なでしこジャパン、東京五輪メンバー18人を徹底予想!サプライズは?最後の1枠は?

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なでしこジャパン、東京五輪メンバー18人を徹底予想!サプライズは?最後の1枠は?
日本代表の熊谷紗希(左)岩渕真奈(中)菅澤優衣香(右)写真提供:Gettyimages

日本サッカー協会(JFA)は東京五輪に参戦する女子日本代表(なでしこジャパン)の登録メンバーを、6月18日(金)15時からオンラインで発表すると公式にリリースした。

東京五輪の女子サッカー競技は全12カ国で競われ、7月21日から8月6日にかけて行われる。なでしこジャパンはカナダ、イギリス、チリと同じE組。グループリーグ2位以上、もしくは3位の成績上位2カ国がグループステージを突破し、決勝トーナメントを戦う。

尚、登録メンバーは男子に24歳以下の選手(年齢制限のない選手=オーバーエイジは3名まで登録可能)という年齢制限があるが、女子には適応されない。ただし、男女ともに登録枠は18名。決勝まで進むと、ほぼ中2日で6試合を戦う超過密日程なだけにメンバー編成が結果を大きく左右するだろう。

ここでは2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得しながら、前回大会のリオディジャネイロ五輪ではアジア予選敗退に終わった、我らがなでしこジャパンのメンバーを予想したい。

DFとFW両方のポジションをカバーできる日本代表の宝田沙織 写真提供:Gettyimages

男子よりもポリバレントな選手が多い

男子でも18名という狭き門を巡る議論が後を絶たないが、メンバー選考のポイントとして共通するのは、「複数ポジションをこなせる選手」の存在である。

しかし、なでしこジャパンに関しては所属チームでDFとFWの両方をこなす、高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)や宝田沙織、ボランチとサイドバックを兼任する宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)や、SBとサイドMFをこなす北村菜々美や遠藤純など、もともとポリバレント(多機能性)な選手が多いため、わざわざ議論のポイントに加える必要はないだろう。

GK2人の他には、シンプルにセンターバック・サイドバック・ボランチ・攻撃的MF・FWとポジションを5つに分けて、それぞれ3人ずつ選べば17人。「最後の1枠」が誰か?が議論の対象となるだろう。

それではGKから順番に見て行こう。

日本代表GK池田咲紀子 写真提供:Gettyimages

GK:双璧の山下&池田。スタンボーは?

五輪登録メンバーは18名のため、GKは2名の選出となる。

この4年間、山下杏也加と池田咲紀子の2人がほとんどの代表戦でプレーして来た。負傷などのアクシデント以外でどちらか一方が離れるようなことがあったら、それこそが事件だ。

GK経験は高校からの山下は、女子では超ド級の左足のキック力で度肝を抜く。PKストップにも強く、足下の技術も確か。代表では戦術的にGKをビルドアップに上手く組み込めきれていないために勿体ない印象。池田は守備範囲が広くリベロ型でビルドアップ能力はフィールド選手と遜色ない現代的なGKだ。

サプライズがあるとすれば4番手と見られている22歳のスタンボー華(大宮アルディージャVENTUS)。身長175cmと先輩2人よりも上背があり、2018年には「FIFA U20女子W杯」で優勝に導いた守護神。ダイナミックなセーブで逆転を狙うが、未だになでしこジャパンでのデビューに至っていないため、山下と池田の牙城は崩れないだろう。

日本代表DF熊谷紗希 写真提供:Gettyimages

DF:埋まらない左SBとDFマルチは?

高倉麻子監督は3バックのオプション導入を試行錯誤していた時期もあるが、現在はその可能性はゼロに近い。4バックの人選にするとセンターバックコンビに3名、両サイドバックに3名の合計6名となりそう。

CBは主将の熊谷紗希のパートナーを誰にするかが問われるが、実際はその逆なのではないか?熊谷は2011年の女子W杯優勝メンバーであり、長年に渡ってCBコンビを組んだ岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が代表から離れて以降、代表でのパフォーマンスは決して高いとは言えない。彼女は女子サッカー界では世界屈指の実力者だが、人を「使うタイプ」ではなく「使われるタイプ」と見る。それゆえ、統率力のある南萌華にはDFリーダーとしての期待がかかる。

また、昨年の後半からチームや代表合宿でもFWからコンバートされた宝田は強さ・速さ・高さを兼備しており、熊谷と南以上のポテンシャルを持つ。これまでGKからFWまで全てのポジションの経験があるだけに、ビルドアップやフィード力も問題なく、パススピードの速さは武器になっている。

右SBの清水梨紗は、現チームで最も替えの利かない選手。前のサイドMFやウイングに入る選手に合わせてポジショニングを調整しながら攻撃を操ることもできる稀有な存在である。

逆に左SBは今月の代表戦で招集メンバーから外れた鮫島彩が、コロナ禍以降に著しくパフォーマンスが低下して1年以上が経過した。ただ、3バックのオプションがあれば、その経験値と知性で最適任者なだけに戦略の幅が狭い現チームでは活かしきれていない。

それでも今月の代表戦で代役を務めた、高橋や宮川が安定感を示せず。また、五輪の過密日程も踏まえると、鮫島は両SBやCBにも対応できるマルチなDFとして招集されると予想。レギュラー不在の左SBはその鮫島自身か、攻撃性能の高い北村を抜擢すると見る。

日本代表MF杉田妃和 写真提供:Gettyimages

MF:「世代最高選手」杉田を中心に

2年前の女子W杯フランス大会では、ほとんどの強豪国がアンカー1枚の[4-3-3]を使いこなし、守備時に1トップとインサイドMFのどちら1枚が前線からのプレスを仕掛ける[4-4-2]の可変システムを採用していた。日本でもベレーザが同様の戦術を採用しており、ポジショニングセンスに長ける三浦成美はアンカー役に適しているのだが、代表では全く機能しない。

現在のなでしこのMF陣はサイドを縦に突破できるウイングプレーを得意とする選手が少なく、サイド攻撃は攻撃性能の高いSBに一任されている。そのため、ボランチには攻め上がったSBのカバーリングを求められるためにダブルボランチを採用している。よって、ボランチをこなせる選手を多く招集すると予想する。

また、2年前のW杯ではボランチ・杉田妃和、サイドMF中島依美で構成されていたが、今年になってこの2人のポジションが入れ替わった。杉田は2014年のU17W杯優勝時に大会MVPを獲得し、3位に終わった2016年のU20W杯でも個人としては大会MVPに選出された「世代最高選手」。特にU17W杯などでは得点を量産していた。ただ、サイドMFでは持ち味が消えそう。中央で勝負してこそ、彼女の魅力は最大限発揮されるのではないか?

なでしこの攻撃は長谷川唯が中心だが、個人的には誕生日も2日違いの杉田を軸に据えるべきだと考える。長谷川には左サイドから中央へ向けてのチャンスメイクに専念してもらい、ゲームメイカー兼シャドーに杉田を据えて真ん中でどっしりと構えてもらい、長谷川との2枚看板としてチームを牽引してもらいたい。実際、2年前のW杯ではMF・FW登録全選手の中で唯一のフルタイム出場を記録していただけに、高倉監督の信頼も厚いはずなのだが。

2列目には高倉体制下で長らく10番を着る籾木結花、チームで唯一の縦へのドリブル突破を持つ遠藤純が、共にアクセントをつけられる必要不可欠なアタッカーとして重用される。

そして、今年に入って得点直結のボール奪取力からの速攻というダイナミックな魅力を持つ林穂之香が猛アピール中。全盛期の稲本潤一(現・SC相模原)を彷彿させる彼女を「最後の1枠」で入れると予想する。この林も含め、2018年のU20W杯優勝メンバーは5人(林・宝田・北村・南・遠藤)を数える主要メンバーになりつつある。

日本代表FW小林里歌子 写真提供:Gettyimages

FW:不動のWエース、利他的&戦術的な小林!

FWは攻撃面でも守備面でも、そして2人の組み合わせや連携を考えても岩渕真奈と菅澤優衣香は絶対的な存在。現状、この2人以外に得点を計算できる選手はいない。MF陣を多く使うために岩渕を1トップにして、菅澤をスーパーサブ起用にするなど、交代策もこの2人の関係を前提に考えた方が得策だろう。

ただ、サイド攻撃と中央突破を両立させるためにはSBやボランチ、トップ下と連携できるアタッカーが欲しい。それがMF登録にした籾木と、高い技術と戦術眼に長け、FWだけでなくウイング、サイドMFをこなす小林里歌子になるだろう。

小林はクレバーなアタッカーでベレーザ時代の籾木が[4-3-3]のインサイドMFでプレーしていた際、籾木がアウトサイドに開くと小林がインサイドMFにポジションチェンジして流動的な攻撃を生み出していた。利他的なプレースタイルを持つFWは、なでしこがさらに上へ行くためのキープレーヤーになりそうな選手だ。

得点を奪うことに特化している田中美南(バイヤー・レヴァークーゼン/ドイツ)は貴重な存在だが、それだけではやはり厳しい。スピードも世界レベルでは標準の域を出ないため、今大会も招集外となりそうだ。

2019 FIFA女子ワールドカップ、オランダ戦前の日本代表スタメン 写真提供:Gettyimages

なでしこジャパン、東京五輪予想登録メンバー18名

選手名/生年月日(年齢)/身長/体重/所属クラブ

GK池田咲紀子/1992.09.08(28歳)/168cm/60kg/三菱重工浦和レッズレディース
GK山下杏也加/1995.09.29(25歳)/170cm/64kg/INAC神戸レオネッサ
DF清水梨紗/1996.06.15(25歳)/160cm/47kg/日テレ・東京ヴェルディベレーザ
DF熊谷紗希/1990.10.17(30歳)/173cm/63kg/FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
DF南萌華/1998.12.07(22歳)/172cm/62kg/三菱重工浦和レッズレディース
DF宝田沙織/1999.12.27(21歳)/170cm/59kg/ワシントン・スピリット(アメリカ)
DF鮫島彩/1987.06.16(34歳)/163cm/54kg/大宮アルディージャVENTUS
DF北村菜々美/1999.11.25(21歳)/162cm/49kg/日テレ・東京ヴェルディベレーザ
MF中島依美/1990.09.27(30歳)/158cm/50kg/INAC神戸レオネッサ
MF長谷川唯/1997.01.29(24歳)/157cm/47kg/ACミラン(イタリア)
MF杉田妃和/1997.01.31(24歳)/162cm/52kg/INAC神戸レオネッサ
MF三浦成美/1997.07.03(23歳)/156cm/49kg/日テレ・東京ヴェルディベレーザ
MF林穂之香/1998.05.19(23歳)/157cm/52kg/AIKフットボール(スウェーデン)
MF籾木結花/1996.04.09(25歳)/153cm/53kg/OLレインFC(アメリカ)
MF遠藤純/2000.05.24(21歳)/167cm/55kg/日テレ・東京ヴェルディベレーザ
FW岩渕真奈/1993.03.18(28歳)/156cm/54kg/アーセナル(イングランド)
FW菅澤優衣香/1990.10.05(30歳)/169cm/62kg/三菱重工浦和レッズレディース
FW小林里歌子/1997.07.21(23歳)/160cm/51kg/日テレ・東京ヴェルディベレーザ

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