タロウは自由にアドリブも！アニメ『ULTRAMAN』シーズン2見どころはタッグバトルや生身での大気圏突入!?木村良平＆前野智昭インタビュー
2022年4月14日よりNetflixにて好評配信中のアニメ『ULTRAMAN』シーズン2より、早田進次郎／通称：ウルトラマン役の木村良平さんと東光太郎／通称：タロウ役の前野智昭さんのインタビューをお届けします。
2019年にNetflixで配信開始されて以来、日本のみならず海外のファンからも高い人気を獲得してきたアニメ『ULTRAMAN』待望のシーズン2がいよいよ全世界配信スタート！ 4月18日(月)20時より、生特番配信も決定しています。
木村良平さんと前野智昭さんに今作の印象や見どころを伺いました。
――まず、シーズン1の反響をお聞かせください。
木村：もちろん作っているときも面白いと思って作っていたんですけど、やっぱり結果として、数字としても声の大きさとしてもたくさん楽しんでいただけたという事が、すごく伝わってきたので嬉しかったです。何より、シーズン1が終わってシーズン2を発表した後に、仕事仲間たちからも「シーズン2いつ？」とか「楽しみにしてる」という声も多かったので、とても多くの人に楽しんでもらえてるんだなと思えました。
――改めて完成した作品を観て、アフレコ時からの印象の違いなどはありましたか？
木村：作品の作り方の性質上、ある程度モーションを担当する役者の方々の動きは入っているので、そういう意味では普段のアニメ作品よりは完成に近い状態で収録していたんですけど、やっぱり仕上げは大事だなと感じるくらい、めちゃくちゃブラッシュアップされていたり、音楽など、完成した気持ちよさはありました。
――特撮の実写作品なんじゃないか、と思わされるくらいのリアルさもありましたが、そこも更にブラッシュアップされていると感じましたか？
木村：あれも元々は人がモーションを付けて演じているところを仕上げて、より普通の人間には不可能なところまで引き上げているわけですからね！ もちろん中には、「人がアクロバティックでこんなことできるんだ!?」というところが、“そのまま使っている”ところもたくさんあります。僕は子供の頃からいわゆる男の子の好きそうなものは好きでしたけど、最近になってよりアクションや殺陣が好きになってきた部分もあるので、そういったところもかじりついて観てしまいましたね。
――前野さんはシーズン1をご覧になっていかがでしたか？
前野：普通に楽しませていただきましたし、どれを取ってもクオリティが高いな、というのが素直な感想ですね。音楽にしろ、効果音にしろ、動き、グラフィックにしろ……、もちろんキャストの皆さんのお芝居も素晴らしいですし、本当にいろんな側面からクオリティが高いクリエイティブなものを提供いただいているなという感想でした。
そして、シーズン2で東光太郎を担当させていただくということが決まってから、「実は『ULTRAMAN』好きですごい楽しみなんですよ」という方たちが近くにたくさんいらしゃって。シーズン1の感想を僕に直接言ってくださる方たちも多くて、やっぱり期待値が高い作品なんだなと改めて実感しました。
それを経てのシーズン2ということで、新たにそこに飛び込んで行くプレッシャーはありましたが、シーズン1に負けず劣らず、すごいクオリティのものを世にお届けできる自信があります。
――個人的な印象ですが、ウルトラマンタロウはウルトラシリーズの中でも人気が高いイメージがありますが、「ウルトラマンタロウ好きなんだよ」という身近な方からの声もありましたか？
前野：もちろんそれもありましたし、僕自身も特撮のウルトラシリーズの中で「ウルトラマンタロウ」が一番たくさん観させていただいた作品でもあったので、本当に有り難いお話だなと思ってやらせていただきました。
――原作を踏襲しつつ、オリジナルの要素もある作品になっているということで、ストーリーについてどのような感想をお持ちになりましたか？
木村：最初に全6話と聞いて、シーズン1のときは結構時間をかけてキャラクターの成長や世界観が描かれていたので、6話で何を作るんだろうな、と思ったんですけど、新たなキャラクターも出てくるし、元々のキャラクターたちのこともちゃんと描いて、その上で1つの大きな事件を取り扱うという、ストーリーはすごく気持ちが良かったです。
――凝縮されている分、シーズン2はバトルシーンが多めで、変身した姿がたくさん見られますよね。
木村：確かにそうですね！ 今回1つの売りとしてはウルトラ戦士6人のライナップなので、それをそれぞれ見せ場をちゃんと作って、バトルも描いて敵までカッコよく見せるということが全6話の中で出来たので幸せですね。
――前野さん演じる東光太郎は新しいキャラクターとして登場しますが、W主人公的なポジションでもありました。
前野：原作とは違う設定も多々あったりするんですけど、そこは原作サイドとアニメーションサイドできっといろんなディスカッションを経ての構成になっていると思うので、間違いなく原作ファンの方にも楽しんでいただける作りになっていると思います。
特にシーズン2は東光太郎というキャラクターを非常にクローズアップしてくださっているお話になっていて、全6話という話数だけ見るとやや少なめな印象は受けるんですけど、その中で光太郎の人間性やどういう風に力を手に入れていくのか、というところも非常に丁寧に描かれているので、すごくわかりやすいと思います。原作と少し違う展開にはなっていくんですけど、すんなり受け止めていただける構成になっているかなと思います。
――一番グッときたところはどんなところですか？
前野：やっぱり今作でいうと、スーツを纏って戦うというのがウルトラマンとしての姿なわけですけど、そのスーツを光太郎が着て戦っている描写が僕はすごくグッと来ましたね。ちゃんとフォルムも特撮作品のほうのタロウに近い感じのスーツを纏っていて、熱いものがありました。
――今回、東光太郎はジャーナリストという設定になっていますが、どのようなディレクションを受けましたか？
前野：直情的であまり深く物事を考えずに、直感や自分の信念で行動してしまうキャラなんですけど、かなり自由に作らせていただいたいなとは思いました。すごくやりやすい、演じやすいキャラクターだったなと今振り返っても思いますね。
――ストレートな熱い人物像が前面に出ていて、めちゃくちゃ合っているな！と感じました。木村さんは、前野さんの東光太郎の印象はいかがでしたか？
木村：前野くんとは一緒に収録は出来なかったけれど、僕はもう楽しみにしてましたから！ 先輩に対して偉そうですけど、僕は本当に大満足です（笑）。
前野：僕はずっと1人で収録したのですが、事前に録っている方たちの音声をちゃんと耳に返していただいたりもしつつ、最大限僕がやりやすいようにスタッフさんも配慮してくださって。やりやすい環境で収録させていただいたなと思います。Tシャツやドッグタグとかもいただいて、士気を上げて収録に臨ませていただきました。
――この作品のアクションシーンは特撮作品に近いところがあると思いますが、普段のアニメのバトルシーンの収録との違いはありますか？
木村：アニメ『ULTRAMAN』はとても恵まれていまして、本当にモーションのおかげで、収録の初めからアクションがある程度仕上がっているんですよ。なので、画が分かりづらいということが基本的にないんですよね。だから、モーションから生まれたあのフルCGのすごいアクションに素直に音をハメていけばいいので、めっちゃやりやすいです。
前野：僕もやりやすかったですし、あと基本的に“あり得る人間の動き”をした上での戦い方になっているんですよ。もちろん、空を飛んだりとか脚色されている描写はあるんですけど、人間の可動域ってこうだよね、という動きをちゃんとアクションでしてくださっているので、本当に達人たちの戦いを見ているかのような感じで、すごく圧倒されましたね。その中で、空を飛んだり、スペシウム光線を打ったりとか、ウルトラマンらしい世界観もあって、すごくマッチしているなと思いました。
――シーズン2の見どころを教えてください。
木村：もちろんPVやポスターから、ウルトラ戦士のラインナップを楽しみにしてくださっている方はいると思うので、そこは期待に応えられると思います。あと、俺が割と推している女の子のキャラがいるんですよ！ 可愛いので楽しみにしていてください。
前野：僕はやっぱりゾフィーの登場がすごく痺れたので、ゾフィーが今作の見どころの1つと言っても過言ではないのかなと思います。光太郎的には、イズミがどうなってしまうのか、というのは僕も今後気になっているポイントでもあるので、そのあたりも注目して観ていただきたいなと思います。
――早田進次郎的な見どころは？
前野：生身で大気圏に突入するあたりじゃない？ それはさすがに死ぬだろ、っていう（笑）。
木村：本当に正気じゃない（笑）。進次郎は今回、かなり独立しているというか、バトルもあるし、怒りも悲しみも、そして異星人とのコミュニケーションもあったり、結構いろんな表情を彼が見せてくれているのは楽しんでもらえるかなと思いますし、演じていても楽しかったです。
――木村さんの推しキャラの女の子に関連したシーンも進次郎の見せ場となっていますよね。
木村：はい、そうなんです！ 今回は進次郎は女の子との絡みも楽しいです。
前野：チーム戦も多かったですよね。タッグバトルとか。
木村：ああ、タッグバトル良かったね～！
前野：カッコよかった、あれはエモかった。
――シーズン2の見どころとして、エンディングダンスも注目ポイントかなと思います。
前野：いい感じに戦いつつも、みんな踊っているんですよね。特に海外の方の評価が楽しみだなと思いました（笑）。陽のオーラがすごい出てる。おもしろカッコいい。
――オシャレですよね！ ウルトラマンを踊らせるという発想や、エンディングダンスをするのは、現代の日本でアニメ化するからこそだな、と感じました。
前野：ペダント星人とかも踊っていますからね！ あの動きは観ていただければ、それだけで「すげえ！」となると思います。
――ウルトラマンファンに刺さりそうだなと感じたところはありますか？
前野：ポーズとかも特撮作品のほうに寄せて作ってくださっている部分も多いので、そこは「おお！」と感じました。効果音とかも限りなくそれに近い音にしてくださっていたりとか。
木村：効果音はそうだね！
前野：往年のファンの皆さんもきっと喜んでくださるだろうな、という演出が各所にあるなと感じました。タロウも、あのオープニングのカットに近いものにしてくださっているんだな、とか。
スタッフ：光線やカラーライマーなどは、基本的に（特撮版の）旧作ネタを取り入れています。
前野：やっぱりそうなんですね。
――今作は配信作品なので、何度も見返してほしいポイントを教えてください。
木村：アクションが派手な分、素早かったり複雑だったりするところもあるので、何度も観てもらうと「ここってこういう動きしてたんだ！」とか、「これが結構決め手になっている動きだったんだな」などわかると思います。やっぱりアクションが1つの売りですから、そこを楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
前野：バイクチェイスをするシーンとかもすごく丁寧に作っていただいていて迫力を感じたシーンでもあるので、そのあたりも見返す際にぜひ注目していただければ嬉しいなと思います。その前のセブンのアイスラッガーを避けるシーンで「危ねっ！」ってアドリブで言ったら使っていただけて。2回め、3回めを楽しんでいただく中で、「あ、これアドリブだったんだ」とか感じていただけるシーンが結構あるのかなと思います。
――アフレコでは割と自由に作れたとおっしゃいましたが、そういったアドリブもたくさん入れられたり？
前野：そうですね。スーツを纏っていて口元の動きが見えていなかったところは、結構自由にいろんなアドリブをつけさせていただきました。どれが採用されているかは僕も全部は把握できていないですけど、それも含めていろんな技術が集結されているので、細かいところまで観ていただきたいですね。
――以前、木村さんと（諸星弾／通称：セブン役の）江口拓也さんは実際に再現されたウルトラマンスーツを着用していましたが、感想をお聞かせください。
前野：強くなれるでしょ？
木村：強くなれますよ、心は（笑）！ かなり気持ちは上がります！ スーツを着るのは大変というか、着せてくれるスタッフさんたちが大変そうなんですけど。着るまでの時間が結構長いし大変な分、仕上がったときに、「あ、完成した！」という気分はめちゃくちゃあるし、動くのはすっごく大変なんですけど、逆にズシンッ！ズシンッ！と歩いている気分にもなったり、楽しいです。
――前野さんもタロウスーツが作られたら着てみたいですか？
前野：もちろん着たいです！
木村：言質取ったよ（笑）！
前野：出来たら着たいですし、ちゃんと火とか出るようにしてほしいです（笑）。
木村：それは前野さんの身を守る意味でも無理です（笑）。
――では、作品を楽しんでくださる方にメッセージをお願いします。
木村：シーズン2を大変お待たせしてしまったんですけど、本当に丁寧にその期待に応える作品になっていると思いますし、意外なところでおもしろポイントを見つけられるとも思います。合計2時間くらいで見やすい尺にもなっておりますので、一気に楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
前野：本当に音楽、効果音、グラフィック、どれを取ってもすごいクオリティなものをお届けできているので、いろんな側面からいろんな楽しみ方が出来るシーズン2に仕上がっていると思います。もちろん特撮作品のウルトラマンがお好きな方も、これまでウルトラマンに触れたことがないという方にも楽しめる作りになっていると思いますし、見やすい尺で作ってくださっているので、どなたでも楽しんでいただける作品だと思いますので、これを機にぜひ『ULTRAMAN』に触れてみていただきたいなと思います。
――ありがとうございました！
【Dynamite! Amazing Special Report!! – ウルトラヒット!緊急生配信 概要】
■配信日:4月18日(月)20:00-21:00(予定)
■登壇者(敬称略):木村良平、江口拓也、潘めぐみ、前野智昭、佐倉綾音、
NOILION(主題歌)
＜キャラクター＞ULTRAMAN、SEVEN、ACE
■配信 URL:https://youtu.be/rVgUbZuNHp8
“ウルトラ6戦士”集結！アニメ『ULTRAMAN』シーズン2ティザーPV＆キャストコメント解禁 東光太郎/タロウは前野智昭！
https://getnews.jp/archives/3160273［リンク］
アニメ『ULTRAMAN』シーズン2 概要
■Netflix にて世界配信中
タイトル:『ULTRAMAN』シーズン2
＜イントロダクション＞
新章開幕!アニメ『ULTRAMAN』のシーズン2がいよいよ登場!
“6戦士”が集結し物語はさらにヒートアップ!
神山健治×荒牧伸志 両監督によるウルトラ世界は未知のゾーンへ!
2019 年に NETFLIX で公開され、世界的な大ヒットを記録、国内外の数々の賞を受賞したアニメ『ULTRAMAN』(原作 円谷プロダクション・清水栄一×下口智裕)。
そのシーズン2が 2022 年 4 月 14 日(木)に NETFLIX で全世界配信が決定した。本作では《ウルトラマンの息子》早田進次郎を中心に、伝説の「ウルトラ6兄弟」のイメージを継ぐ「六傑」(ULTRAMAN、SEVEN、ACE、ZOFFY、JACK、TARO)が大集結。宇宙スケールの異星人の陰謀に立ち向かう。謎の“人間消失事件”に遭遇した若きカメラマン、東光太郎(ひがし・こうたろう)は、事件が異星人によるものだという証拠を写真に収め、恋人のイズミとともに科学特捜隊に接触するが……彼はある事件によって絶大な炎の超能力を持つ超人になってしまう。そして、等身大の ULTRAMAN たちの前に、巨大な「あの」宇宙兵器がたちはだかる……。
原作:円谷プロダクション、清水栄一×下口智裕(「コミプレ/ヒーローズ」)
監督:神山健治×荒牧伸志
音楽:戸田信子×陣内一真
制作:Production I.G×SOLA DIGITAL ARTS
公式サイト:https://anime.heros-ultraman.com/［リンク］
（C）円谷プロ （C）Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi （C）ULTRAMAN 製作委員会 2
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
