広島・菊池が9年連続9度目のGG賞を受賞 ヤクルト・山田との差は何だったのか。

access_time create folderエンタメ

広島・菊池が9年連続9度目のGG賞を受賞 ヤクルト・山田との差は何だったのか。

  守備のベストナインに相当する三井ゴールデン・グラブ賞が2日に発表された。セ・リーグの二塁手部門では広島の菊池涼介が9年連続9度目の受賞を飾った。名手のイメージが根強い菊池だが、一部では守備指標の悪化が指摘され、連続受賞なるかが注目を集めていた。

・今すぐ読みたい→
矢野阪神 早くも「失策」といわれる「あの助っ人」流出とは https://cocokara-next.com/athlete_celeb/jerry-sands-leave-tigers/

 昨年は守備率10割をマークし、両リーグ最多283票を獲得した。だが、今季は5失策を犯し、守備率・991は巨人・吉川尚輝、ヤクルト・山田哲人に次ぐリーグ3位。加えて近年では守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」というセイバーメトリクスの指標を用いた守備評価が台頭してきている。これはリーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表すもので、基準は評価者によって異なるのだが、あらゆるUZRで見比べても今季の菊池は吉川と山田を下回っていた。

 今年の投票結果は菊池が173票で、山田が81票、吉川が35票という結果に終わった。吉川は108試合の出場で、規定打席にも大きく届いていない。出場機会という点で、上位2人には大きく劣る。では菊池と山田の2人を分けた差は何だったのか。

 ゴールデン・グラブ賞は記者投票によって決まる。稀代の名手、という菊池のイメージが大きく得票に影響したのは間違いないだろう。一方で数年前に比べて衰えが指摘される守備だが、二塁手としての連続守備機会無失策が569で止まった4月2日のDeNA戦の失策は、前に突っ込んで攻めた守備の結果だった。失策という判定に、両軍から記録訂正を求める要望書が出されるほど。山田の守備は素晴らしかったが、菊池も受賞するにふさわしい高い守備技術を備えているのも確か。足元を見れば、人工芝の神宮球場よりも打球処理が難しい、天然芝のマツダスタジアムを本拠地としている。天然芝だからこそのダイナミックなプレーも持ち味。屈指の高いレベルで両者が競っていると見るべきだ。

 来年、菊池は10年連続10度目の受賞という節目に挑戦する。10年連続はセ・リーグ最長記録となり、10度受賞の球団最多記録となる。「素直にうれしい。来年もまた取れるように、一生懸命白球を追いたいと思う」と喜んだ。一部の数字マニアからは今回の受賞を疑問視する声も飛んだが、例えば2人が同じチームで臨んだ夏の東京五輪では、稲葉篤紀監督は菊池を正二塁手に据え、山田哲人は全試合DHで起用された。評価や求める基準は人それぞれ。節目に到達すれば、間違いなく金字塔となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


関連記事リンク(外部サイト)

オリックス 注目集める「あのオフ人事」とは
全員プロの指導者 「ヤクルトの95年ドラフト4人衆」が凄すぎる
矢野阪神 早くも「失策」といわれる「あの助っ人」流出とは

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 広島・菊池が9年連続9度目のGG賞を受賞 ヤクルト・山田との差は何だったのか。
access_time create folderエンタメ
local_offer
ココカラネクスト

ココカラネクスト

ココロとカラダのコンディショニングマガジン『CoCoKARAnext』(ココカラnext)がお届けする総合情報サイトです。

ウェブサイト: https://cocokara-next.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。