認知症介助士や認知症ケア専門士。資格を取得するメリットとは?

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認知症介助士や認知症ケア専門士。資格を取得するメリットとは?

【科目】介護✕認知症  【テーマ】認知症の理解と支援のあり方を学ぶさまざまな資格

【目次】
専門性が高い「認知症ケア専門士」
コミュニケーションなどに特化した「認知症ライフパートナー」
入門的な資格「認知症介助士」

今から16年前、私は当時勤めていた介護施設の看護師さんから介護に関係する新たな資格が創設されると聞きました。その名も「認知症ケア専門士」。それは長く認知症の人を相手に仕事をしてきた私にとって、とても興味深い内容でした。すぐに資料を取り寄せて申し込み、勉強し取得したことを鮮明に覚えています。

それ以来、私は認知症と名のついた資格の存在を知るたびに取得に努め、今日までに計4つの資格を取得してきました。今回はこれまで私が取得した認知症に関係する資格を、いくつか紹介します。紹介する資格はいわゆる国家資格ではなく、団体が独自で認定する民間資格と呼ばれるものであることをあらかじめお断りしておきます。

専門性が高い「認知症ケア専門士」

まずは、認知症ケア専門士です。2005年に創設され、日本認知症ケア学会が認定しています。この資格は民間資格とはいえ、認定する日本認知症ケア学会に認知症の権威と呼ばれる人が多く加入していることから、比較的権威のある資格といえるのではないでしょうか。

それは、資格の専門性を保つために、定められた認定期間の間に会が認めた研修などを一定数受けないと更新できないことからもわかります。更新は大変ではありますが、それを乗り越え資格を取得している人は、一定程度の知識を持っていることが担保されているといえるのです。

さらに上を目指す人のために上級認知症ケア専門士、気軽に目指してもらうために准認知症ケア専門士といった資格も設けられています。

民間資格でも専門性の高い資格はある

コミュニケーションなどに特化した「認知症ライフパートナー」

次にご紹介するのは、認知症ライフパートナーです。2009年に創設され、日本認知症コミュニケーション協議会が認定しています。

この資格は、コミュニケーションやアクティビティに重点を置いた資格です。更新にあたって、上記の認知症ケア専門士のような厳しい条件は特に設けられていません。

この資格は、基礎的なことを学ぶ3級から応用的な2級、立案から評価、育成や指導までできる1級に分かれています。また、認知症ケア指導管理士と呼ばれるものもあります。2010年の創設で職業技能振興会が認定しています。この資格は認知症の人に対してのケアだけでなく名前の通り、家族を含めた介護者に適切なケアを指導する立場を担うことを想定しているようです。ただし、こちらも先の認知症ライフパートナーと同様に、更新にあたっての厳しい条件はありません。どちらも取得しただけで良いというわけではなく、その後の各自の学びによって力量に差が出てくるのは間違いありません。

入門的な資格「認知症介助士」

最後に認知症介助士です。2014年の創設、日本ケアフィット共育機構が認定してます。この資格は上記3つの資格と比べたときに一番気軽に取得できる資格といえます。なぜならインターネットでいつでも受験でき、すぐに結果がわかるからです。

手始めに取得する入門的な資格といえるでしょう。取得者は限られた一定程度の知識を持っているとはいえるかもしれませんが、持っていることで他の人と何か差がつくものではないと私は考えます。

以上、認知症と名のつく資格にもさまざまな種類があることをわかっていただけましたでしょうか。これらの資格に限った話ではありませんが、取得しただけでそのこと(認知症)についてわかった気になってはいけません。

特に認知症の人の理解は、知識だけで解決できるほど簡単なものでは決してないのです。より多くの実践を重ね、試行錯誤を繰り返すことが必要になります。認知症の理解には資格より多くの経験が必要です。それはいくつかの資格を持つ私が約25年の実践から間違いなくいえることです。

認知症の人の理解は資格だけでなく実践が大切
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