DIY初心者でもできる!自分用の作業台をDIYしよう
「ちょっとした作業台が欲しいけど高い」。それならいっそのこと、自分で作業台をDIYしてみませんか?作業台はコツさえつかめば意外と簡単に作れるのです。DIY初心者でもできる作業台をDIYするコツと、おすすめのアイデアをご紹介します。
作業台をDIYするメリット
作業台を自分でDIYすると、さまざまなメリットがあります。まずはどのようなメリットがあるのかから見ていきましょう。
作業台のコスト
作業台は、一般的にそれなりの値段のする家具です。しかも、置くスペースに合わせて作ってもらうとなれば、さらに値段がかかることになります。
それならば、置く場所に合わせて自分で作業台をDIYする方が、好みのデザインで作れるだけでなく、材料費も安くすむことは珍しくありません。もちろん使う材料やDIYする作業台の大きさによってコストは変わりますが、完成品を買うよりもはるかに安くてすみます。
安いコストで好みの作業台を用意できる。DIYならではのメリットです。
作業台の高さと大きさ
「既製品では、置きたい場所にピッタリな大きさの作業台がなかなか見つからない。」DIYで用意した作業台ならば、そのようなことはありません。しっかりサイズを測ってDIYしてあるので、置き場所にピッタリの作業台を用意できます。
もちろん作業台の高さも自分に合うように作れるので、長時間作業しても疲れにくい点もDIYならではのメリットです。
作業台の機能
「高さを調節できるとよい」「収納もあるとよい」など、欲しい機能のある作業台を用意できる点もDIYのメリットです。
移動式や折りたたみ式といった場所を変えて使える作業台にしても、棚やアイテムを吊り下げるフックなどを取り付けて設置型の作業台にしても自由。まさにハンドメイドならではのメリットといえます。
作業台のデザイン
置く場所に合わせて素材選びやカラーリングも自由にできるので、インテリア性に凝った作業台をDIYしてもよいでしょう。もちろん塗装などをせずに、あえて素材の風合いを活かしたデザインもおすすめです。
機能だけでなく、使用する場所に合わせて好みのデザインにできる。これもDIYならではの大きなメリットです。
作業台をDIYする時に重要なこと
作業台をDIYする時には、あらかじめ確認しておきたいことや決めておきたいことなどがあります。ではどのようなことに留意するべきなのか、整理してご紹介しましょう。
作業台の設置場所の確認
作業台をどこで使用するのか、どのような目的で使用するのかで、必要となるスペースは決まってきます。キッチンや書斎、リビングなどで使う作業台でも、扱うアイテムによって必要とする幅は違うものです。
そこで、まずは必要としている作業台は、どこでどのような目的で使うものなのかをはっきりと決めましょう。そうすれば必要とする大きさもわかります。大きさがわかれば、次は置き場所の確認です。使いたい場所と置き場所の広さが一致するか確認します。
最初にこの確認を必ずおこなうことが、失敗しないコツの1つです。作業台をDIYしてから置ける場所がないようでは困ります。作業台の使用場所を確保してから作り始めましょう。特にDIY用の作業台の場合は、工具の置き場所も考えて作らなければならないため必須です。
作業台の高さや大きさ
作業台の高さは作業効率や疲れやすさに、大きさはできる作業の内容に大きくかかわってきます。一般的に70cmが最も作業しやすいといわれている高さですが、人の身長はさまざまです。自分の身長に合わせるようにDIYすることも、大切なコツの1つといえます。
「作業台の大きさはわかりやすいけれど、高さの目安はわかりにくい」という方は、普段使っている家具の中で「使いやすい」と感じているものがあったら、その高さを測って参考にしてみるとよいでしょう。
また、立って作業するのか座って作業するのかでも、必要とする高さは変わってくるので要注意です。椅子や座高の高さなども考慮に入れる必要があるので、普段使っているテーブルなどで比較してみてください。
作業台の重量
意外と忘れがちなコツは、この重量かもしれません。DIYした作業台を何に使うかで、重量を調節する必要があるのです。なぜなら通常重量は、その作業台の耐久性に直結することが多く、そのためできる作業の強度が決まる要素の1つである、といった点があげられます。
例えばDIY用の作業台にする場合、重い作業台でないと力を入れた作業ができません。重い素材をのせた時や木を切るなどの力が必要な作業をする時に、天板が割れたり作業台の反対側が持ち上がって倒れたりしかねないからです。
DIY初心者が初めて作る作業台としては、まずは普段使いするような一般作業用の作業台がよいでしょう。重量のある大型の作業台は、DIY初心者には少々難易度が高いといえます。DIYが趣味になったら、その時に改めて専用の作業台を作るのがおすすめです。
作業台が平面かどうか
作業台は天板が平面になるよう気をつけることも、大切なコツの1つです。天板に使う板がまっすぐであることも重要ですが、脚などの部品もしっかり寸法を測ってまっすぐに切るなど、全てのパーツにおいて丁寧な作業を心掛けましょう。
天板が平面かどうかは水平器などで確認できます。天板が平面でないということは、どこかのパーツにゆがみがあるなど、作業をするには危険ということです。つまり、DIYは失敗ということになります。
また、天板にゆがみがある状態では、パーツもしっかりと固定できないはずです。採寸から切断まで、面倒くさがらずに丁寧におこなうようにしましょう。
作業台に欲しい機能
作業台をDIYする前に、どのような機能をつけるかで設計図も変わってきます。必要な時だけ出して使う作業台をDIYするなら、移動用にキャスターがついているものや、折りたたみできる機能があると便利でしょう。
キッチンで使う作業台なら、収納用の引き出しなども欲しいかもしれません。DIY用のしっかりした作業台なら、素材をしっかり固定するためのクランプを取り付けるスペースも必要になるでしょう。
使う場所と目的に合わせて、必要な機能を考えてから設計図を書くことも大切なコツです。できあがってから後悔しないよう、さまざまなシチュエーションを考えてみましょう。
作業台の耐久性
作業台は、使用目的によって必要とする耐久性が異なります。キッチンやリビングでちょっとした軽作業に使うのであれば、そこまでガッチリとした作りにする必要はありません。しかし、DIY用の作業台にするのであれば、重い素材に耐えられるだけの耐久性が必要です。
用途に合った耐久性をしっかりと計算してから、設計図を書くようにしてください。それもまた、作業台のDIYに欠かせない大切なコツです。
DIY初心者でも簡単にできる折りたたみ式作業台
折りたたみ式の作業台は、可動部のセッティングなど、DIY初心者がいきなり挑戦するには難しいものかもしれません。しかし、「ソーホースブラケット」という金具を使えば、DIY初心者でも折りたたみ式作業台を簡単に作ることができます。
「ソーホースブラケット」とは、片方に2か所、2×4材(角材)がピッタリとおさまる穴があり、反対側には角材を挟めるクリップがついた金具です。そのためこのソーホースブラケットが4個と、2×4材、そして天板があれば、簡単に折りたたみ式作業台をDIYできます。
作り方は簡単です。ソーホースブラケットの穴に脚の長さに切った2×4材をしっかりとはめ込み、角材が抜けないようにしっかりとネジで固定します。次に天板の幅よりも少し短めに切った2×4材の両端近くを、ソーホースブラケットのクリップで挟んでください。
これを2組作ったら、上に天板をのせるだけで簡単に作業台に早変わりします。しまう時には天板を下ろし、支えの2×4材をクリップから外せば、普段は隙間にしまっておくことができるようになる優れモノです。
頻繁に出し入れするようならば、天板に支え用の2×4材を固定しておくと扱いやすくなります。作業台やテーブル代わりに普段使いしても便利なことから、ソーホースブラケットはDIY初心者にも人気のアイテムです。
DIY初心者でもできる簡単アイデアの作業台
DIY初心者にとって、慣れない工具を使いこなすのは大変なことです。しかし、身近にあるものや、ちょっとしたアイテムを流用するだけで、特別な工具がなくても簡単に作業台を作ることができます。DIY初心者にもおすすめのアイデアを見ていきましょう。
身近なものを使って作業台をDIY
木製のリンゴ箱は、積み重ねてネジなどで固定すれば棚になります。そんなリンゴ箱を左右に同じ数だけ重ねたら、上に天板となる厚めの板を渡すだけ。あっという間に棚付きの作業台の完成です。
このほかにも、荷物運搬用の木製のパレットを横に寝かせて2枚並べ、その左右に同じパレットをこちらも横に寝かせてから、やや斜めになるようにして1枚ずつ並べます。パレットの上に天板となる板をのせたら、パレットに板を固定してください。
パレットのサイズは大きいので、簡単に大型の作業台をDIYできます。それだけに、天板も丈夫な物をのせるようにしましょう。薄い板だと耐久性が低いため、作業台を使ったり動かしたりした時に、天板が割れてしまう可能性があり危険です。
アイテムを流用して作業台をDIY
リンゴ箱の作業台と同じ要領で、同じ高さのカラーボックスを2つ並べて天板をのせても、簡単に作業台をDIYできます。カラーボックスで作る作業台のよさは、据え置き型のほかに移動型も簡単にDIYできることです。
カラーボックスと天板を組み合わせる前に、カラーボックスの下にキャスターを取り付けておきましょう。リンゴ箱の作業台より安定性もあるため、使い勝手も上です。キャスターを取り付ける時には、キャスターの耐荷重に注意して選んでください。
また、つっぱり棒の要領で柱を設置できるディアウォールを2本立て、ホームセンターで売っている折りたたみ式の金具で棚板を取りつけるのもおすすめです。DIYに慣れてきたら、このような棚型の作業台に挑戦してみても楽しめます。
この場合も金具の耐荷重に気をつけて選ぶことが大切です。単純に耐荷重を求める時には、折りたたみ式ではなく、支えをつけた固定式の作業台のほうがよいでしょう。設置場所に合わせて使い分けるのがおすすめです。
おわりに
DIY初心者でも、基本とコツを学んだ後に簡単なものから始めれば、作業台をDIYすることはそこまで難しいことではありません。出来合いの作業台を買うよりも、DIYで自作した方が安上がりなことが多い点も魅力です。
これまでDIYは経験がないという方も、工作気分で試してみてはいかがでしょうか?きっとお気に入りの一品ができるはずです。
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