プロが伝授!旅先で料理を美味しそうに撮るスマホ撮影テクニック
スマホカメラがあることで、どんな場所でも手軽に写真を撮れるようになりました。旅行では特にさまざまなシーンで撮影したいと思いますよね。
しかし、旅先から帰って撮った写真を改めて見たとき、「あれ?こんなはずでは……」ということも多いのでは。スマホ写真にも技術やコツが必要!と考えたびゅうたび編集部は、写真家でびゅうたびライターの大村祐里子さんに、スマホカメラにも通じる撮影テクニックを伝授していただくことにしました。さて、カメラ素人である編集部メンバーのスマホ写真は、伝授前と伝授後でどのように変わったでしょうか?
【目次】
①カフェごはん 撮影のテクニック
その店舗独自のスタイルがかっこいい「カフェごはん」。旅先で素敵なカフェに出会うことも多いと思います。旅先でカフェに寄ったときの「カフェごはん」はどのように撮ると良いのでしょうか? まずはテクニック伝授前のびゅうたび編集部メンバーの写真を見てみましょう!
■びゅうたび編集部A撮影
とても美味しいお料理だったのですが、その美味しさが伝わりません……! 自然な光が入りにくい場所だったので明るさを気にしていたのですが、角度を工夫しても難しかったです。
雰囲気のあるカフェは暗いこともありますよね。構図で工夫してみましょうか。「真上」から撮影してみる方法もあります!
■大村さん撮影
<カフェごはんを撮影する際のポイント>
料理によっては「真上」から!
被写体によっては真上からの撮影にチャレンジしてみましょう。あまり色合いが派手ではないお料理でも、真上から撮影するとおしゃれな写真が撮れることも多いんです。また、正方形にトリミングしたときにおさまりがいい構図にすると、写真のバランスが取りやすいです。
もしできることなら、座る場所を選ぼう!
やはり自然光が入ると写真の出来が違います! スマホの場合はシャッターも使えませんし、座る場所は大きなポイントですね。料理は逆光や反逆光が差し込む場所だときれいで立体的に撮れるので、そういった光の入る場所に(選べる場合は)座りましょう。自然光ではなくて、通常の照明でも理論は同じです。スマホの場合はフィルターなどを使ってあとからでもある程度調整できるので、構図重視でもOK!
■びゅうたび編集部A再び撮影
窓際を狙って座り、「真上」からの撮影に挑戦してみました!これなら「カフェごはん」の美味しさが十分に伝わりそうです。角度が違うだけで全然違いますね。自分でもこんなふうに撮れて嬉しいです!
② 手持ちスイーツ 撮影のテクニック
「手で持って撮影」は場所を選ばず気軽にできますが、撮ってみるといまいち……ということも多いですよね。アイスクリームや飲み物などを自分の手で持って撮影する場合には、どんなポイントに気を付ければいいのでしょうか?
■びゅうたび編集部B撮影
スイーツはできるだけどこかに置いて撮影したいのですが、それが難しいときには手で持ったままの撮影に。あまり上手に撮れたことがなく、なにかいいコツはないでしょうか……。
アイスクリーム、美味しそうですね! 手持ちの場合は背景で工夫すると「それっぽく」なると思います!少しだけ歩いて、広々した場所を探してみてください。
■大村さん撮影
<手持ちスイーツを撮影する際のポイント>
背景を選ぼう!
背景にいろいろ写るのも楽しいのですが、いまいちいい感じにならないな、というときは、緑や空など、自然のものを取り入れてみましょう。スマホの「マクロモード」などを使い、背景をぼかすのもおすすめ。
被写体を少し高い位置に持ち上げてみよう!
料理などはどうしても見下ろしている構図になりますが、手持ちの場合は見上げるようにして撮影できるので、ぜひチャレンジしてみてください。いつもと違う感じになります!
背景は「補色」を意識しよう!
上の写真は同系色の背景ですが、より「かっこよさ」を目指すのであれば、手持ちスイーツと色相環で正反対に位置する色を背景に持ってくると、さらにスイーツの存在感が引き立ちます。例えば、黄色っぽいスイーツだったら、背景に青色を持ってくるといいですよ。
■びゅうたび編集部B再び撮影
公園と青い空を背景にしてみました!「外で食べています」という特別感も加わり、味がある写真になったと思います!
③旅館料理 撮影のテクニック
旅に出たら、旅館の料理も撮影したいですよね。ずらりと並ぶ料理は、いかにも旅! という感じがします。その撮影方法も伝授していただきましょう! 旅館料理ならではの特徴も踏まえて教えてもらいました。
■びゅうたび編集部C撮影
旅館やレストランで撮影するときの悩みです。たくさんのお料理が並んでいるので、できるだけ全て1枚に入れ込みたい!と思って撮影するのですが、うまくいかなくて……。
たくさんお皿がある上に、立体感のあるものもあって難しいですよね。どうしても「全部写したい」というふうになりますが、被写体にぐっと寄ってみての写し方にもチャレンジしてみてください!
■大村さん撮影
<旅館の料理を撮影する際のポイント>
テーブルの料理全部は入れない方法もアリと考えよう!
全部の料理を入れた写真を撮ったあとは、これぞ!という料理を選んで焦点を合わせた構図でも試してみてください。料理や配置によってよしあしは違うので、まずは複数のパターンを撮影してみることをおすすめします。
高さのある被写体は低い位置から
カフェごはんとはちょっと違い、高さのある鍋用コンロも「それっぽく」写すために、いつもより視線を落としたくらいの低い位置から撮影してみましょう。立体感が出ると思います。これは旅館のお料理だけでなく、いろんな「高さのある料理」で試してほしいです!
■びゅうたび編集部C再び撮影
「高さのある料理、来た!」と思い視点を低くしての撮影に挑みました。また、大村さんの写真を真似して手前の料理に焦点を合わせての撮影。奥の料理は欲張らなかったことで、いい1枚が撮れたと思います!
【大村さんから「スマホ撮影をがんばりたい」びゅうたび読者にお伝えしたいこと】
スマホは立派なカメラです。コンパクトであらゆる画角から狙えるので、撮影の自由度がものすごく高い点は普通のカメラにはないメリットと言えます。しかも、背景をぼかしたり、色や雰囲気をいくらでも好きなように加工できます。
1枚か2枚撮影してうまくいかないな、と思っても、さまざまな角度から撮ってみたり、いろいろな加工を試してみてください。一度コツをつかんでしまえば、すぐにスマホで好きな写真が撮れるようになりますよ!センスを磨きたい、という方はSNSで素敵な料理写真を掲載しているアカウントをたくさんフォローしてみるといいと思います。撮ることと同じくらい「見ること」も大事です。
びゅうたび編集部メンバーも、大村さんからのテクニック伝授で少しコツをつかむことができました! 大村さんによると、「テクニックとしてはスマホカメラも普通のカメラと同じような部分が多いんです」とのこと。ぜひ今回のテクニックを吸収して、旅の思い出を綺麗に保存しましょう。大村さん、ご丁寧に教えていただき、ありがとうございました!
旅するメディア「びゅうたび」は、ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介します。
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