2度目の交流戦Vを果たしたオリックス 前回交流戦を優勝した2010年のペナントの行方はどうだったのか

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2度目の交流戦Vを果たしたオリックス 前回交流戦を優勝した2010年のペナントの行方はどうだったのか

 オリックスの勢いは本物なのか。セ・リーグが49勝48敗11分けで12年ぶりに勝ち越した交流戦。「弱いセ・リーグ」の復権が注目されたが、主役となったのは11年ぶり2度目の優勝を飾ったオリックスだった。12勝5敗1分けで、最後は1分けを挟み6連勝で締めた。

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 パ・リーグのペナントレース再開後も、その勢いは衰えず。いきなり迎えた楽天との首位攻防戦で同一カード3連勝。3タテスタートで連勝を9まで伸ばし、21日時点で7年ぶりの単独首位に立った。

 躍進を支えたのは安定感がある先発投手陣。交流戦MVPの山本由伸を筆頭に、高卒2年目ながら両リーグトップタイ7勝の宮城大弥。左腕の田嶋大樹と山崎福也に、ベテランの増井浩俊と山岡泰輔が脇を固めている。

 打線の中心には昨季首位打者の吉田正尚が座る。今季もリーグトップの打率・341、出塁率・432で3番に座り、チャンスメークもフィニッシャーもこなす。頼もしいのが後ろの4番に座る杉本裕太郎の成長。打率・304、14本塁打、43打点と、昨季まで5年間で通算9本塁打、34打点だった「ラオウ」のニックネームを持つ男が飛躍を遂げた。

 こうなると視線は日本一まで上り詰めた1996年以来、25年ぶりのリーグ優勝へと向かう。今季のパ・リーグは優勝候補のソフトバンクがリズムに乗れず、大混戦模様。借金12の最下位・日本ハムは圏外かもしれないが、首位まで3・5ゲーム差の5位西武まで含めて優勝が狙える位置にいる。

 ではオリックスが前回交流戦を制した2010年、チームはペナントレースにおいてどのような戦いぶりだったのだろうか。

 このシーズンから岡田彰布監督が就任。田口壮とセギノールが復帰した。だがチームは開幕ダッシュに失敗。4月を終えて4位という成績だった。

 5月を迎え、交流戦を16勝8敗で優勝。ただし、時代は「強いパ・リーグ」まっただ中にあった。交流戦は2位西武、3位ソフトバンク、4位ロッテ、5位楽天、6位日本ハムとパ・リーグ勢が上位独占。全チームが勝ち越した。セ・リーグは最上位の巨人が7位で勝率5割。それ以外のチームは全て借金をふくらませた。

 交流戦で優勝したものの、上位チームとの差を詰め切るところまではいけなかった。その後はパ・リーグ内で一進一退の戦いが続き、順位は4位が定位置に。各月終了時の順位では4~8月まで毎月4位だった。最終的には69勝71敗4分けと借金2ながら、5位という成績に終わった。

 新たなチームの顔として台頭したのがT―岡田だった。高卒5年目を迎え、前年までわずか1軍46試合の出場にとどまっていたが、33本塁打でタイトル獲得と大ブレーク。ノーステップ打法を体得し、打率・284、96打点と活躍。交流戦ではMVPに輝き、オールスターでは清原和博の22歳11カ月の記録を抜き、22歳5カ月でパ・リーグ最年少4番として出場した。本格化を期待されたが、振り返ればこの年がキャリアハイと言っても良いほど、その後は伸び悩んだ。

 投手陣の柱は金子千尋(現・弌大)。17勝で自身初タイトルを獲得し、初の200回超えとなる204回1/3を投げ、防御率3・30。後の2014年に最多勝と最優秀防御率の2冠で沢村賞に輝くが、この年のシーズン6完封は今も残る自己最多記録となっている。

 当時は若かった2人が投打の主役として活躍したが、パ・リーグの分厚い壁は破ることができず。この年はソフトバンクが優勝し、2位西武、3位ロッテ。ロッテがプレーオフを勝ち上がり、日本シリーズでは中日を下して下克上Vを飾った。

 2010年のオリックスは単独首位に立つことはなかった。また投打の主役も1枚ずつでそこに続くタレントも不在だった。当時と比較すれば、現在のチームの充実度は明らか。11年前のように夏前の一時の夢に終わらず、リーグ優勝を現実的な目標として捉えられるポジションに力強く立っている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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