災害復興支援団体と共同開発。日本特種ボディーが新型キャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」を発表

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キャンピングカーや特種車両の企画製造販売を展開する日本特種ボディーは12月22日(水)、いすゞの新Be-camシャシーを使用したキャンピングカー「EXPEDITION EAGLE(エクスペディション イーグル)」の予約受付を開始。同日、東京・墨田区にて報道人向け発表会が行われた。

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「EXPEDITION EAGLE」は、災害復興支援団体の一般財団法人「日本笑顔プロジェクト」との共同開発によって誕生した、平時にも有事にも活躍するエクスペディションビークルだ。エクスペディションビークルとは悪路でも走破できる走行性能を持ったキャンピングカーのひとつで、険しい山道でも走行可能なのが特徴だ。欧米では広く知られているが、日本では輸入車や既存車両をカスタムした車が走行している程度で、国内のキャンピングカービルダーが量産を行うのは同社が日本初となる。

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「EXPEDITION EAGLE」ではデパーチャーアングルを同社のキャンピングカー「SAKURA」の2倍以上を確保。車体のねじれ範囲が大きいため、悪路で前後左右が不揃いに隆起しているような山道でも安定した走行が可能だ。また、内装床部分の多くに防水パンを敷き詰め、エントランスからマルチルームにあるトイレまで外履きのままで通れるようにするなど、災害時使用も想定した仕様となっている。

一般的なキャンピングカーは普通車と同じく、舗装路での走行を前提としている。このため災害時は棄損した道路に行く手が阻まれるケースも多く、被災地への初動対応が課題とされていた。またキャンピングカーはあくまでもレジャー使用を前提にしており、有事利用を想定しない内装や装備であるため、災害時には活用方法を工夫する必要があったという。

そこで同社は、災害復興支援団体の「日本笑顔プロジェクト」で活動するボランティアから災害時でのキャンピングカーの使用感についての聞き取りを実施。「もう少し現場の近くで使いたい」「外履きのままで使用したい」などのリアルな声を数多く収集した。これらの要望に応えるべく、普段はアウトドアとして使え、災害時にも役立つ車両を作り出したいと、企画段階から災害時使用を想定した開発を笑顔プロジェクトと共同で進めてきた。

いすゞのキャンピングカー専用シャシー「新Be-cam」の独占供給を受けている同社は、一般的なシャシーよりも強度の高いボルトを新型モデルに採用。同車クラス最大量のオルタネーターを搭載し、最大量の発電力を備えた。価格は2WDが895万円(税別)、4WDが945万円(税別)としている。

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「キャンピングカーは3密を避けて移動できるため、コロナ禍の現在において右肩上がりで成長を続けている。また大きな災害の多発により、キャンピングカーは防災の観点からも注目を集め、自治体を含め各方面からの問い合わせも増えている。当社ではこの需要にお応えすべく、新たに工場を設立し量産体制を進めている。今後キャンピングカーの供給を通じ、多くの方々のお役にたてられれば」(同社代表取締役 蜂谷 慎吾氏)

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「救援活動中では、狭い車内で休憩をとったり、ときには事務所の机で寝ることもあった。災害支援に関して、イノベーションを起こす必要性を感じていたので、今回ご協力させて頂いたのは非常に有意義なこと。アンバサダーになったつもりで全国各地にてイーグルの重要性を普及させていきたい」 (一般財団法人 日本笑顔プロジェクト代表理事 林映寿氏 ) 

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車内は木の質感が生かされた落ち着いたインテリアが採用。ミニキッチンには電子レンジや流しなどが備わる。

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食事や休憩がとれるテーブル&チェアも用意。

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ベッドは可動式。就寝時に下降させ、昼間には上昇させればスペースを有効に使うことができる。

いすゞのシャシー性能を知り尽くした同社の技術と知見が細部まで活かされた「EXPEDITION EAGLE」。毎年のように全国各地で自然災害が頻発する近年において、注目が集まるに違いない。

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