「ディオール アンド サカイ」カプセルコレクション
©BRETT LLOYD
対話するディオール。ディオールは1999年に創設されたインディペンデントなファッションブランドであるサカイとコラボレーションし、2人のデザイナー、2つのヘリテージ、2つのカルチャーをまたぐクリエイティブな対話を表現するプロジェクトを発表。メンズ アーティスティック ディレクターのキム・ジョーンズは、サカイの阿部千登勢とともにメンズのカプセルコレクションを製作した。今回のコレクションでは、ディオールのアイコニックなロゴをカスタムし、アイテムに美学や展望といった両ブランドの際立ったアイデンティティが融合しているように、Diorの“i”にサカイのロゴが落とし込まれている。
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サカイのシグネチャーのひとつであるハイブリッドのスピリットがコレクション全体にみなぎる。ディオールのテイラリングとサカイのスポーツウェアのテイストを兼ね備えたアイテムには、ディオールの比類のないサヴォワールフェールとサカイならではの専門性が融合している。オーバーコートや「テイラー オブリーク」といったディオールらしいシルエットには、サカイの世界から取り入れた素材や技術を、ディオールの世界の花の装飾には、サカイらしいモダンな仕立てを組み合わせている。ミッドセンチュリーのファッション写真が蘇ったかのように、カラーパレットは主にブラックとホワイトを基調としている。クリスチャン・ディオール自身によるクチュールの特徴でもある、パリと東京の間のクリエイティブな交流がコレクション全体に色濃く反映。日本製のデニムは、ワークウェアのシルエットと実用的なディテールがパリのクチュールメゾンの洗練と組み合わせられたアイテムに使用されている。スティーブン・ジョーンズによるソフトベレー帽といったディオールの象徴的なアイテムにも再解釈が加えられ、ディオールの歴史を新たな視点から捉えている。
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サカイの特徴でもあるポケットやドローストリングといった実用的な装飾、また、サカイの定番であるボンバージャケットを思わせるオリーブとオレンジの鮮やかな色のナイロンやレザーの組み合わせで、様々なシェイプで登場する「サドル」バッグが際立つ仕上がりとなっている。「ディオール スノー」と「ディオール エクスプローラー」ブーツのソールは大胆にレイヤーされ、サカイの独創性が落とし込まれている。ゴールドとシルバーで仕上げた真鍮製の”CD”アイコンロゴに、サカイのシグネチャーでもあるパールをあしらったジュエリーがオリジナリティに仕上げのタッチを加える。それぞれのルックは長年の友人で、今回初めてコラボレーションをしたキム・ジョーンズと阿部千登勢の対話により誕生した。このユニークなコレクションは2人のクリエイターのアイデアの交換であり、真の融合を表現している。ディオールのヘリテージによって形となり、2つのブランドの新たな視点を提案するカプセルコレクションは、2021年の11月より展開予定。
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