東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

access_time create folder生活・趣味

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?
大学受験はしたいと思っているけど、実際に始めようと思うと何からどう手をつければいいの?という人も多いのでは?

そこで、東大生に「いつから」「どんな」受験勉強をしたのか聞いてみた!

また、受験勉強するにあたってスケジュールの立て方や効率よく勉強するために気を付けたことも調査してきたよ。

98人のアンケート結果からは、難関大学受験に限らない受験勉強法が見えてきたよ。

受験勉強、「いつから」「何から」始めた?

まずは、東大生が受験勉強を始めた時期と、何から手をつけたのかを聞いてきたよ。

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※高1で受験勉強をはじめているという人が一番多い結果に!

受験勉強を始めた時期で一番多かったのは高1!

受験勉強を始めた時期で最も多かったのは「高1」の37.5%。

次いで、「高2」の28.1%、「高3」の25%という結果に。

約7割が高2年生の時点で受験勉強を開始していた。

まずは、苦手分野の把握、基礎事項の復習など、しっかり土台作り!

受験勉強をする上で、まず始めたこととして多かったのは、「苦手分野の把握と克服」「基礎的な知識の復習と定着」「目指す大学の入試問題と必要な知識の把握」などの土台作り!

周り友達の勉強がどんなに進んでいてもしっかり基礎固めをしたという人が多かった。

また、自分はどこが得意でどこが苦手なのかを把握することや入試試験までにどこまでをやらなければいけないのかの範囲を知り、計画を立てることをしたという声も!

やみくもに勉強をはじめるのではなく、計画的に受験勉強を始めることが大事みたい。

先輩の声を、受験勉強を始めた学年ごとに見てみよう。

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※受験勉強はやみくもにやるのはNG!

【REAL VOICE:高1で受験勉強を始めた人】
●「まずは教科書、塾のテキスト、先生が勧める参考書など、最低限の量の教材をひととおりこなすことを考えた。どんなにほかの人の勉強が進んでいようと、いきなり応用問題や論述問題の練習をするのではなく基本問題や暗記事項を押さえることに集中した」

●「単元学習の際につらくても苦手分野を残さないようにした」

●「授業でついていけない科目を把握し、自分で勉強できない科目は塾に通うことにした。自分で勉強できる科目は、参考書を買って問題を解いて苦手を克服した」
【REAL VOICE:高2で受験勉強を始めた人】
●「知人に勉強方法を聞きまくった」

●「高1や高2のときに解いた模試を見直し、すべてを解けるレベルにした。 また、数学や英語などは数年前に学んだような基本の範囲から復習した

●「自分が行きたい大学の入試やセンター試験(現・大学入学共通テスト)の傾向や難易度、試験時間などの情報を集めた。そこから必要な知識とどのような勉強をすべきかを高2の秋ぐらいから考え、必要な参考書などを集めて勉強を始めた」

【REAL VOICE:高3で受験勉強を始めた人】
●「何ができないかを把握するため、とりあえず一度過去問を解いてみた

●「模試や自分の感覚から苦手や得意を知るなど、自分を知ることから始めた」

●「苦手科目を中心に基礎から取り組んだ」

受験勉強にかけた時間や、効率良く勉強する方法は?

次に、受験勉強にかけた時間と、効率良く勉強する方法について聞いたよ。

受験勉強にかけた時間は、学年ごとに、平日・休日別に見てみよう。

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※高3で勉強時間がぐっと増える!

高1から受験勉強を始めた人の約8割が、平日に1時間以上勉強している!

高1から受験勉強を始めた人の平日の勉強時間は高1時点ですでに1時間以上という人が約78%!

休日だと、70%以上が2時間以上受験勉強をしていたよ。

受験勉強をしている人達の高2のときの勉強時間は、平日でも半数以上が2時間以上。

休日だと、75%以上が2時間以上受験勉強をしていた。

高3になるとぐっと勉強時間は増えて、約80%が平日に2時間以上、休日ともなると4時間以上受験勉強をしている人が72.4%という結果に!

時間配分、テンションUPなどの工夫で受験勉強を効率化

効率良く勉強する方法については、時間配分や健康管理、テンションUPなど、さまざまな工夫をしていたよ。

どんな工夫をしたか、先輩の声を見てみよう。

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※すきま時間を活用してメリハリが大事!

【REAL VOICE】
●テンションを上げる
「気分良く勉強を進められるように、好きな科目の勉強から始めていた。そうすることでテンションを上げて、勉強の効率を上げていた」

●健康管理
「睡眠をしっかりとった」

●ダラダラ防止
「眠い時は10分寝た
「自習室に通って、勉強するしかない環境で勉強していた」
「苦手な数学の合間に好きな世界史や日本史、英語の勉強を挟んだり、考える問題演習の次に機械的な暗記の時間を設けたりして、好きな教科だけをやらないように、そして飽きて集中が途切れないように気をつけた

●スキ間時間活用
「トイレに暗記ものを貼っていた」
「通学時間が長かったのでそこで暗記系をやった」
「通学電車に乗っている時間に何を勉強するかも含めて計画を立てた」

●スケジューリング、時間配分を工夫
「数学や物理など思考力が必要な教科の勉強は、2〜3時間集中できるかを先に見積もって、問題を解くことに没頭できるようにした」
「一日の中でも計画を立てて、休憩するときはしっかり休憩するようにした」

●合格までのルートを短縮
「単位時間あたりの勉強量を増やすという意味での効率化ではなく、最短ルートを目指す(取捨選択してやることを減らす)という意味での効率化を図るため、早めに過去問を見て問題の傾向や頻出分野を把握した」

スケジュールはどんなふうに立てた?

受験勉強に欠かせないスケジュールは、どんなふうに立てるといいんだろう?

スケジュールの立て方を聞いたよ。

細かく期間を区切ってやるべきことと時間を配分していく人が多かった!

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※期間を短くきってしっかり目標を立てる!

「1カ月」「1週間」「1日」などの単位でやるべきことを決めて時間を配分したり、参考書や問題集1冊に取り組む期間を決めて1日、1週間あたりのページ数を決めたりしている人が多かった。

具体的な方法を見てみよう。

【REAL VOICE】
●「1カ月ごとに、ページ数などかなり具体的に計画を立てた」

●「1週間にやる科目と時間をスケジューリングする」

●「毎日最低限やることを決めていた(英単語50個など)」

●「参考書ごとにどれくらいまでに終わらせるか期限を設けていた。ずっと続けたものもあった」

●「Excel使ってやるべきことと所要時間、そしてその割当を整理・管理していた」

●「どうせ細かくスケジュールを区切っても履行できないことは確かであったため、早め早めにやることを条件に自由に勉強していた」

参考書はどうやって選んだ? オススメの参考書は?

最後に、受験勉強の大きな助けになる参考書。

その選び方と、オススメの参考書を聞いたよ。

先生や先輩のアドバイスも参考に、自分に合うものをチョイス

東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?

※参考書は自分がやりやすいことが大事!

参考書の選び方は、学校や塾の先生、先輩などにアドバイスを求めた、実物の中身を見て自分に合いそうなものを選んだなどの声が多かったよ。

先輩の声を具体的に見てみよう。

【REAL VOICE】
●「学校の教材を基本に、プラスアルファの教材は塾の先生と話し合いながら決めた」

●「先輩にオススメの参考書を教えてもらった」

●「一定の評価を得ている、かつ、自身が勉強しやすいと思うものを選んで、1つのものを完璧に近づけるようにした」

●「自分に合うものを、実際に中身を見て選んだ」

●「デザインが好きなものを使用した」

科目別 東大生オススメ参考書

受験勉強にオススメの参考書・問題集として挙がったものはさまざま。

その中で、回答が多かった、または複数の人が挙げていた英単語、数学、理科、日本史の参考書・問題集を紹介するよ。

興味をもった人は実物を手に取ってみて、受験の時期や勉強スタイルに合うかをチェックしてみて。
※同一回答がない科目は記載なし

●英単語:『英単語ターゲット1900』(旺文社)
「これを完璧にすれば語彙は充分足りる」
「この本に書いてある単語を覚えたら、長文の大体の意味を取れるようになった」

このほかに、『システム英単語』(駿台文庫)、『速読英単語』シリーズ(Z会)、『DUO3.0』(アイシーピー)、『夢をかなえる英単語 新ユメタン』シリーズ(アルク)なども挙がっていた。

●数学:『チャート式 基礎からの数学』(青チャート)シリーズ(数研出版)
「各分野の基本問題が網羅されていて、かつ、問題のレベルが書かれているので腕試しやステップを踏んだ勉強がしやすかった」
「基礎固めに最適」

●理科(物理、化学、生物):『実戦 重要問題集』シリーズ(数研出版)
「基本的な入試問題に触れることができる」
「入試レベルのハイレベルな問題を解けるようになるためには必須。応用問題も豊富で、入試でどのような問題が出題されるかの傾向がつかめる」

●日本史:『詳説日本史B』(山川出版社)
「すべての基礎。これをマスターしないことには大学入学共通テストも個別試験も高得点は見込めない」

受験勉強と言っても、難しいことから始めるわけではなく、単語や用語などの基礎事項の習得や、基本問題を解けるようになることなど、今からできることもたくさんありそうだ。

基礎事項の習得として手っ取り早いのは、学校の授業や宿題、定期テストを大切にすること。

日々の学習を大事に、土台を固めていこう。

取材・文/浅田夕香 イラスト/なかきはらあきこ、マッシュルームデザイン 構成/黒川 安弥

※2021年9月に東大生98人にアンケートを実施
※2021年9月時点の情報になります。

※※※関連記事​※※※

大学入試の基礎知識!入試の種類、スケジュール、費用や受験傾向は?

今さら聞けない!大学入学共通テストの基礎知識!一般入試と何が違うの?

受験生が発熱、コロナ陽性・濃厚接触者になったら? 大学入試トラブル対処法!

関連記事リンク(外部サイト)

東大生98人に聞いた! 効率的に覚えられるオススメの暗記法
【まとめ記事】8つの性格タイプ診断結果別!受験期ネガティブの乗り越え方
「努力家」は量を増やしすぎると負のスパイラルに!性格タイプ別★受験期ネガティブの乗り越え方
「実務家」は変化やゲーム感覚を取り入れて!性格タイプ別★受験期ネガティブの乗り越え方
「サポーター」は追い込みすぎて緊張させない!性格タイプ別★受験期ネガティブの乗り越え方

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 東大生98人に聞いた!受験勉強っていつから、何をすればいい?
access_time create folder生活・趣味
スタディサプリ進路

スタディサプリ進路

進学や高校生に関するニュースやトピックスを配信する記事サイトです。入試、勉強などについてのお役立ち情報や、進路に関する最新情報、また高校生ならではのトレンドを取材した記事をアップしています。

ウェブサイト: http://shingakunet.com/journal/

TwitterID: studysapuri_shi

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。