変動を知る知識を深めたいと思い経済学部を志望した。特に在学している大学が実際にクライアントをもってビジネスを体感し、実行できることから、実践し学びを深めることができる環境がある経済学部を選んだ」(21歳学生・長崎)

「専攻はスポーツビジネスで、私は小さい頃からサッカーをやっていて、スポーツ関係の仕事に興味をもち、スポーツの経営を学びたかった」(21歳学生・茨城)

「経済学と一口で言っても多岐にわたる学問を学ぶことができる。また、他の学部と異なり、必修科目が少ないため、空き時間を有効に使うことができる。よって他のたくさんの経験を味わうことが可能である」(19歳学生・京都)

【社会・経済を知りたい】

社会を知るには、一番経済について学ぶことが重要かなと思い専攻しました。かつ、幅広い分野があり、経済一つにも興味がそそられる項目がたくさんあった。今後、社会に出て学んだことを踏まえ人生を歩んでいけると思い経済学部を選びました」(24歳会社員・兵庫)

社会の仕組みを知りたいと思ったからです。高校時代、経済を習い世の中の仕組みに興味をもちました。専門的に勉強して世の中の仕組みを知ることで、視野が広がって将来自分がやりたいことがみつかると思ったからです」(27歳会社員・愛媛)

「文系学部の中で最も実社会とのつながりが深い学問だと考えて経済学部を選びました。会計やファイナンス理論から経済理論や経済史まで、経済にかかわることを幅広く学べると思いました。さまざまなバックグラウンドをもつ人が集まることも魅力の一つです」(27歳学生・岡山)

【就職を見据えて】

「高校生の時将来銀行員になりたいと漠然と考えておりました。将来どうすれば銀行員になれるか調べた際、経済学部に進むことが一番の近道と考え経済学部を選びました」(27歳会社員・青森)

「高校生の時に将来の進路について調べて、起業することに興味がでてきました。それから、経営やお金のことについて学びたいと思うようになり、簿記や経営学、経済学を学ぶことができる経済学部を選びました」(19歳学生・香川)

【将来の夢が決まっていないからこそ】

経済、金融、会計についてはどの企業にも必ず必要な分野であり、特に就職したい業種が決まっていない私にとって経済学部という分野は就職の面においてかなり幅がきくためうってつけであると感じたから」(19歳学生・愛知)

「高校生の時に、理系か文系で迷ったとき、数学と社会科が好きだったので、両方の要素をもっている経済学部を志望しました。将来も、具体的になりたい職業があったわけではなく、漠然と大きな会社で働くイメージがあったので、そことも合致してるかなと思いました」(28歳会社員・埼玉)

「高校の時にはまだやりたいことが明確ではなかったけれど、漠然と将来は社会に役に立つ仕事に就きたいと考えていました。その中でも会計や経済について学ぶことができる経済学部に進学したら将来社会に役立つことや自分のやりたいことをみつけることができると思ったので経済学部を選びました」(26歳パート・アルバイト・神奈川)

経済学部のおすすめの授業・ゼミは?

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※経済学部の魅力的な授業・ゼミを調査!

実際にどんな授業やゼミがあるのか気になるところ。

その内容をその理由も含めて聞いてみた。

授業での学びによって日常生活の視野が広がったり、企業の裏側を知ることができたりと、経済学部ならではの興味深い授業やゼミがたくさんあるみたい!

【理論経済学】

マクロ経済学とミクロ経済学がおもしろい普通の日常を違った見方で勉強していくのはとてもおもしろい。計算も特別難しいものはまだ1年生の間では出てきていないので、そこまで苦労しないと思う」(18歳学生・大阪)

行動経済学はおもしろいと思います。数学や理論モデルで説明できない、人間の感情や道徳心を伴う非合理的な行動について、実験などを通じて勉強することができます。最新の学術的な論文などを用いて勉強するため、楽しかったです」(28歳会社員・埼玉)

ゲーム理論や行動経済学などが学べるゼミや授業がとてもおもしろかったです。日常生活の身近な行動に密接にかかわるため、共感や理解が深まりました。他にも統計などを用いる授業は、将来に生きる授業だったと感じています」(26歳公務員・神奈川)

【思想と歴史】

「わたしがおすすめするのは、経済史ゼミです。わたしの担当教授の人脈が広いこともあり、いろいろなところからゲストスピーカーを招いて、その方々のお仕事の内容や経験、ビジネスモデルも教えていただきます。これは経済の歴史を学ぶうえで、日本がどのように動いてきたのか、お一人の話を聞くだけでも時代背景が読み取れることもあり、とても楽しいと感じております」(21歳学生・東京)

【マーケティング】

「私が思うおもしろい授業はマーケティングです。マーケティングとは商品がどうしたらよく売れるようになるか、他社と差をつけることができるかなどを考えるものです。マーケティングを学ぶと日々の生活でさまざまな商品を見るのが楽しくなるのでおすすめです」(20歳学生・岡山)

「海外にも興味があるので国際のマーケティング関連の授業はとても楽しかったです。また経営の仕組みを学ぶことで今後の人生にも少しは役立つ。また起業したい意欲というのが増えてくるので良いかと思います」(25歳会社員・京都)

【ビジネス関連】

経営組織論という授業が特におもしろかった。集団から組織においてどのようなことが起こりうるのか、経済活動でカネを得る中でカネの使い方によって、組織的なモチベーションや構造が変わっていくことを知り、とても興味深かった」(21歳学生・長崎)

会計ファイナンス分野を専攻する中での損益分岐点分析を行い、その会社がどの部分を削ってどの部分を増やせば良いのかの計算を学んでいる。計算が好きなので求め方はいろいろだが答えが1つになることにおもしろみを感じる」(21歳学生・愛知)

「経済学部には理論系の授業と課題解決型の実践的な授業がありますが、後者の実践的な授業がおすすめです。具体的には、授業のテーマに沿った議題を自分たちで定め、グループで議論したり企業にインタビューを行ったりして最終的にはポスタープレゼンまでもっていきます」(27歳学生・岡山)

日本経済の仕組みである。内容としては現在の日本の財政状況や景気について勉強したり、経済用語を学習したりする。この講義を学ぶことで普段の経済に関するニュースを見たときに理解が深まったり、投資をするときに役立ったりするし、実際に学んだメリットを感じたから」(19歳学生・愛知)

「経済とはまた別だが法律についても学べます。その授業が「企業活動法」という授業です。これは会社法や商法、民法など、ビジネスにおいて必要な知識を得ることができます。経済とビジネスにかかわる法律。この2つを学べるのは非常に大きいです」(20歳学生・福岡)

【ゼミ】

インドにある日本の会社を見学に行くためにインドに行くゼミに参加していて、経験として良かったです」(28歳会社員・東京)

「ゼミでは机上での学びだけでなく、いろんな企業へ職業体験をさせていただいたり、有名な企業の社長や役員を講師に招いて少人数制で対話形式で話を伺ったりと、とても楽しかったです」(28歳会社員・大阪)

経済学部で大変なこと、つらいことは?

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※数学に苦戦する先輩も⁉

楽しい授業の一方で、経済学部で大変さについて、先輩たちはどう感じているんだろう?

一番多かったのが、数学を使った授業が大変という意見。特に数学に苦手意識のある人が大変さを感じているみたい。

そのほか、学部としての必修科目が少ない傾向にあるので、「何を学びたいか」「将来どんな仕事をしたいか」を自ら積極的に考えてみつける“主体性”が必要だという声も多く見られた。

【数学】

数式を用いた科目があったのが大変だった。文系科目ではあるものの、高校の基礎程度の数学の知識は必要。それを使用する問題もある」(26歳無職・宮城)

「経営学や会計学など、数字を使う場面が多いことや、その時の時事的なニュースを知っていないとついていけないことが多々あったので常にアンテナを張っていないといけないことがあった」(26歳パート・アルバイト・神奈川)

【資格試験】

会計学や簿記など検定に向けて勉強するにあたってとても大変でした。一つのミスによりすべてが崩れてしまうことからなかなか難しいと思うことが多かったです」(25歳会社員・京都)

【就職活動】

就活の際に、いろいろな道がありすぎて迷ってしまうこと。専門的な知識が学べるわけではないので、その分自分のやりたいことをみつけるということは他学部に比べ難しいんじゃないかと考える」(21歳学生・東京)

【積極性をもつ】

自分で学ぶ姿勢がないと学べないことが多いです。周りに流されずしっかり自分をもつことが大切です」(26歳会社員・神奈川)

自立心が求められる」(28歳公務員・大阪)

自分から学びに行く姿勢が大事だと思います」(21歳学生・栃木)

経済学部の学費は?

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※大切な学費についてもきちんと確認しよう

進学するうえで把握しておきたいのが学費。

国立・公立・私立の違いに加え、学部・学科によっても学費は異なるので、経済学部を含めて学費の目安をチェックしておこう。

★大学の学費はいくら?受験料、入学料、授業料を分野別に見てみよう

経済学部を目指す高校生へのメッセージ

最後に、和田先生から経済学部を目指す高校生のみんなへのメッセージをもらったよ。

「経済の仕組みや経済現象について分析を行い、問題解決をしていく経済学部での学びで身についた力は、将来社会に出てから大いに役立つでしょう。

経済学部は資格取得などのわかりやすい目標がある学部でもなければ、何か一つに特化した技術や能力を備えるためのカリキュラムが用意されていたり、その道のためのレールが敷かれたりしているわけでもありません。

でも、だからこそ、自分自身の興味に基づいて授業や経験を選ぶことができ、100人100とおりの力をつけられる学部だと考えています。

そうして身についた『総合力』は、その人にしかないオリジナリティです

あなたのオリジナリティから生まれる問題解決力やアイデアを出す力は、これからの世の中でとても必要とされる能力です。

経済学を学びながら、『興味・関心のあることは何なのか』『何が自分にとって必要なのか』についてアンテナを張って考え続け、みつけたことに対して全力を尽くす

そうやって、あなたならではの『総合力』をぜひ身につけてください」。

取材・文/ミューズ・コミュニティー 監修/和田光平 構成/寺崎彩乃(本誌)

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