ウニ、牡蠣、ご当地ブランド豚・・・山海の恵みひしめく美食を堪能「旅館くりもと」【北海道浜中町の旅3】

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自然豊かな漁業と酪農の町

霧多布湿原
(C)浜中町

まずは浜中町について簡単にご紹介させてください。浜中町は北海道東部、釧路と根室のほぼ真ん中に位置し、“花の湿原”と呼ばれる美しい霧多布湿原を有する自然豊かな漁業と酪農の町です。湿原から流れ出したミネラルで良質な昆布が生育することから、昆布漁が盛ん。水揚げ量は全国の1割を占めるほど! さらにその昆布を食べて育つウニは最上級の品質を誇り、築地でも高値で取引されているそう。

アットホームなおもてなしが心地良い老舗旅館

旅館くりもと
そんな豊かな海の幸を味わい尽くせる宿が「旅館くりもと」。創業は明治19年(1886年)という老舗です。中標津空港からは車で約70分、釧路空港からは約90分。

落ち着いた和の趣に包まれる館内。数回にわたるリノベーションを重ね、老舗の風情を残しつつモダンさも兼ね備えています。宿の目の前には北海道のご当地コンビニ、セイコーマートがあるので何かと便利。

「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチ氏の生まれ故郷として知られる浜中町。ルパン三世花咲線ラッピングトレインや等身大パネルほか、街にはルパンの出没スポットが数多くあります。2012年からは「ルパン三世フェスティバルin浜中町」が開催されており、国内のみならず海外からもファンが駆けつけるのだとか。

ロビーではルパン三世オリジナルアイテムを販売。キーホルダーやストラップから、バニーガール姿の峰不二子デザインのバスタオルなど、ファンにはたまらないレアなグッズもそろいます。

客室は全15室。今回利用したのは洋室シングルルーム。布団よりベッドを好む人には最適でしょう。ほかには和室、和洋室などもあります。

大浴場も完備しています。エゾ檜で作られた湯舟は香りのみならず、肌触りも格別。旅の疲れも心地よく癒やされます。

湯浴みを楽しんだ後はお待ちかねの夕食。朝食・夕食ともに大広間にていただきます。余裕を持ってテーブルが配されているので、密の心配も無用です。

浜中町の豊かさを知ることができる料理の数々

夕食では、地元で水揚げされた海の幸をメインに提供。今回は山の幸も堪能すべく、ご当地ブランド豚を使った鍋料理が含まれる「お手軽御前プラン」をセレクトしました。北海道ならではの珍味、イカ沖漬や霧多布湿原産じゅんさいの酢の物など、土地の恵みがひしめきます。

浜中町 くりもと

冷涼な気候、かつ台地という地形から古くから酪農が盛んな浜中町。チーズを作る際にできるホエイで育つ豚「北海道はまなかホエイトン」は知るぞ知る北海道名物で、肉質は繊細で柔らかく、重たすぎずあっさりした脂感が印象的です。口の中で広がる濃厚な旨味もたまりません。

旅館くりもと名物という浜中町産牡蠣のたまり焼き。醤油や砂糖、みりんをベースに仕立てた牡蠣は驚くほどぷりっぷり。牡蠣の水揚げ量は少ない浜中町ですが、近年では汽水湖での養殖に力を注いでいるそう。

お造りはウニ、鯨、真イカなど。湿原から流れ込むミネラルで育つ良質な昆布を食べる・・・という素晴しき環境で生育するウニは一粒一粒がふっくら。甘味と旨味が実に濃厚で、期待を裏切らない贅沢な味わいです。

朝食は和定食が用意されます。さすが酪農の町だけあって牛乳付き! やさしい甘みと奥行きのあるコクが際立ちます。ハムエッグはテーブル上で小鍋で焼くというユニークなスタイル。北海道産明太子や鮭なども滋味あふれ、北海道の豊かさを知ることができる充実の内容でした。

今回筆者が利用した「浜中で育ったホエイ豚の鍋に舌鼓!お手軽御膳プラン」は14,300円〜(税抜)。極上のウニや希少なご当地ブランド豚、牡蠣を堪能できるとあれば最高のコスパといえるでしょう。秋の北海道旅は、アットホームな老舗旅館で美食ステイを満喫してみてはいかがでしょうか。

旅館くりもと
住所:北海道厚岸郡浜中町霧多布東2条1-11
電話:0153-62-2615
URL:https://www.ryokankurimoto.com

[Photos by Nao]

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