Appleがスパイウェア対策を強化する「ロックダウンモード」を発表

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7月6日(現地時間)、Appleは高度な標的型サイバー攻撃を受ける可能性があるユーザーに対する画期的なセキュリティ機能「ロックダウンモード」を発表しました。


https://twitter.com/technology/status/1544732279448260609

ロックダウンモードは、今年の秋にiOS 16、iPadOS 16、macOS Venturaに搭載されます。

ロックダウンモードをオンにすると、デバイスの防御がさらに強固になります。特定の機能を厳しく制限することで、高度な標的型スパイウェアの攻撃対象領域を著しく減少させます。

ロックダウンモードが保護するのは以下。

・メッセージ:画像以外の添付ファイルをブロック。リンクプレビューなどの一部機能が無効になります。

・ウェブ閲覧:Just-In-Time(JIT)コンパイラによるJavaScriptコンパイルなど、一部の複雑なウェブテクノロジーは基本的に無効となります。(ユーザーが信頼できるサイトをロックダウンモードから除外した場合は除く)

・Appleのサービス:FaceTime通話などの招待やサービスリクエストの受信は基本的にブロックされます。(ユーザーが先に呼び出しまたはリクエストを開始者に送信している場合は除く)

・iPhoneロック時は、コンピューターやアクセサリへの有線接続はブロックされます。

・ロックダウンモードがオンになっている場合は、構成プロファイルのインストールや、モバイルデバイス管理(MDM)へのデバイス登録ができません。

Appleはロックダウンモードの抜け穴を発見するなど保護機能の向上を支援した研究者に上限200万ドル(約2億7000万円)の報奨金を与えるとのことです。

さらに高度な標的型サイバー攻撃の調査・摘発・阻止を行なっている団体を支援するため1000万ドル(約13億6000万円)の資金援助も発表しています。

Appleは、今後ロックダウンモードの強化を継続し、新たな保護機能を追加していく予定だとしています。

※画像とソース:
https://www.apple.com/newsroom/2022/07/apple-expands-commitment-to-protect-users-from-mercenary-spyware/
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/07/apple-expands-commitment-to-protect-users-from-mercenary-spyware/

(執筆者: 6PAC)

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