コロナ下のビジネスパーソン「ストレス」調査、在宅勤務の本音や旅行願望も
新型コロナウイルスによる感染症の拡大で、ビジネスパーソンの働き方が大きく変わった。そんな中、チューリッヒ生命が、ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査を実施。今年で5回目となる調査で、質問項目によってはコロナ禍ならではの回答も上位に来るなど、“ビジネスパーソンの本音”が随所に垣間見られた。
■ストレスのトップは「金銭面」、特にコロナで休業や減給も影響
まず、仕事をする上で「最もストレスを感じる要因」について。
2020年から引き続き、「給与・賞与(金銭面)」がトップ。特に、「コロナにより給与・賞与が減った」「休業した」などの理由もあり、コロナ禍で日本全体の景気が低迷する中、ストレスの最大要因となっているようだ。2019年まで多かった「上司との人間関係」はやや減っているものの、コロナ禍で出社が難しいことで「意思疎通ができない」「顔を見て話せない」などの問題もあると指摘。さらに、在宅勤務の浸透によって「家族との関係」をストレスの要因とし、「リモート会議中に生活音が入る」「仕事のための光熱費が自己負担」という人も。
■職場の「ストレス」が在宅勤務で増加! その真の理由は・・・
続いて、コロナの影響によって感じる仕事のストレス、という質問について。
最も多かったのは「業務上のコミュニケーションがとりづらい」との回答で、在宅勤務の導入によって職場で顔を合わせる機会が減ったことが背景にあると考えられる。続いて、「通勤での感染リスク」「(会社の制度などの)働き方が整備されていない」「消毒や換気などの手間」などの回答も。連日の満員電車で、人が密接する空間が怖いという意見は納得できるものがあるし、在宅勤務(テレワーク)がなかなか進まない会社もある。
■在宅勤務の4割が実はストレス抱える、年代別で意識に差も
一方、コロナ禍でいっそう進んだ在宅勤務がストレスだと感じるか否か。
回答者の実に4割以上が「ストレスを感じる」とのことで、その原因は「家族がすぐ近くにいる」「業務を行う機材が整っていない」など。性別・年代別で多いのが、20代の女性で半数以上。ただ、50代女性では「ストレスを感じない」が半数を超え、仕事をこなしながら家事もできる在宅勤務がライフスタイルに合っているのではとも考えられるという。
■コロナ自粛なくなったらやりたいことトップは「旅行」、続いて・・・
さらに、今のコロナ禍が収束した後、何がしたいかという質問について。
最も多いのが「国内旅行」「海外旅行」で、実に半数以上が「旅行」を希望する結果に。特に、国や自治体をはじめ、会社からも移動制限、不要不急の行動への自粛がずっと言われているような今の状況では、「旅行に行く」と堂々と言いづらい環境も背景に確実にあるだろう。その他、外食・会食、映画や舞台などの観劇、バーベキューなどのアウトドア、帰省が続いた。
■ワクチン接種も年代で差、重症化や副反応への不安大きく
日本国内でも進められている、新型コロナのワクチン接種。そのワクチン接種を希望するかどうかとの質問への回答結果が以下の通り。
その結果、希望者は全体の6割以上あった一方、「ワクチン接種を希望しない」が20、30、40代で3割を超えた。年代が高くなるにつれて「感染したくない」「重症化したくない」を理由に、希望者は増加する傾向に。最も希望者が少なかったのは20代で、すべての年代で「副反応が怖い」という意見があったとのことだった。
【調査概要】
1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEB アンケート方式で実施
2. 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20 歳~59 歳の有職者を対象に実施
3. 有効回答数1,000 人(20 代・30 代・40 代・50 代、男女:各125 人)
4. 調査実施日2021 年5 月27 日(木)~2021 年5 月28 日(金)
チューリッヒ生命 2021年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査
https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2021/20210804
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