ロッテ佐々木朗希投手降板に対する球界OBのコメント!筆者注目は岩本勉氏の…

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2022年4月10日、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が完全試合を達成した。そして完全試合達成後初の登板となった4月17日。この当番をなんと現地観戦することができた。チケットは完売、2019年9月24日以来の満員御礼となった。

日本全国が注目したこの試合。ファイターズファンの筆者はビジター応援席であるレフト最前列の席で観戦した。約1ヶ月前、ファイターズの応援に行こうとたまたま日曜日のチケットを買っており、そのときはガラガラで最前列が取れたのだ。それが1週間前の快挙によりプラチナチケットになったのだった。

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佐々木朗希投手の投球はまさに快刀乱麻。初回の投球を見ただけで、正直ファイターズ打線では攻略できないのではと思ってしまうほどだった。そしてあれよあれよという間に…8回パーフェクト! 
2試合連続の完全試合をやってしまうのかと球場が異様な雰囲気に包まれていたが、9回の表にライトフェンスが開き、リリーフカーが登場。8回を完全に抑えていた佐々木朗希投手は降板となった。
プロ野球ファンとしては9回を投げ切る姿が見たかったが、ファイターズファンとしては降板は嬉しかった。そして10回の表にファイターズは万波中正選手のホームランで先制し、1-0で勝利した。

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試合後、ロッテ井口監督は投手交代について、「今日は100球弱(で交代)と思っていた。7回終わった時点で朗希がへばりつつあったので、何とか8回までと思っていた。本当に素晴らしいピッチングで、できれば我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思うが、いろいろ先々考えると、あそこが今日は限界だったと思う。記録は記録(で大切)だが、やっぱりチームが勝つというか、1年間ローテーションを朗希がしっかり守るのが大事」と報道陣に対して思いを語った。
この佐々木朗希投手の起用法についてはファンやプロ野球OBの中で様々な意見が出ている。

球界OBの意見をまとめてみた

まずはロッテOBである里崎智也さん
「多くの人は見たかったと思うんですけど、まだ佐々木朗希はホップステップジャンプのステップを歩んでいる段階なんですよ」
「昨年は中10日以上空けて、自分の調子を合わせて投げてきた。今年は、プロ野球のローテーション投手としては絶対にやらなきゃいけない中6日に挑戦中」
「それを成功するためには、チームが考えて100球前後に抑えて中6日を1年間やらせようっていうルールに沿った交代じゃないかなと僕は思います」
(テレビ番組にて発言)

現在はYouTuberとしても活躍している高木豊さんはスポーツ報知にて
「佐々木朗を交代させた井口監督の決断は理解できる。個人的には9回まで行かせてほしかった気持ちはあるが、年間通して投げてもらわないといけない投手だし、将来のことを考えれば無理はさせられない」
と井口監督への理解を示した。

「続投させた」「投げたかっただろう」の声も

横浜DeNAの監督を務めた中畑清さんは、井口監督の決断に理解を示したものの
「私だったら続投させるという方のタイプ。チャンスがあったり記録がかかったりした時には、それはもうファンの期待なんだから『行きなさいよ』って言ってしまう方」
(テレビ番組にて発言)

1994年に完全試合を達成した槙原寛己さん
「行きたかったでしょう。だけどチームの方針というか、守られているっていう、自分を今まで育ててくれたっていう思いもあるから、チームに従うしかないと思うし。葛藤はしてますよね。本心からすると1点でも取っておいてくれれば絶対勝てたのにっていう気持ちはあるでしょうね」
(テレビ番組にて発言)

元中日ドラゴンズ谷繫元信さん
「正直、代えるか…と思いましたよ。冷静に考えた時にこれもアリなのかな。(自分なら)もしかしたら行かせたかもしれないですね。やっぱり前回完全試合して、今回も8回まで完全してますから、7~8回裏あたりに1点でも取っていれば『もう一回狙ってこい』って言った可能性が高いかな」
(テレビ番組にて発言)

と井口監督への理解を示しつつも、自分が監督なら続投させたという声も多い。

そして中には筆者の意見をそのまま代弁してくれていたOBもいた。
ファイターズでエースナンバー18を背負って活躍した岩本勉さんだ。

温存したから故障しない、酷使したから故障する。可能性の話はあれど、それは確実ではない。プロ野球の投手といえど、野球ゲームの中のように、毎試合同じ球を同じクオリティで投げられるわけでもない。岩本さんの言う「今しか発揮できない能力」「今しか挑めないこと」に精一杯ぶつかっていってほしいという気持ちは部外者ながら持ってしまった。

しかしこのような話ができるのは、佐々木朗希投手という新たなスーパーピッチャーが誕生したからであり、この先何年も彼の活躍を楽しむことができるのは大きな喜びだと思う。

しかし……なるべくならファイターズ戦での登板は避けていただきたい。

(Written by 大井川鉄朗)

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