金融の専門家に聞く! 成年年齢18歳に引き下げの「金融元年」に100円から始める投資のすすめ

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2022年も新年度を迎え、大きく変わったことの1つは、成年年齢の引き下げによって18歳~19歳が新成人となったことだろう。飲酒や喫煙などは従来通り20歳からとなるが、親の同意がなくともクレジットカードを作れ、ローンを組めるほか証券・FX口座なども18歳から利用することが可能に。情勢的に先行きが見えづらい世の中で、金融への理解を若年層からしっかりと持つために高校でも資産形成などの金融教育がスタートしており、2022年は「金融元年」とも呼ばれている。

また、コロナ禍の影響で投資や副業への意識も高まっており、外為どっとコムによる意識調査の結果では、コロナ禍以前に比べて投資をはじめた・頻度が増えたという人の割合が2割以上にのぼるとのこと(※)。

もちろん、投資にはさまざまなメリット・デメリットが存在する。漠然とした不安感から知識なくお金を注ぎ込んで、かえって元手を減らす結果になってしまう可能性もある。そこで本記事では株式会社フィスコのシニアアナリストであり認定テクニカルアナリストの馬渕磨理子氏と、株式会社外為どっとコム総合研究所の小俣凪子氏に、投資をはじめるうえで意識すべき点や考え方について伺った。

若い頃から投資を学ぶことの意味とは?

まず4月から高校で金融に関する授業がはじまることを受け、資産を持たない若いうちから金融知識や経験を積むことの意義について質問すると、馬渕氏は「金融の知識は人生の早い段階で学ぶことが好ましいです。人生100年時代と言われるように、長い人生を守る上で、お金について十分な知識をもち、お金との付き合い方について適切に判断する力が必要です」と回答。若い頃からお金について計画的に考える習慣を持つことが大切だという。
 
続けて投資におけるメリット・デメリットを見定める上で、どのような考え方が必要か伺うと「金融・投資は常に値動きがありますので、数日・数か月という短期視点で考えると損失が出る場合もあります。長い人生を楽しく安心に過ごすために、金融・投資がありますので中長期視点で考える必要があります」とのこと。

「金融・投資は長いお付き合いです。途中でやめてしまったりするのは“もったいない”という考え方が大切です。金額リテラシーを若いうちに学び、続けることで、豊かな人生の時間を過ごせるようになります」とも答えてくれた。たしかに長期的な視点での経験を積む上で、若い頃から金融に触れることは大きなメリットとなるだろう。

とはいえ、まだ貯金額自体多くない若年層から株やFXといった金融商品を運用していくことはハードルが高いのではないか? と思い、運用をしていく上で必要な知識や適切な行動についても伺ってみた。すると「焦らず・ゆっくりと。最初に手持ち資金の全てを投入することはやめてください。投資だけでなく、運動もいきなりスタートダッシュするのではなく、まずストレッチをし、体の準備をしてから始めますよね」と納得の回答が。

馬渕氏からは続けて「投資も同じです。まずは、少額から始めて、投資ってこんな感じなんだ! と知るところからスタートです。また、数日で何か急激にお金が増えることはありません。投資はゆっくり育てていくという感覚が大切です。逆に急激に利益が出るようなものに投資している場合は、好ましくないものに投資をしているかもしれないと、振り返る行動をしてください」とアドバイスをくれた。

世界情勢も激動している現状だが、金融的な視点で普段の生活の中でニュースを見るときにどんな点を意識したら良いのかも聞いてみる。「為替の知識はぜひ身についてください。FX投資にも役立ちますが、それだけでなく世界の構造を理解することができますので、とても面白いです! 通貨の高い・安いは、その通貨の強さ・弱さのパワーバランスで決まります。円安ってナゼ起きているの? なぜ? の疑問を大切にしてください。

ニュースの表面をなぞるのではなく、なぜ円安になっているのか理由を探すのです。その手助けになる2022年経済ニュースのヒントをお伝えします。キーワードは、“米国の利上げ”です」と助言ももらったので、今後意識していきたい。

(取材協力:株式会社フィスコ シニアアナリスト/認定テクニカルアナリスト 馬渕磨理子氏)

投資をする上で覚えておきたい金融知識やおすすめの金融商品は?

続いて、外為どっとコム総合研究所の小俣氏に、証券口座やFX口座を若いうちに作ることの意義について質問すると、「高齢化社会の進行に伴い、公的年金など老後の所得保障を筆頭に、現代の若者世代にとって、お金の不安は今後ますます広がっていくことが予想されます。預貯金をしても低金利の状態が続いているため、資産を増やす手段として投資を選択肢のひとつに入れることは大きな意義があることと思います」と回答が。

「特に積立型のサービスを若いうちから始めることは、より長期的な運用ができるため将来の資産形成に適しているのではないでしょうか」とのことで、やはり長期運用をするうえで若いうちから始めることでなじみを持つことは有益なのだと感じた。

続いて、金融商品、特にFX積立投資を始める上で、どうしても触れなくてはならない専門用語について、金融初心者のうちにこれだけは覚えておいた方がいいものは? という質問にも答えてくれた。

「まず初めに投資にはいくつかのリスクがあることを意識いただくことが大切です。そのうえで、投資には資金効率を上げる手段があります。例えば、レバレッジ(てこの原理を意味し、預けた資金以上の取引が可能)、スワップポイント(売買をせずともポジションを持つと発生する、2か国間の金利差益により得られる利益)。また、『らくらくFX積立』で採用しているドルコスト平均法も、価格変動リスクが低減される手法のため、FX積立を始める際は押さえておきたい用語です」とのことだ。

※用語に関しては外為どっとコムの下記解説ページも参照すると、より理解が深まる。

・リスク(投資にかかる手数料等およびリスクについて)
https://www.gaitame.com/company/risk.html[リンク]

・レバレッジ
https://www.gaitame.com/beginner/leverage.html[リンク]

・スワップポイント
https://www.gaitame.com/beginner/swap.html[リンク]

・ドルコスト平均法
https://www.gaitame.com/beginner/dollarcost.html[リンク]

用語についても抑えたところで、改めて少額から始められる『らくらくFX積立』にスポットを当てて、メリット・デメリットについて伺うと「初期設定(定期買付設定)後は自動運用ができるため、相場動向予測・売買タイミングを考える・相場変動に一喜一憂等の心配が軽減されます。

また、100円程度からスタート出来るため、初心者の方でも手軽に始めていただけます。デメリットとしてはローリスクの分ローリターンであることや、通常FX取引に比べ注文設定の自由度が低いこと等があげられます。ただ、資金効率レバレッジ(個人の場合3倍まで)やスワップポイントといった利益に繋がるFX取引メリット部分はしっかりと組み込まれています」と説明してくれた。

余剰資金で行うのは投資の原則だが、100円を元手に投資の勉強として経験を積むのは非常にコストパフォーマンスがよいと感じる。それでも世界情勢の動向は気になるので、小俣氏にもニュースを見るときに意識しておきたい点についての質問を投げかけてみる。
 
「地政学要因などにより急な為替変動が起きた際は、チャンスでもありリスクでもあります。通常時より大きくレートが動くことにより大きな利益を追求できる一方、想定以上の値動きによる損失発生やお取引自体が不可能となる可能性があります。

なお、『らくらくFX積立』のような分散投資が可能なFX積立では、このような情勢下でも比較的落ち着いて運用を続けることができます。為替変動が激しい時期に投資を始める方は、地政学リスクを充分ご理解されたうえでのお取引を推奨します」。

(取材協力:株式会社外為どっとコム総合研究所 小俣凪子氏)

メリット・デメリットを知ったうえで、『らくらくFX積立』で投資を始めてみよう

総じて、お金をいきなり投資で稼ぐというよりも、若いうちから投資・金融・FXということに触れて経験を積みつつ、しっかりと自分自身で考えて行動できる知見を得ていくことが長期的には大事なのだと改めて実感できた

もちろん、18歳・19歳の新成人や20代~30代の若者だけでなく、あらゆる世代がなんとなく難しそうというイメージで決めつけるのではなく、しっかりとリスクを理解した上で投資を行うことで、よりよい将来につながるはずだ。

最後に、馬渕氏と小俣氏から若い世代とその親御さん世代に向けたメッセージをいただいた。

馬渕氏「金融・投資の知識は、皆さんが生きているリアルな経済と直結する知識です。今まで見えていなかった視点で物事を見ることができるようになり、視野が広がります。人生を楽しいものにする1つの武器は視野の広さだと思います。皆さんが、大人になっても、経済の中で思いっ切り駆け巡り、自由に羽ばたく大人であって欲しいと思います。金融リテラシーは、皆さんを大きくジャンプさせてくれますし、遠くにも連れていってくれます。ぜひ、親子で一緒に学んでみてください」

小俣氏「(若い世代へ向けて)親会社である外為どっとコムは創立20周年を迎えますが、この20年でFX取引環境(法律規制等)が整備され投資家に寄り添った透明性の高い市場となっており、現代は投資を始めやすい環境が整っています。また、SNSやセミナーなどコンテンツを多数提供しておりますので、将来納得のいくライフプランを叶えられるよう資産運用を学んでいただければ幸いです」

(親世代へ向けて)投資にはリスクがありますが、現代では資産運用をしないこともまたリスクです。金融授業が始まり、一人一投資が当たり前となる世の中が来ているのかもしれません」

記事中でも話題になっている『らくらくFX積立』は、下記から確認できる。まずはジュース1本分のお小遣いから、投資や金融の勉強として初めてみてはいかがだろうか?

らくらくFX積立:
https://www.gaitame.com/t/product/rakutsumu.html

※調査概要
調査名:金融・投資に関する調査
調査対象:銀行預金以外の投資に興味がある18歳~60代の男女500名
調査期間:2022/1/6~2022/1/11
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社アスマーク

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