間寛平さんが「吉本新喜劇」のGM(ゼネラルマネージャー)に就任!「これまで舞台に出られなかった若手座員にもチャンスを」
2022年、吉本興業が110周年を迎えるのを機に「吉本新喜劇」がさらに進化。「GM(ゼネラルマネージャー)」制度を導入し、24歳の若さで座長となったレジェンド座員・間寛平さんの就任を発表しました。
寛平は昨年、芸能生活51周年を記念して全国ツアー『芸能生活50周年+1 記念ツアー』を実施。そんなさなか、妻・光代さんとともに会社に呼び出され、GMの打診があったと振り返ります。社長より「若手を育ててほしい」と熱弁されたものの「まだ僕が育ってないんやけど……大丈夫ですか?」と寛平さん。
そんな寛平さんは、光代さんから背中を押されたこともあってGMを快諾。「この歳ですから引退を考えていたころだったんですよ。でも、こうして頼まれて“僕でも必要とされるのか”と考え、頑張ってみようかと引き受けました」
現在は、定期的な会議、新喜劇のチェック、座員たちとコミュニケーションをとって、若手座員についても勉強をするなど、精力的に活動しているとのこと。
会見には吉本新喜劇の座長から、すっちーと酒井藍が登場。「レジェンドですから、そんな方がGMになられるということで……ほんまに何とも思ってません」とボケを交えつつも、寛平GMに期待を寄せます。すっちーは、以下のように述べました。
「もちろん現場は我々座長がグイグイ引っ張っていかなアカンなって思いますけど、新喜劇という大きな船の船長という役割を(寛平が)してくれるわけですから。座員全員船酔いはすると思うんですけど(笑)、我々が見たことないような島に連れて行ってくれるんじゃないかって思います」
酒井は、寛平の座員としての能力はもちろん、人柄についても言及します。
「気配り、目配りのすごい人なんですよ。みんなに対して平等で、みんなに声をかけてくださる方。もちろん吉本新喜劇のことは教えていただきたいんですけど、人生のこととか、ほかのこともたくさん教えていただきたいです」
寛平が目指すのは、古き良き人情物語が楽しめる新喜劇と、最先端の新喜劇のドッキング。「(今の新喜劇を)勉強していかないといけないし、(古き良き新喜劇をやってきた)僕が正しいとはまったく思っていないです」「ファンあっての吉本新喜劇」と語りました。
一方、すっちーは、現在、若い人に向けた新喜劇を公演することが多いとコメント。寛平と想いを共有します。
「若い人に向けてここ数年やっていたので、寛平師匠がやっていた頃のような人情芝居が欠けている部分もあって……。若い子に笑ってほしいという気持ちはありつつ、古き良き時代の作品を融合させた新喜劇ができれば」
まずは、賞レースで活躍する芸人を多く輩出している大阪『よしもと漫才劇場』にならい、『吉本新喜劇劇場』のような存在をつくることを目指すというもの。
『なんばグランド花月』『よしもと祇園花月』と常設小屋はあるものの、吉本新喜劇には109名もの座員がいるため、どうしても舞台に出られない座員が存在します。そこで、若手座員が切磋琢磨できる場所を作るというのが寛平の考えです。
そしてもう一つは、2022年10月10日に『吉本新喜劇まつり(仮)』を開催。投票で30人の人気座員を選出し、新喜劇を行うというもの。ベテランから若手まで平等のため、チャンスの少ない座員も好機をつかめるイベントとなっています。
具体的な方針や新たなプロジェクトの発表については、これから毎月行われる『GM月例会見』で発表予定。第一回は2月28日(月)に吉本興業大阪本社にて実施予定です。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。