祖母の“認知症”が着想源 悪夢のような傑作ホラー『レリック -遺物-』8月公開[ホラー通信]
“認知症”に着想を得た傑作ホラー『RELIC(原題)』が、邦題『レリック -遺物-』として8月13日より日本公開決定。ポスターヴィジュアルが解禁となった。
日系監督ナタリー・エリカ・ジェームズのデビュー作となる本作は、監督が子供時代に毎夏をすごした母の故郷・日本を久しぶりに訪れた際、大好きだった祖母が認知症によって変わり果てていたことに強いショックを受け、それが出発点となった。書き上げられた脚本が評判を呼び、俳優ジェイク・ギレンホールや『アベンジャーズ』シリーズのルッソ兄弟が名乗りを上げ、プロデューサーを務めている。
森に囲まれた家でひとり暮らしをする老女エドナが突然姿を消した。娘のケイと孫のサムが急いで向かうと、誰もいない家には、彼女が認知症に苦しんでいた痕跡がたくさん見受けられた。そして2人の心配が頂点に達した頃、突然エドナが帰宅する。だが、その様子はどこかおかしく、まるで知らない別の何かに変貌してしまったかのようだった。サムは母とともに、愛する祖母の本当の姿を取り戻そうと動き出すが、変わり果てたエドナと彼女の家に隠された暗い秘密が、2人を恐怖の渦へと飲み込んでゆく。
認知症によって失われゆく記憶を発端とした恐怖の連鎖を中心に据えながら、家族の関係性やジェンダー問題なども巧みに反映。ホラーの枠に収まることなく、スリラーやパニック、ソリッドシチュエーション、ヒューマンドラマに至るまでジャンルの垣根を飛び越え、怒涛の仕掛けと展開を続けてゆく。
ポスタービジュアルには、物語の中心である祖母・母・娘、3世代の女性たちの姿が描かれている。しかし、祖母の顔は邪悪な何かに吸い込まれるように黒い煙となって消えかかっており、家族に訪れるであろう恐ろしい運命を予兆している。
『レリック -遺物-』
8月13日(金)シネマート新宿ほか全国ロードショー
監督:ナタリー・エリカ・ジェームズ
脚本:ナタリー・エリカ・ジェームズ/クリスチャン・ホワイト
音楽:ブライアン・レイツェル
製作総指揮:ジョー・ルッソ/アンソニー・ルッソ
製作:ジェイク・ギレンホール/リヴァ・マーカー
出演:エミリー・モーティマー/ロビン・ネヴィン/ベラ・ヒースコート
配給・宣伝:トランスフォーマー
2020年/オーストラリア・アメリカ合作/英語/シネスコ/89分/5.1ch/日本語字幕:ブレインウッズ/原題:RELIC
(C) 2019 Carver Films Pty Ltd and Screen Australia
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