マ・ドンソクが『エターナルズ』キャスティングの多様性について語る「若い世代の人々を元気づけることになればいいなと思います」

アベンジャーズに次ぐ、最強ヒーローチームの活躍を描く映画『エターナルズ』が、いよいよ本日11月5日(金)より劇場公開となりました。

2008年に公開された『アイアンマン』を筆頭に、これまで様々なスーパーヒーローの物語を描き、世界中でファンを獲得してきたマー
ベル・スタジオ。今まで物語の主人公としてアジア人が起用されることはありませんでしたが、フェーズ4へと突入した2021年、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で初めてアジア人を主人公に迎え、大ヒットを記録。

そんな作品に次いでいよいよ公開した本作も、主人公“セルシ”を演じる中国系イギリス人のジェンマ・チャン、韓国人として初めてMCU のスーパーヒーローとなるマ・ドンソクが集結するほか、監督にはアジア人女性監督のクロエ・ジャオと、アジアの勢いが止まらない作品となっています。アジアを含め、これまでのMCU作品と比べても多様性が注目されている本作ですが、セルシ役のチャンは「ストーリーをよりリッチなものにしている」と、ドンソクは「世界中の観客を楽しませる」と、二人そろって本作の多様性に対する自信を語っています。

〈アベンジャーズ〉に次ぐヒーローチーム〈エターナルズ〉は、7000 年に及び歴史の裏で人類を秘かに見守ってきた10人の守護者。それぞれが人智を超えた特殊能力を持っているほか、不老の種族となっており、MCU から新たに登場するヒーローに公開前から多くの期待が寄せられていました。

“エイジャック”を演じたメキシコ系女優のサルマ・ハエックが「この作品のキャスティングは、これまでで最も多様性のあるキャスティングよ」と言うように、本作は歴代のMCU作品と比べても個性あふれるキャスティングとなっています。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)などの人気作で活躍し、本作でも“ギルガメッシュ”として予告編から抜群の存在感を見せている日本でも人気の韓国人俳優のマ・ドンソクは、「僕は、ギルガメッシュというスーパーヒーローを演じる韓国人俳優であることを、とても光栄で、ありがたく思っています。これが、若い世代の人々を元気づけることになればいいなと思います。韓国だけじゃなくて、アジアすべてにおいて。そして、この『エターナルズ』の多様性のあるキャストは、世界中の観客を楽しませると思います。それはとてもインスピレーションを与えられる経験になると思いますよ」と、アジア人としてMCU のヒーローになったことへの喜びとあわせて、自身を含めた多様性のあるキャスティングについての自信を語っています。

また、『クレイジー・リッチ!』(2018)などで活躍し、本作の主人公“セルシ”を演じる中国系イギリス人のジェンマ・チャンは「キャスト陣の多様性ってエキサイティングなことだと思うの。この映画のスケールの大きさやグローバルな感覚をしっかりと見せつけているものね。私たちが語ろうとしているストーリーをずっとリッチなものにしていると思うわ。とても壮大でグローバルなストーリーだから」と、多様性が本作により良い影響をもたらしていると話します。

そして、そんな多様性に富んだ本作を手掛けているのが、『ノマドランド』(2021)で非白人として初めてアカデミー賞監督賞を受賞し、今映画界で最も注目されている監督のクロエ・ジャオ。クロエもまた中国出身のアジア人であり、本作に自身のお気に入りの漫画「幽☆遊☆白書」をオマージュしたシーンを取り入れるほか、本作で描くストーリーの“善悪”の部分に、出身国中国の基本的価値観となる“中庸”を意識するなど、アジア人ならではのこだわりを施していることを明かしています。

今大注目のアジア人女性監督クロエ・ジャオが、MCU 史上最大のスケールで新たなヒーローチーム〈エターナルズ〉を描いた本作。これまでにない程の“多様性”あるキャストによって演じられるキャラクターたちは、どのような物語を繰り広げるのか。セルシ役のジェンマ・チャンや、ギルガメッシュ役のマ・ドンソクといったアジア勢に注目しながら、是非劇場で本作を堪能を!

(C)Marvel Studios 2021

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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