ロンブー淳が「自分の葬儀」でトンデモ計画!? 自著イベントで語った「死を語ることは生きること」の意味

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ロンブー淳が「自分の葬儀」でトンデモ計画!? 自著イベントで語った「死を語ることは生きること」の意味

お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が6月9日(水)、自身の書き下ろしノンフィクション『母ちゃんのフラフープ』(ブックマン社)の発売記念オンライントークイベントに登場しました。聞き役は、“3号”としてロンドンブーツに加わったニブンノゴ!・森本英樹。本を執筆した経緯や思いから、愛する家族との別れ方、さらには自身の「葬儀」についてまで、淳が本音で語りました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

本書は、がんで闘病していた母・久仁子さんをコロナ禍の2020年8月に看取った淳が、その別れを渾身の思いで綴ったノンフィクション。以前から「延命治療はしない」と言っていた久仁子さんは、数年前、自身ががんに侵されたことを知ると、淳に尊厳死宣言書を渡し、自分の最期を決めていたといいます。

母ちゃんから受け継いだ使命感

発売後わずか1週間で重版が決まったというニュースに、視聴者から続々とお祝いコメントが届くなか、イベントはスタート。まずは、淳が本書を執筆した理由についてこう説明します。

「日本人は、死について話すことが苦手な人が多いけど、死について話すことは、生きることについて話すのと同じです。本書がきっかけとなって、家族や仲間と死の話、未来の話をしてほしいと思って書きました」

一方で、「お別れしたときはすごく苦しかったし、書くために思い出を振り返るときには、自分はまだ、母ちゃんとの死別にきちんと向き合えてるわけじゃないんだなと感じることもあった」と執筆の辛さを振り返る淳。

「でも、少しでも早く本を完成させて、死について話すのが苦手な日本人に、この本を通じて“死を語ることは、生きることにつながる”ということを伝えたくて。この言葉は母ちゃんがよく言ってたんで、少しでも多くの人にこのことを伝えられたらいいなっていう、母ちゃんから受け継いだ使命感のようなものもあります。苦しい思いをして書いたのは事実だけど、明るい気持ちで読んでもらえたらと思います」

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

遺書動画の「フラフープ」の意味

ここでタイトルにまつわるこんなエピソードが。淳は、自身が考案した遺書を動画にするサービス『ITAKOTO』のために、生前、久仁子さんに遺書の動画を撮影してもらったそうです。ところが、その動画は予想していた内容と大きくかけ離れたものだった、とのこと。

「てっきり正面を向いて、カメラ目線で何かを話してくれてるものと思ってたのに、後ろ向きで、孫(淳の娘)が置き忘れていったフラフープを回し続けてるだけでした」

最初は「なんじゃ、この動画」と思ったものの、母親が残したその動画を繰り返し見るうちに、考えが変わってきたと言います。

「でもだんだん、すごく奥が深いのかな?と思えてきて……。後ろを向いたまま、撮影してる父ちゃんと会話してるだけなんだけど、『ああ、母ちゃんってこんな声だった』とか、『こんなイントネーションで話してた』と思えるし、『フラフープも、もしかしたら“家族の輪”を象徴してるのかな?』とか……。そう考えると、謎解きゲームのような動画なんですよ」

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

久仁子さんは、夫を残して先に逝ってしまうことだけが心残りだからと、淳に「父ちゃんにさみしい思いをさせないでね」と頼んでいたそうで、その思いもこの動画に込められているのではないかと、淳は推察します。

「母ちゃんは、自分のその遺書で、父ちゃんを(淳に)意識させることに成功してるんですよね。母ちゃんのフラフープの動画を見るたびに、父ちゃんのことも思い出すので、『大丈夫? 元気?』って、そのタイミングでも電話するし。もし、(動画を残すことで)連絡するタイミングを作ったんだとしたら、相当な策士だなと思う。あの世で『そんなつもりないよ』と言ってるかもしれないけど」

そうした母親の死にまつわる経験を、なにかの形で残したいと思うようになった淳。以前から『ITAKOTO』のことで相談していたジャーナリストの鈴木哲夫さんに、「それは本にしなきゃダメだよ」と背中を押してもらい、本を書く決心がついたといいます。

「母ちゃんはすごく本が好きだったから、たくさんの人にこの本を手に取ってもらえて、きっと天国で喜んでると思います」と淳はうれしそうに話しました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

イヤでも感じる「母からの遺伝」

コロナ禍の状況下で亡くなった久仁子さんは、自分の葬儀も事前に準備していました。

「いろんな仕掛けというか、そういうのがあって。母ちゃんが、『葬儀ではこうしてね』っていうのをちゃんと分けて伝えてたんです。葬儀会社の方だけに伝えてたり、父ちゃんにだけ伝えてることや、弟にだけ伝えてることなんかがあって。でも、オレにだけ伝えてることがなかった。聞いたら、『あいつはすぐしゃべるから』って(笑)。ウチの母ちゃんもオレのこと、口が軽いと思ってるんだな、と思いました」

そう言って苦笑いする淳に、「それ(葬儀のプロデュース)、淳さんがよくやることじゃないですか!」と森本。「そういうところ、ホント受け継いでますよね〜。僕、読んでて何度も、あ、淳さんのああいうところってお母さんからの遺伝なんだ、って感じましたもん」と、本を読んで2人が似ていると実感したと明かします。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

ちなみに、淳自身も自分の葬儀でやることを決めていて、自分でギターの弾き語りをした『マイウェイ』を会場で流すために、毎年、最新バージョンを録音し続けているんだとか。「いまギターをすごく練習してるから、毎年、うまさが更新されていくはず。だから、もしいま死んだらすごくヘタクソな『My Way』が流れることになる(笑)」と笑わせます。

また、森本には「死んだら遺体をどう使ってもいいから、葬儀をエンターテインメントにしてくれ」と伝えていて、お互いに「死んだら遺体を1日自由に使っていい」という契約を交わしていると言います。もっとも、森本は「でも、難しいですよね。もし淳さんの遺体を使ってスベったら、もう終わりですから……」と、相当なプレッシャーを感じていることを告白していました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

イベント終了後、記者から「母親からの遺伝だと思うことは?」と聞かれた淳は、こう答えます。

「人が好きなんですよね。今日たまたま、オレはなんで人前に出て仕切ったりするのが好きなのかなと考えてたんですが、子どものころ、団地に住んでたときに、母ちゃんが奥さまたちとの井戸端会議で、いつもリーダーシップをとって仕切って盛り上げてたんですよね。それを幼心にめちゃめちゃカッコいいと思ってたんです」

そして、照れ笑いしながらこう続けるのでした。

「それがオレの核にあって、目の前にいる人や、かかわる人を楽しませたいという行動のもとになっている気がします。だから、『ここにも母ちゃんがいるのか』って(笑)」

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