F1・角田裕毅が自己最高位の7位入賞も「今日の結果には少しフラストレーションを感じます。」とコメントを残した理由とは

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F1・角田裕毅が自己最高位の7位入賞も「今日の結果には少しフラストレーションを感じます。」とコメントを残した理由とは

 F1第6戦アゼルバイジャンGPの決勝が6日、バクー市街地コースで行われ、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅(21)が自己最高位の7位でフィニッシュ、9位だった開幕戦バーレーンGP以来、今季2度目の入賞を飾った。

自己ベストの7位でゴールしたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅(ホンダ提供)

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 「今週末、マシンのペースは力強かっただけに、今日の結果には少しフラストレーションを感じます。レースのスタートはよかったと思いますし、赤旗まではとてもいいパフォーマンスができていたと思います」とコメントしたものの、終盤に赤旗中断となるまでは6番手を走行。残り2周で再開されたレースで惜しくも順位を下げてしまった。

 残り6周を切った46周目にトップを快走していたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がまさかのクラッシュ。左後輪のタイヤがバーストし、コントロールを失った。そのままセーフティーカーが投入されたが、残り3周となった48周で赤旗が出された。

 中にはこのままレースが打ち切られるのではと思った人もいるかもしれない。F1のルールではレース距離の75%以上が完了した場合はフルポイントが与えられると規定されており、この時点でレース自体も成立していた。

 国際自動車連盟でF1レースの審判を担うマイケル・マシ・レースディレクターは欧州メディアの取材に「規定時間内にストレート上に散乱したデブリ(破片)を処理できるかは自信がなかった」とした上で「自分の意見、判断は、レースを止めて、(コース上の)全てを片付けて、レースをフィニッシュさせることだった。再開しない理由はなかった」とした。

 レースは2時間以内と規定されているが、赤旗中断となった場合はレース時間は2時間延長され、中断時間を含めたレース時間の合計は最大で4時間となる。全51周のうち48周でレースがストップしたため、事故を速やかに処理すれば、残りはフォーメーションラップ1周を除いた2周でレースを再開ができるのだ。

 これは公平な判断だったといえるが、仮にレースがそのまま打ち切りになった場合、もしくは赤旗中断とならず、セーフティーカー先導のままゴールしていれば、角田は6位に認定されていた。

レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが今季初V(ホンダ提供)

 結果的にはリスタート1周目にマクラーレンのランド・ノリス(英国)、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(フランス)に抜かれ、コースアウトしたメルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が後退したことで、角田は7位に。「残念ながら、最終ラップにかけて2つポジションを落としてしまいました。違うやり方があったのかは定かではありませんが、さらに前に行くためにはどうすべきかを学ぶべく、すべてを分析します」と本人は悔しがった。

 ただ、残り2周でリスタートされたことで最も損をしたのはコースアウトしてノーポイントに終わったハミルトンかもしれない。4点差でポイントリーダーだったフェルスタッペンがクラッシュでノーポイントに終わっていたため、上位で入賞していれば、ランキングトップの座を簡単に取り戻すことができた。それが自身もノーポイントとなり、出走したレースでの連続入賞が54戦で途切れてしまった。

 コンストラクター(製造者)争いでもメルセデスはまさかの獲得ポイントなし。ハミルトンの相棒のバルテリ・ボッタス(フィンランド)も12位で入賞に至らなかった。一方、ランク首位のレッドブル・ホンダはセルジオ・ペレス(メキシコ)が今季初優勝を果たし、25点を得たことで、両陣営の点差は一気に26点に開いた。

 アルファタウリ・ホンダも今季初表彰台の3位を獲得したピエール・ガスリー(フランス)と角田による今季初のダブル入賞で、アストンマーティンを抜いて製造者部門5位に浮上した。

 フェルスタッペンがクラッシュした際にマシ・レースディレクターに赤旗中断を無線を通じて進言したのはレッドブルのジョナサン・ウィートリー・スポーティングディレクターだったという。他のドライバーにもタイヤトラブルが発生する危険性を案じて訴えたものだが、結果的にこの行動がレッドブル陣営にプラスに働いた。禍福はあざなえる縄の如し、とはまさにこのことだ。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


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