街で喫煙所から迷子になったモンスター“吸い殻”を探せ! ユニークな命名とストーリーが味わい深い「ポイ捨て図鑑」
タバコのポイ捨ては、どの街にとっても悩ましい問題。そんな“ポイ捨て問題”を解決すべく立ち上がったWEBプロジェクト「ポイ捨て図鑑 」[リンク]が、ネット民御用達の大喜利サイト「bokete」なみの秀逸な投稿で盛り上がっている。
ポイ捨て図鑑は、喫煙所ブランド「THE TOBACCO」を運営するコソドが、ポイ捨てをなくす社会を目指して企画・実施しているもの。“ポイ捨て”されたタバコの吸い殻は「喫煙所から迷子になったモンスター」と位置づけられ、ユーザーは街なかで“迷子”になっている吸い殻を撮影&特設サイトに投稿。“迷子”には命名することができ、発見場所の位置情報や自分の考えたストーリーとともにTwitterやFacebookと連携することで、ポイ捨て状況がマップ上に可視化および共有されるというものだ。
これは都内主要8区(豊島区、新宿区、文京区、渋谷区、世田谷区、港区、中央区、千代田区)を対象に行われており、プロジェクト期間は2021年12月7日~2022年2月28日。また投稿は集まった「いいね」の数によってランキングされている(TOP3入賞者には総額20万円のAmazonギフト券が用意)。
2022年2月10日時点で投稿数は1025件。1位は「あなたとわたし」だ。
「彼に捨てられた」あなたと、「彼女に捨てられた」私。そういえば元々のパートナーはそれぞれ別の人だったんだもんね。切ない者同士、いつまでも一緒……なのはいいけど、こんなところで一緒じゃなくていいから! 最後まで(吸い殻入れに入れるまで)面倒みてあげて!
続くのは「おくちの友達」。これも哀しいストーリーが炸裂だ。
一時はおくちを癒やす存在として愛されたハズなのに、“用がなくなればポイ”されてしまったガムさんとタバコさん(何故か“さん“づけしたくなる)。ホント、どちらも最後まで面倒みてあげて。お願いだから(涙)。
キャラクターづけという意味で吸い殻を擬人化するものが多いが、なかには、「こんなところに!」とツッコミたくなる状況も……。「送られたチョウセンジョウ」という投稿がそれ。
そんなところで反骨精神出さないでいいから! 吸い殻のおうちは吸い殻入れ! でもここでポイ捨てした人、もしかしたら「あ、ここは路上喫煙しちゃダメなエリアなんだな」と思って吸うのを止めた……のかな。そこまでは良かったのに、ほんと、最後まで(以下略)。
「スイガラ侍の合戦」という投稿で見られるのは、駐車場で死屍累々のスイガラ侍たち。駐車場に関わらず、あるあるなのが「1本屍がある(=捨てられている)場所には、続々仲間が増える」という現象だ。みんながやっているからいいだろう、ではなく、一人ひとりが最後まで……(何度でも言う)。
擬人化以外では、この吸い殻を見て、よく泡泡のビールを想起するなあ、と唸ってしまう「新入社員がいれたビール」という投稿。吸い殻だって、こんなに見つめられるとは思っていないに違いない。いや、誰かに見つめられる前に吸い殻は吸い殻のおうちに送ってあげようね!
その他、続々と投稿されている迷子の吸い殻モンスター。THE TOBACCOでは、集まったポイ捨て状況を分析し、多かったエリアには自社による喫煙所設置や清掃活動などの対応を検討していくとのことだ。
ポイ捨て図鑑
https://poisutezukan.jp/
ウェブサイト: https://getnews.jp/
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