吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

access_time create folderエンタメ
吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」ボーカル担当の吉野北人主演で、人気うどんチェーン店の奮闘が描かれるドラマ『トーキョー製麺所』が現在、MBSで毎週火曜日深夜に放送されている。本作が連ドラ初主演となる吉野が「新境地」をみせる赤松店長役。元ホテルマンである赤松のサービスに込められた“日常の特別感”とは?

■「トーキョー製麺所」のマニュアル業務

吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

(C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS

昼時のうどん屋は忙しい。カウンターにトレーを持って一列に並ぶ客たちの注文を秒刻みでこなしていく店員たち。早くて安い。これが人気うどんチェーン店「トーキョー製麺所」のモットーであり、そのために整然とマニュアル化された業務体制が効率的に稼働していく。トレーにうどんのどんぶりがのせられれば、あとはバリエーション豊富な天ぷらなどのトッピングを好きに選んでレジでお会計を済ませて、席に着く。つるつると腰のある麺をザザザッと勢いよく吸い上げていけば昼休憩の時間だって短縮出来てしまう。すべては効率のよい人生のため……。
そんな店の前に一台のバイクで乗り付け、ひとりのライダーが様子を伺っている。ヘルメットで表情は分からないが、鋭い眼光を向けて何か野心を燃やしていることだけは伝わってくる。彼こそ、産休で2ヶ月も店をあけている前店長に変わってグループ会社から派遣されてきた新店長の赤松幸太郎(吉野北人)だ。元ホテルマンの赤松は店のやり方にもの申していく。彼は単純に効率よく業務をこなすのではなく、席が見つけられずに困っているお客さんがいれば、さっと駆けつけて席へ案内するし、セルフサービスのはずの水も自ら配って回るというセービス精神に溢れている。マニュアル重視のバイトスタッフからすると、マニュアル以外のこうしたサービスの提供に意味を感じられない。店長とは言え、突然やって来てホテル仕込みのサービスを勝手に導入しようとする赤松のやり方に反発を覚えても仕方ないだろう。しかし、彼がここまで行き届いたサービスに拘るのにはどうやら理由がありそうだ。

■吉野北人の新境地となった赤松役

吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

(C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS

元ホテルマンのうどん屋店長を演じる吉野北人は、本作が連ドラ初主演となる。17歳の時に出場した「VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格したことから「LDH」グループの次世代を担う総勢16名のダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のボーカルを務めている吉野は、日本テレビで放送されたドラマ『PRINCE OF LEGEND』(2018)で演じたダンス王子レッド役で俳優デビューすると、『私がモテてどうすんだ』(2020)では映画初主演を果たし、少女漫画原作のラブコメキャラを鮮やかに演じた。アーティスト活動と並行して俳優業でも意欲的な活動を展開している時期のドラマ主演は絶好の機会だ。
本作での新店長・赤松役をみると、俳優として大分板についてきた印象を受ける。黄本(江上敬子)、緑川(奥野壮)、青井(栁俊太郎)ら戦隊ヒーローを思わせる配色の4人のアルバイトスタッフがやる気のない朝礼をやっているところへ颯爽と登場する場面、ヘルメットの下に隠されていた凛々しくもベビーフェイスな吉野が眩しすぎる。元ホテルマンらしく、ポマードで固めた髪型に、蝶ネクタイという出で立ちが吉野のキュートさをさらに引立てる。ホテル仕込みの感謝を込めた挨拶の練習をスタッフに促す熱血キャラがコミカルで、これまで吉野が演じてきたクールなタイプではないちょいダサキャラが意外にもはまり役となっているのだ。赤松の熱意だだ漏れのサービス精神がそのまま俳優として新境地を切り開こうとする吉野の意気込みと重なるところも本作の面白さだ。

■サービス精神で“日常の特別感”を!

吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

(C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS

赤松が目指すのは、“日常の特別感”だ。それを実現するための努力は惜しまないのが赤松流。マニュアルが徹底された業務体制では、収益化を図りながら、休む暇も惜しい働く人々の時間を短縮させることにもなり、お互いにウィンウィンの関係性を築くことが出来る。中でもサラリーマンの筧(山中崇)は過度なサービスを提供するころには価値を置かない常連客だ。注文カウンターを離れて客席を回る赤松の接客に対しては、そんなことは求めていない、“特別”はいらないとばっさり。しかしそのクレームに返って、このうどん店が日常に根ざしていることを気づかされる赤松は、だからこそ、その延長線上で少しでも特別な時間を過ごしてもらうことが必要だと考える。

吉野北人初主演ドラマ『トーキョー製麺所』第1話 「新境地」のうどん屋店長役に込められた“日常の特別感”

(C)「トーキョー製麺所」 製作委員会・MBS

チェーンのうどん店に行き届いたサービスは確かに必要ないと思う。けれど、そこで過ごす5分、10分のランチタイムが少しでも豊かになるというのは、素晴らしいことではないだろうか。人の価値観はそれぞれだろうが、どうも惜しむ時間を間違えているのが現代人の癖であることを赤松は正そうとしているように思う。この店で過ごす時間、そこで提供される1杯のかけうどんがもしかするとそうした現代病によく効く処方箋となるかもしれない。いつもかうどんを頼んで5分足らずで完食してランチを終わらせている筧に付いてきた部下の小久保(岡本夏美)が、赤松考案の新商品「おひさまハッピーうどん」を食べて「幸せ」とコメントをもらす。しぶしぶ味見する筧も自然と顔をほころばせるてしまう。うまくいかない営業のモチベーションにだってなる。すべては日常のちょっとしたことなのだ。それに気がつけるのかどうかで、ちょうどうどんのトッピングの天ぷらのように、その人の人生は豊かさのバリエーションを自在にカスタマイズしていくことが出来る。時間をマネジメントすると同時にこうしたライフスタイルのセルフプロデュースを身近なことからはじめるのもありだなと思わせる瞬間だった。人々に「幸せ」と「豊かさ」を運ぶ赤松店長、次回もみんなを笑顔にしてください!


関連記事リンク(外部サイト)

『プロミス・シンデレラ』第9話、気持ちが揺れる早梅が選ぶのは? “永遠のプリンス”として生きる成吾
夏の花火大会。着流しの岩田剛典。“正義のヒーロー”としての成吾が切ない『プロミス・シンデレラ』第8話
登坂×今市ボーカル共謀?NAOTO×岩田の共犯?山下単独犯行?疑心暗鬼の「三代目マダミス」真犯人の正体

access_time create folderエンタメ
海外ドラマboard

海外ドラマboard

海外ドラマのニュースや作品情報、レビュー、キャスト情報、視聴率、ランキングなどを掲載している海外ドラマサイト。

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧