「アスファルト」と「コンクリート」は別物?それぞれのメリット・デメリットは?
工事現場などで使用されることが多い「アスファルト」と「コンクリート」。
使い道が似ていることからか、混同されてしまう事もありますが、実はこの2つは全くの別物なのです。
「アスファルト」は原油が原料となったもので、「コンクリート」はセメントが原料となった複合材料のこと。
意外と知らない「アスファルト」と「コンクリート」の違いやそれぞれのメリット、デメリットを解説します!
「アスファルト」と「コンクリート」は何からできている?
まず最初に、アスファルトとコンクリートの原材料をご紹介します。
「アスファルト」の材料
アスファルトは、原油に含まれる炭化水素類の中で最も粘度が高く重質の物質を指す言葉です。
黒色の固体または半固体の物質で、複雑な炭化水素が主成分です。日本では7世紀にはすでに土木建築材料などに使用されていたという記録があります。
「コンクリート」の材料
コンクリートは、砂や砂利、砕石や水を混合セメントなどと水の混合物(セメントペースト)で結合固化した複合材料です。
セメントは水や液体などで水和したり、重合することで固まる粉体のこと。
こちらと水を混ぜたものに、砂や砂利などを加えたものがコンクリートとなります。
「アスファルト」のメリット・デメリット
さまざまな工事で使用されるアスファルトとコンクリートですが、それぞれメリットとデメリットがあります。
まずは、アスファルトのメリットとデメリットを解説します。
「アスファルト」のメリット
アスファルトにあるメリットを3点がまず挙げられます。
費用を安く抑えられる
アスファルトとコンクリートでは、アスファルトの方が費用を安く抑えることができます。
一般的な工事や道路舗装の費用を比較してみると、アスファルトはコンクリートの約半額程度に抑えることができるとされます。
施工時間を短縮できる
アスファルトは油で作られているため、固まればすぐに使用できます。
そのため、施工時間を短縮できます。
また、工事を施行後すぐに上を歩行できるのもメリットのひとつです。
排水性や透水性を高められる
アスファルトでの道路舗装は、排水性や透水性を調整することができます。
より排水性が高いアスファルトも製造されているので、舗装する場所や環境に合わせたアスファルトを選ぶことが可能です。
「アスファルト」のデメリット
メリットが多いアスファルトですが、デメリットも当然あります。
耐久性が低い
アスファルトは耐久性が低いため、ひび割れなどが生じやすいです。
そのため、道路などの衝撃が加わりやすい場所ではわだちができやすく寿命が短いというデメリットがあります。
耐熱性が低い
アスファルトは熱に溶けやすく、耐熱性が低いという特徴があります。
そのため、日に当たると柔らかくなり、道路舗装などに使用すると車のタイヤの跡がつきやすくなってしまうこともあります。
「コンクリート」のメリット・デメリット
次に、コンクリートのメリットとデメリットを見ていきましょう。
「コンクリート」のメリット
コンクリートのメリットを2つご紹介します。
丈夫で寿命が長い
コンクリートを使用したものは、丈夫で寿命が長いというメリットがあります。
そのため、初期にかかる費用はアスファルトよりも高いですが、長期的な視点でみると安上がりとある場合もあります。
耐熱性がある
コンクリートはアスファルトよりも耐熱性に優れています。
そのため、夏の暑い時期でも溶けてしまう恐れが低くできます。
「コンクリート」のデメリット
コンクリートにも当然デメリットもあります。
確認していきましょう。
単価が高い
コンクリート舗装は、アスファルト舗装よりも単価が高くなりやすいです。
コンクリートは舗装の施工の手間がかかるため、単価が高くなってしまうのです。
後で追加工事しにくい
コンクリートは一度施工してしまうと、後で追加工事するのが難しいです。
追加工事にはとても時間がかかってしまう上に、アスファルトに比べて費用も高くつきます。
まとめ
原油が原料となった「アスファルト」と、セメントが原料になった「コンクリート」。
混合されてしまう事もありますが、原料も特徴も全く異なるため工事の用途によって使い分けられています。
アスファルトの方が安価で加工しやすいとされます。
ただし、コンクリートの方が丈夫なため長期間で見ると安く済むこともありえます。
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