映画『グリード ファストファッション帝国の真実』を観て感じたこと 日向ハルさん(フィロソフィーのダンス)に聞く

access_time create folder映画

ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めたリチャード・マクリディの栄光と転落を、描いたブラックエンターテインメント『グリード ファストファッション帝国の真実』が本日より公開となります。

昨年破産したイギリスのアパレルブランド「TOPSHOP」の創業者、フィリップ・グリーン卿をモデルに、富裕層のセレブな生活の裏に隠された格差問題、巨大ビジネスの闇を鋭い視線で暴き出した本作。今回、4人組アイドル「フィロソフィーのダンス」のメンバー日向ハルさんに映画を観ていただき、感想を伺いました。アパレル店員をしていた経験を持つ日向ハルさんならではの視点にご注目を。

Q:本作をご覧になっての率直な感想を教えてください。

まず主人公に関してはとても利己的に感じました。自分の下で働く人への愛が感じられないというか、人を人だと思っていないような態度であまり好感が持てなかったというのが正直な所です。第一線でお金を動かしている人と自分の感覚の差を感じました。そのぐらいお金優先で物事を考えないと大金持ちにはなれないんだろうけど、だったら私はお金は必要最低限でそれよりも愛の溢れた環境にいたいなと思いました。

ですが、実際に起きているファッション業界の問題や貧富の差について知ることが出来て面白かったです。主人公の住む裕福な環境とその下で働く人達の住む貧しい環境、一見全く別の世界に見えて実は繋がっている。だけどその貧富の差は世代交代してもなかなか変わらない、それどころかむしろ悪化する事もある。命は平等と言いつつ、生まれた時からある程度住む世界が決まっている皮肉さも感じました。

Q:本作はフィクションではあるのですが、実在の人物を題材にした作品です。驚いた事やシーンがあれば教えてください。

誰もが知っているTOP SHOPの社長を題材にした作品だということ。そのせいかフィクションではあるのですがドキュメンタリーを見ているような感覚でした。

また作品中に出てくる難民について。恥ずかしながら今まで存在は知っていましたが、実際にどのような状況に置かれているか詳しいことは知りませんでした。今回この作品を見た後自分なりに調べて何か出来ることはないか考えた結果 国連UNHCR協会のマンスリーサポーター(毎月寄付)の申し込みをしました。私もお金に余裕があるわけではないので本当に少額ですが、少しでも誰かの助けになれば、そしてこの作品を観た人やこの記事を読んだ人に難民の存在や寄付する先があることを知ってもらえれば思います。

参照:国連UNHCR協会
https://www.japanforunhcr.org [リンク]

Q:全てが本作で描かれている様な現状ではないものの、洋服を作る人の低賃金であったり、 デザイナーへの低報酬など、ファッション業界の問題については知っていましたか?

恥ずかしながら全く知りませんでした。洋服を買う時には作ってくれた人への感謝を忘れないようにしようと思いました。
意外と知らない人も多いんじゃないかなぁ、ファストファッションが定着している今だからこそ是非皆さんにも観てもらいたいです。

Q:日向ハルさんはショップ店員のご経験がありますが、洋服を販売する側として当時感じていたことがあれば教えてください。

まず働いていた頃の率直な感想ですが、
飲食店だったら全てのお客さんが購入を前提に入店されますが、アパレルだとそうとは限らない。この人はただ見ているだけなのか、一緒に悩んでほしいのか、それとも1人で悩みたいのか、の見極めが難しかったです。

私が働いてたお店はこの作品に出てくるような大型店舗ではなかったのでデザイナーと直接話してこだわりやなぜこのぐらいの金額で販売するかなど理解して店頭に立っていましたが、やはり購入して頂いてすぐの商品がフリマサイト等に掲載されているのを見ると着ない物を無理矢理勧めてしまったのではないかと悩んだりしました。店員としての売り上げを伸ばしたいという気持ちと、いち人間として本当に気に入って長く着られるものを購入して頂きたいという気持ちの両立が難しかったです。

Q:洋服を選ぶ時に大切にしていることはありますか?

着ている自分を好きでいられるかどうかと、長く着られるか。洋服を着る事で自分の中のスイッチが入るし、今日の服なんか似合ってないなぁと思ったら一日中テンションが上がらない。だからその服を着て今日も頑張ろう!とポジティブな気持ちになれる物を選びます。あといくら可愛いと思ってもあんまり着ないだろうなと思う物は買わないようにしています。

Q:インスタグラムなどで、ファンの方からファッションについての質問が来る事も多いと思います。自分らしいスタイルをどう作っていきましたか?

自分のスタイルがあるとは正直今でも思っていなくて、これが正解なのかも分からないです。日々趣味が変わっていくので、その時に直感で可愛いと思った物を着ています。前よりも、自分の体型に合った服の形は理解出来るようになってきた気はしていますが、今も色んな人を参考にして自分なりに組み合わせて着ています。

Q:本作をどんな方に見て欲しいですか?

初めは “服を愛する全ての人に” と思っていたのですが、よく考えたら服って人間誰しもが日々手に取る身近なものだと気付きもあり、服以外にも難民問題や貧富の差など、誰しもが関係のあるテーマが取り上げられている作品なので全ての方に観てもらいたいなと思いました。

【動画】『グリード ファストファッション帝国の真実』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=3ulp4EjL2-0

◆日向ハル◆

出身地:東京都
好きな食べ物:タイ料理、ジンギスカン
好きなお酒:ハイボール
特技:腹踊り、Y字バランス
好きなアーティスト:美空ひばり、椎名林檎、東京事変、EGO-WRAPPIN‘、UA、中村佳穂、SANABAGUN.、MAMAMOO
挑戦してみたいこと:ミュージカル

ソウルフルでハスキーなボーカルはアイドルの枠ではもはや収まらず、
TX「カラオケバトル」への出演や、他アーティストの作品への参加など活動の幅を広げている。
その声は「ゴリゴリのゴリ」とファンから形容され、グループの歌を力強く引っ張る存在。
また幼少時から習っていたダンス・スキルも確かなものがある。小学生からの将来の夢は歌手。
バンドをやっていたが先が見えなくなり、売れるために手段を選んでいる場合ではない、と一念発起しアイドル界に飛び込んだ。

https://danceforphilosophy.com/ [リンク]

(C)2019 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

access_time create folder映画

藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

人魚Days
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧