FANTASTICS佐藤大樹&見上愛インタビュー:「壁がない人」「防衛本能がなくなって…」ダブル主演作「liar」での共演を語る

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ワルくてズルい“大人の恋愛のリアル”を覗き見している感覚が楽しめると話題のドラマ「liar」が、MBS/TBSドラマイズム枠にて地上波放送中です。電子コミック&単行本も大人気となった原作の実写ドラマ化で、「男性目線」「女性目線」が入れ替わり展開する<ズレ恋ストーリー>やふたりのラブシーンも注目の一作です。不愛想な先輩・市川役の佐藤さん、彼に惹かれる新社会人・美紗緒役の見上さんに話を聞きました。

■公式サイト:https://www.mbs.jp/liar/ [リンク]

●リアリティある描写や視点の転換などが斬新な印象でしたが、おふたりの感想は?

佐藤:既に1話を4回ずつくらい観ています。今日帰ったらまた観ようみたいな(笑)。本当に自分でも誇れる作品になったなと思います。こういう役柄を演じたことがなかったので、自分がどう映るのかわからなかったのですが、この物語の構成やモノローグの入り方、音楽も含めて、自分の予想をしていたものじゃないものが出来上がりました。

見上:わたしはまだ1回だけしか観ていないのですが(笑)、作品全体の構成としてはとても面白いものになっているなと思っています。1話、2話セットで観ると、作品の面白さがわかってきますから、みなさんにも観ていただきたいです!

佐藤:男性が共感できる部分とできなそうな部分の差が激しいなと思いました。普通の少女漫画では「わかるわかる!」となるところを、今回は自分の人生経験でなかったことばかりが描かれていたので。特にお互いの家に初めて行った時の描写や会話がとても面白い。男性から観てもドキドキしちゃいました。

●役作りで意識したこと、大切にしたことは何でしょうか?

佐藤:漫画原作の作品なので原作に忠実にしなくてはいけないと思いつつ、ひとりの人間が演じるからこそ、そこに嘘がないようにしなくてはいけないとも思いました。漫画だから成立することでも、実際に人間が演じたら嘘くさい、現実味がなくなることがありますよね。だから僕からもいろいろな提案をさせていただきましたし、セリフの語尾を工夫するなど、自分なりに思ったことは伝えさせていただきました。

見上:美紗緒は元から自分と似ているところがあって、わたしも思っていることが顔に出たり、反応に出たりするタイプなんです。美紗緒にもモノローグがあったのですが、美紗緒のひとり語りとして成立するところはモノローグを使わなかったりしています。わたし自身も独り言が多いタイプなので、美紗緒の口から出る独り言が理解できました。常に自分に近いところから美紗緒を探っていくことをしていました。

●それぞれの人間性については、どう受け止めて演じていましたか?

佐藤:市川は本音を伝えられないけれど相手のことが好きで、でもその気持ちを伝えるスペックがないみたいな男なんです。そのもどかしさをどう表現するかは、とても悩みました。モノローグが多い作品だったので、間が生まれるんですよね。モノローグを言っている時の表情や間、視線の送り方などは、自分なりに意識したところです。

見上:わたしの場合、漫画の表現に囚われずに演じようと思った結果、逆に漫画に近いキャラクターになったかなと思います。わたしには美紗緒っぽいところが元々多かったなと、撮影が終わった後に感じました。

●おふたりは最初から打ち解けていたのですか?

佐藤:僕にとっては初めてでしたが、クランクイン前に監督と見上さんと3人でいろいろなことを話す場を設けていただいて、とてもリラックスしてクラインクインできました。いつもは徐々に仲良くなっていって、ようやく仲良くなれた頃にクラインクアップすることが多いのですが、この作品に関しては最初からプライベートの話やたわいのない話もしながら、楽しく撮影できました。

見上:わたしも撮影前にお話をする機会があるといいなと監督さんたちにはお願いしていました。撮影期間が短かったのと、本当にふたりの恋愛が中心のお話になっているので、お互いのことを知っていたほうがいいかなと思ったんです。実は人見知りで、スイッチを入れないとなかなか話せないんです。でも、佐藤さんには自分と似た空気感を感じたので、最初にお会いした時からすぐにお話することができてよかったです。佐藤さんなら最初から完全にオープンでも大丈夫と、防衛本能がなくなって(笑)。

佐藤:初めて会話した時からフランクで、壁がない人だなって思いました。裏表がなさそうだなって。僕も閉ざさないでオープンに何でも話したいタイプなので、そういった面でとても似ているなと思いました。

見上:佐藤さんは何をぶつけてもしっかり受けとめてくれるだろうという安心感があったので演じやすかったですし、明るい方と一緒だと撮影現場の雰囲気もよくなるんです。楽しくできる。辛いシーンでも雰囲気が暗くなることはなく、「辛い場面でも楽しくやっていこう!」と切り替えることができるので、とてもやりやすかったです。

●今回の作品と出会って、俳優としてよかったことは何でしょうか?

佐藤:初主演ドラマとして、これだけ出番が多い役柄をいただいたことで、主人公と向き合える時間が濃密で長かったと思います。役のことを知る努力、今まで以上にそこに時間を費やしたので、俳優として大切なことをこれまで以上に知ることができたと思います。監督が「台本8割、あとは現場に立った時に自分がどう動いて、どうしゃべりたいかということを念頭に置いてください」と言ってくださって。自由にやる、型にハマり過ぎない、囚われすぎないというこの経験も、次に活かせるなと思いました。

見上:原作のキャラクターイメージや脚本に忠実になりつつも、自分の気持ちをちゃんと使って相手と向き合ってお芝居をするということが自分のステップの中では難しいことでしたが、今回乗り越えられたように感じるんです!それがよかったことですかね。

●今日はありがとうございました!

「liar」

MBS/TBSドラマイズム枠にて
MBS(毎日放送)毎週火曜深夜0:59~
TBS毎週火曜深夜0:58~放送中
TVer&MBS動画イズムで全国無料見逃し配信
dTVで見放題独占配信
スピンオフドラマ「liar~すれ違う恋~」独占配信
https://www.mbs.jp/liar/

出演:
佐藤大樹
見上愛

川島海荷
太田基裕
高田里穂
佐藤友祐
山谷花純

古川雄輝
升毅

原作:袴田十莉・もぁらす「liar」(双葉社・エブリスタ)

監督:熊坂出(「パークアンドラブホテル」「きみはペット」「プリテンダーズ」ほか)

脚本:
内平未央(「社内マリッジハニー」ほか)
大谷洋介(「ラブファントム」ほか)
下亜友美(「トーキョー製麺所」ほか)

オープニング主題歌:tricot「エンドロールに間に合うように」(cutting edge/8902 RECORDS)

エンディング主題歌:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Turn to You」(rhythm zone)

(C) 「liar」 製作委員会

(佐藤大樹)
ヘアメイク:大木利保(CONTINUE) /スタイリスト:吉田ケイスケ

(見上愛)
ヘアメイク:豊田健治/スタイリスト:下山さつき(AN)

(執筆者: ときたたかし)

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