高齢者の飼えない不安を解決! ペットのための遺言サービスが提供スタート
三井住友信託銀行が、ペットのための遺言サービス「遺言信託(ぺット安心特約付)」を6月22日よりスタートした。ペットに関する遺言書の作成・保管・執行を実現するサービスとなっており、自分にもしものことがあった時、安心してペットのことを託すことができる。
楽天インサイトの「ペットに関する調査」(2021年2月発表)によると、2020年以降にペットを飼い始めた人は19.9%で、2018年の8.4%、2019年の9.3%に比べて約10ポイント上回っている。コロナ禍でペットを飼い始めた人の増加傾向が現れており、自宅で過ごす中でペットに癒しを求める人が増えたことが起因と考えられるとのこと。
さらに、2025年には65歳以上の高齢者数は3657万人となり高齢化率は30.3%になると、経産省の推計で予想されている。
こうしたペットニーズの高まりと合わせて、ペットを飼いたいが自身の年齢や将来への不安から断念している人も多く、三井住友信託銀行の独自調査(2020年10月実施)では、50代以上で事情があって飼えないと回答した人の最多理由が「自身の年齢」となった。
ペットのための遺言サービス「遺言信託(ぺット安心特約付)」は、信託を扱う金融機関ならではのノウハウを活かして提供されるサービス。人生100年時代ともいわれる中、ペットへの想いを大切に引き継いでいくことができる。お葬式や財産処分といった死後の事務以外に、生前を安心して楽しむための価値も重要なのだろう。
ペットへの希望を書いた遺言書はもちろん、性格や健康状態などお世話をしてくれる人へ伝いたいことを記した「ペット手帳」も保管。食事に関するデリケートな部分も、しっかりと伝え残すことができる。
ペットを周りに託せる人がいる場合、遺産の中から飼育費を渡すことも可能だ。託せる人がいない場合も法人や団体等へ遺贈することもできる(対象となるペットは犬・猫に限定)。
猫の飼い主は心筋梗塞や心臓血管系の病気で死亡するリスクが低いなど、人の健康面での好影響があるという論文もいくつか発表されている。高齢者の人が余生を楽しむ上で、ペットは大切なパートナーになりうる一助になるだろう。
「遺言信託(ぺット安心特約付)」は、ペットを飼ってみたいが年齢的に残して逝ってしまうことが不安という人に、ぜひ注目してほしいサービスだ。
「遺言信託(ぺット安心特約付)」詳細ページ:
https://www.smtb.jp/personal/entrustment/succession/will/about.html#pet
ウェブサイト: https://getnews.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。