米ロの宇宙飛行士2名がISS滞在期間延長、NASA飛行士の連続滞在記録更新へ

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米ロの宇宙飛行士2名がISS滞在期間延長、NASA飛行士の連続滞在記録更新へ

【▲ アメリカ航空宇宙局のマーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士(Credit: NASA)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は現地時間9月14日、第65次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているNASAのマーク・ヴァンデハイ(Mark Vande Hei)宇宙飛行士とロスコスモスのピョートル・ドゥブロフ(Pyotr Dubrov)宇宙飛行士の滞在期間が2022年3月まで延長されたことを明らかにしました。

NASAの宇宙飛行士によるISSでの連続滞在日数は、2015年から2016年にかけて滞在したスコット・ケリー(Scott Kelly)宇宙飛行士の340日が最長です。NASAによると、ヴァンデハイ飛行士の連続滞在日数はこれを上回る見込みで、NASAの宇宙飛行士による連続滞在日数の最長記録が更新されることになります。

ロスコスモスのピョートル・ドゥブロフ宇宙飛行士(Credit: NASA)

【▲ ロスコスモスのピョートル・ドゥブロフ宇宙飛行士(Credit: NASA)】

今回の滞在延長は、2021年10月5日に打ち上げが予定されているロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-19」のクルーと関係があります。ソユーズMS-19にはロスコスモスのアントン・シュカプレロフ(Anton Shkaplerov)宇宙飛行士とともに、ISSで映画撮影を行うために映画監督のクリム・シペンコ(Klim Shipenko)さんと女優のユリア・ペレシルド(Yulia Peresild)さんが搭乗する予定です。

シペンコさんは旧ソ連が運用していた宇宙ステーション「サリュート7号」を題材とした映画「サリュート7」の監督として、ペレシルドさんは実在した狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコを描いた映画「ロシアン・スナイパー」の主演を務めたことで知られています。

訓練を終えたソユーズMS-19のプライムクルー。左から:ユリア・ペレシルドさん、アントン・シュカプレロフ宇宙飛行士、クリム・シペンコさん(Credit: Roscosmos)

【▲ 訓練を終えたソユーズMS-19のプライムクルー。左から:ユリア・ペレシルドさん、アントン・シュカプレロフ宇宙飛行士、クリム・シペンコさん(Credit: Roscosmos)】

ヴァンデハイ飛行士とドゥブロフ飛行士は、2021年4月9日に打ち上げられた「ソユーズMS-18 “ユーリ・ガガーリン”」でロスコスモスのオレッグ・ノヴィツキー(Oleg Novitskiy)宇宙飛行士とともにISSへ到着しました。

通常であれば、ソユーズMS-18でやってきた3名のクルーは10月に到着するソユーズMS-19のクルーと交代し、揃って地球へ帰還することになります。しかし、5月にプライムクルーとしてソユーズMS-19への搭乗予定が発表されたシペンコさんとペレシルドさん半月ほどの短期間しかISSに滞在せず、ノヴィツキー飛行士とともに地球へ帰還します。

そのため、ヴァンデハイ飛行士とドゥブロフ飛行士は短期間の滞在で帰還する二人に代わってISSに留まり、さらに半年後に打ち上げられる次のクルーの到着を待って地球へ帰還することになったのです。延長後の滞在日数についてヴァンデハイ飛行士は約353日間になるとツイートしています。

NASAは1年近くに渡るヴァンデハイ飛行士の滞在について、長期間に及ぶ微小重力環境下での生活に人体がどのように適応するのかをより深く理解する上で役立ち、得られた知見は将来の有人月探査や有人火星探査に活かされるとしています。

 

Image Credit: NASA
Source: NASA / Roscosmos
文/松村武宏


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