【滋賀の旅】 知ってる?「近江牛」の歴史と美味しさ。現地の専門店で味わってきた!

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「日本三大和牛」といえば、神戸牛、松阪牛、そして近江牛です。近江牛は、滋賀県内で飼育された期間が最も長い黒毛和種。

神戸牛130年、松阪牛100年、近江牛400年。どの和牛よりも古い歴史があります。

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その歴史は、1590年(天正18年)に豊臣秀吉が小田原攻めを行った際、高山右近が蒲生氏郷と細川忠興に牛肉を振る舞ったことが史実に残されています。江戸時代後期、井伊家の彦根藩が「養生薬」の名目で、干し肉に加工して江戸幕府の将軍家に献上していました。

明治期に入って西洋文化の影響で近江牛の消費が拡大し、1890年(明治23年)の東海道本線の開通によって近江牛が鉄道輸送され始め、近江牛が一気に知られるようになりました。

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近江牛の特徴は「高い霜降り具合」「脂質の口溶け良さ」「芳醇な香りと風味」など。一度食べると病みつきになる美味しさ。

その近江牛の本場、近江八幡市の1947年(昭和22年)創業、近江牛専門店「まるたけ近江西川」のレストランで、近江牛を味わってきました。

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1階にテーブル席、2階に座敷。2階の窓から、近江八幡の古い町並みと八幡山がよく見えます。メニューは、近江牛のすき焼き、しゃぶしゃぶ、鉄板焼、ステーキ、シチュー、ハンバーグなど。一押しはやはり、すき焼きです。

自家製のたれ(わりした)に牛肉と野菜などを自ら鍋で煮て、できたてを食べてみると、本当に口の中で肉がとろけました。牛肉、こんなにおいしかったっけ、と改めて思わされました。

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肉牛の飼育、精肉加工、販売まで一貫体制で行う「まるたけ近江西川」は、手軽な価格で高品質な近江牛を提供することで知られます。地元の人はもちろん、遠方から足を運ぶ人も多く、ランチ時などは平日でも行列ができることも。

1階の精肉店では近江牛の精肉や惣菜をはじめ、近江八幡の名物「赤こんにゃく」など滋賀らしいお土産も並んでいます。

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「まるたけ近江西川」があるエリアは、時代劇のロケ地などでよく使われる近江八幡の水郷や、琵琶湖や滋賀の遠景が頂上から眺められる八幡山など、滋賀を代表する観光スポットです。

特に、昔も今も日本のそうそうたる実業家たちのルーツ「近江商人」が信仰する日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)も八幡山のふもとにあります。観光ついでに、ぜひお参りしてはいかがでしょうか。

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まるたけ近江西川

https://oumi-marutake.jp/

めくるめく歴史絵巻 滋賀・びわ湖

https://historical.biwako-visitors.jp/

(開催期間:2021年9月1日~2022年3月31日)

(Written by A. Shikama)

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