ビイドロ、1年ぶりの配信シングル「氷河期ならとっくに」8/30リリース
活動開始20周年を迎えた3ピースバンド・
「氷河期ならとっくに」は、ビイドロが2015年から連続してリリースしてきたシングル群「氷河期は踊る」「氷の砂漠」「氷河期がやってくる」「灯台の光は」といったビイドロの”氷河期シリーズ”の到達点とも言える楽曲。
~ビイドロからのメッセージ~
前回に引き続き今回もリモートでの録音作業を経て見事完成しました。「氷河期ならとっくに」はバウンシーなイーブンキックにリズミカルかつメロウネス溢れるメロディー、彩り豊かな音が絡みついては通り過ぎていく”音物語”とでも言えよう超大作シングルです。
この曲の特筆すべき点はその歌詞。コロナ禍でこれまでとは違った選択をしながら生きていかなくてはならない我々の心情や、心の奥にしまいこみ、表出することを”自粛要請”された苛立ち、焦りなどが絞り出されていくような感覚があります。余談ですが楽曲としては2017年には歌詞も含めて完成していたので、ある種の予言的な歌詞のようにも思えるのも面白いところです。
今回はメンバーが各々複数の楽器を演奏しているのも大きな特徴です。青柳は歌、コーラス、ギターに加えて鍵盤を。伊藤はベースに加えて、エレキギターによるSE的な音を演奏。遠藤はリズムの打ち込みに加え、生ドラムも追加でプレイ。それらが合わさり、まさにビイドロならではの濃密な音世界が花開いています。
録音はメンバーで行い、ミキシングエンジニアには東京カランコロン、tomodati、NYAIなどのリミキサーとしても活躍し、自身も東京真空地帯、dub16stepを始めとした数々のバンドのメンバーとして活動しているszk氏を迎えました。アートワークはボーカル青柳の画家名義であるobktcが手掛け、サイケデリックかつどこかノスタルジックなムードを構築しています。
ぜひビイドロの「氷河期ワールド」に入り込んでください。
泣いても笑っても氷河期ならとっくに僕らの世界に到来しているのだ。
【歌詞】
氷河期ならとっくに
吹きさらしのビル あちこちひび割れ 地割れ クレバス覆って滑らす
氷の上 今日もくねらす ずっとこんなんじゃ心もだんだんひねくれ出す
真っ白さ一面 色奪われた うわさじゃ陸と海がつながった 不機嫌に凍ったままでさ
氷河期ならとっくにこんな具合さ 穏やかな日々 姿を変えた
かつてない規模の凍てつきが この星を覆うよ
(あっという間 あっという間 あっという間)
信号も標識も看板も国境も季節も消しちゃった氷が
見ての通りだ つまらない残り香 嗅ぎまわってんのはほら人間同士だ
幹線道路ほら遠くまで 並んで丸まるアザラシたち
タワーマンションに跳ね返り消えてゆくホッキョクグマの息づかい
氷河期ならとっくにこんな具合さ 早いやつはとっくに居なくなった
取り残されたと思うなよ 探してない仲間がまだまだいるよ
(あっという間 あってゅー間 あっちゅう間)
電車は走ってる
けど滑るから駅には停まらない
電車が停まらないから駅にはだあれもいない
海は凍ってしまって船はもう進めない
乗組員たちはやれやれと波間歩いて陸地を目指す
“生憎の悪天候のため 路面の凍結状況 絶望的なため
今世紀はおろかもう当分の間 当機の離陸はございません”
“視界は不明瞭 幸いながら 灯台の光は稼働してございます その光を頼りにそれぞれの場所まで どうぞ”
灯台の光は必要とされている
灯台の光はたどり着くまでの希望さ
灯台の光は必要とされている
灯台の光はたどり着くまでの希望さ
氷河期ならとっくにこんな具合さ 穏やかな日々 姿を変えた
この凍てつきが何かの問いかけだったとしても
返事の仕方もろくに知らないからただただ黙ってた
氷河期ならとっくにこんな具合さ 早いやつはもうわかってきてんだ
やりかたを変えるだけさ 変わりかたどんどん探すだけさ
やりかたを変えるだけさ 変わりかた探すだけさ
(あっという間 あってゅー間 あっちゅう間)
作詞作曲 青柳崇
編曲 ビイドロ
リリース情報
ビイドロ
「氷河期ならとっくに」
収録曲
1.氷河期ならとっくに
レーベル: ビイドロ
2021年8月30日各種ストリーミングサービスで配信開始
ビイドロ
青柳崇…Voice,Guitar,YAMAHA Portasound
伊藤倫典…Bass guitar,Whammy guitar
遠藤達郎…Beats,Drum kit
Recorded by ビイドロ
Mix and Mastered by szk(She’s/東京真空地帯/dub16step/主人公/Super Gentle)
Artwork by obktc
【ビイドロ プロフィール】
青柳崇(Vo.G.Echo)
伊藤倫典(Ba.Cho.)
遠藤達郎(Dr.Cho.)
2000年より活動開始。Gt/Voの青柳崇を中心にメンバーチェンジを繰り返し、2009年に青柳、伊藤、遠藤のスリーピース編成になる。ギターロックを主体にダブやヒップホップ、テクノ、ハウス等を独自の解釈で咀嚼し、「発明」のような演奏を作り上げる。常にメロウネス溢るメロディを放射し続けている。2010年に活動休止。 2013年4月突如2ndアルバム『またあしたね』をリリースし、また7月にはアナログ7inch『くじらの半回転』をリリースし活動再開。2015年にはExT Recordingsよりアルバム『ひろばとことば』とシングル『氷河期は踊る』をリリース。2019年4年ぶりのシングル『氷の砂漠』『氷河期がやってくる』、2020年9月にはリモートで作り上げたシングル『灯台の光は』をリリース。同年8月には活動開始20周年を迎え、秋葉原CLUB GOODMANにて無観客配信ワンマンライブを行い大好評を博した。
・twitter @BiidoRo_obaKe
・Instagram @biidorobake

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