透明ボディの中で冷却ファンが光る! 回る! ハイスペックゲーミングスマホ「REDMAGIC 6S PRO(Ghost)」レビュー

水冷+ターボファンによる冷却機構や165Hzディスプレイなど、トガった仕様を盛り込んで注目を集めてきたNubia Technologyのゲーミングスマートフォン「RedMagic」シリーズ。10月28日に先行予約販売を開始する新製品「REDMAGIC 6S PRO」では、透明ボディに発光する冷却ファンを採用し、よりゲーミングPC的な世界観を盛り込んだ“Ghost”モデルをラインアップしています。発売前にGhostモデルの実機を触ることができたので、レビューをお届けします。

外観でまず目を引くのが、ガラス製背面の半分を透明にして内部が見えるようにした透明デザイン。回路や基板が丸見えとまではいきませんが、モジュールが整然と配置された最近のクルマのエンジンルームのようです。

「20000RPM @MAX」という文字がプリントされた歯車状の部品は、毎分2万回転で回る冷却機構のターボファン。

こちらのファン、カラフルに光りながら回転します

側面の排気口から光が漏れるぐらい、めっちゃ光ります。でも見た目だけではありません。風圧を30%、空気圧を35%向上するパワーを発揮しつつも、騒音は40%の低減を実現。端末から発生する熱を蓄えてからターボファンで放熱するPCM素材、放熱部品のベイパーチャンバー、グラフェン素材などを使用した冷却システムは、ターボファンとの組み合わせでCPU温度を最大20℃低下し、全体の平均温度上昇を最大9%抑えられるとのこと。

OSはAndroid 11対応のRedMagic OS 4.0。SoCはQualcomm Snapdragon 888+を搭載し、GPUにAdreno 660を採用。Ghostモデルは16GBのLPDDR5 RAMと265GBのUFS 3.1ストレージを搭載する贅沢なスペックで、12GB RAMと128GBストレージを搭載する“Cyborg”モデルもラインアップしています。本体サイズは169.86×77.19×9.8mm、重量は220g。

6.8インチFHD+(2400×1080)ディスプレイはリフレッシュレートが最大165Hzで、スキャンレート最大720Hzのタッチセンサーを搭載。滑らかな映像やゲームの表示と遅延の少ないタッチ操作を実現します。

指紋認証センサーを画面に搭載し、800万画素のインカメラを使った顔認証にも対応します。

左側面にはゲーム関連の設定やランチャーとして機能する「ゲームスペース」を起動する赤いスライドスイッチと音量ボタンを搭載。

右側面には電源ボタンと、両手で横持ちにした際にトリガー操作に使える静電容量式のトリガーボタンを搭載します。タッチサンプリングレートは450Hzに向上し、遅延なく操作が可能。

REDMAGIC 6S PROではさらにもうひとつ、背面ロゴの隣にスライド式トリガーを搭載。「Mボタン」として特定の操作を割り当てて、ゲームの操作に利用できます。トリガーボタンと併用して操作する場合、右手の中指で操作するイメージです。

画面下部にはSIMスロットとUSB 3.0 Type-Cポートを搭載します。バッテリー容量は5050mAh。付属の30W USB充電器を使用して、約65分でフル充電にできる急速充電に対応します。

急速充電中にもターボファンを回すことで、本体の温度を抑えることが可能に。

USBポートはDP ALT(Display Port Alternate mode)に対応。USB-C対応のモバイルディスプレイを使えば、ケーブル1本で画面が出力できます。

カメラは6400万画素のメインレンズ、800万画素の超広角、200万画素のマクロレンズという3眼の構成。最大8K 30fpsの動画撮影に対応します。

ゲームモードに切り替え、165Hzのリフレッシュレートでベンチマークを実施してみました。結果は「3D Mark」の「Wild Life」で5851、「Geekbench 5」のシングルコアのスコアが982、マルチコアのスコアが3609。いずれも「Galaxy S21 Ultra 5G」を超える結果を記録しています。

左側面のスライドスイッチでゲームスペースを起動。ランチャーとして登録したゲームを起動できる他、ゲームの起動後には画面両端から中央にスワイプして設定メニューを表示することができます。設定画面では4モードから選んでパフォーマンス設定が可能。さらに画面のリフレッシュレート、ファンのON/OFFなどが個別に設定でき、ゲーマーのかゆい所に手が届くチューニングが施せます。トリガーボタンの設定もこちらから可能で、画面上のバーチャルパッドに「L」「R」「M」のマーカーをドラッグして操作を割り当てます。

「原神」「PUBG MOBILE」といった大型スマホゲームタイトルが、美しく滑らかな動作でストレスなくプレイ可能。バトルロイヤル系ゲームやFPSでは、正確なエイムで勝率は明らかに向上するはず。

特にオススメしたいのが、10月1日に日本でも正式リリースされた「Xbox Cloud Gaming」との組み合わせです。定額制ゲームサービス「Xbox Game Pass Ultimate」に加入して「Xbox Game Pass」アプリをインストールすれば、100タイトル以上のXboxゲームを極上のモバイル環境でプレイ可能になります。ネットワーク環境にもよりますが、自宅のWi-Fi環境では画面のブロックノイズやカクつきはほぼ無縁、快適なプレイが楽しめました。

けっこうな数のタイトルがバーチャルパッドを表示するタッチコントロールに対応しているので、スマホ単体でも楽しめますが、スマホホルダーとXboxコントローラーを組み合わせて遊ぶのがベスト。高パフォーマンスな携帯ゲーム機として大活躍するのではないでしょうか。

クラウドゲーミングのサービス充実を背景に、より高いバリューを発揮するゲーミングスマホとなったREDMAGIC 6S PRO。10月28日から11月4日まで公式サイトで先行予約販売を実施します。16GB RAM、256GBストレージ、透明ボディのGhostモデルは価格が9万9900円(税込)、12GB RAM、128GBストレージのCyborgモデルは価格が7万9900円(税込)。公式サイトからの予約購入者の先着100名には、保護ケースとフィルムの特典が付属します。Amazonでも本体のみ、取扱を開始しています。

REDMAGIC 6S PRO製品詳細ーゲーミングPCをコンセプトに作られたゲーミングスマホ
https://jp.redmagic.gg/pages/redmagic-6s-pro

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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