晩酌のおつまみに!栽培初心者でも失敗しない枝豆の育て方とは

晩酌のおつまみに!栽培初心者でも失敗しない枝豆の育て方とは

枝豆といえばシンプルに塩茹でした枝豆がビールのおつまみにあいますよね?私たち日本人にとって馴染み深い枝豆ですが、実はアメリカやカナダなどの海外でも”Edamame”として食べられています。今回は広く流通する枝豆の育て方について解説します!

 初心者でも失敗しない枝豆の育て方は水やりが重要!

枝豆は日本以外でも食べられている世界の野菜

枝豆は野菜類に分類される夏野菜で、大豆が青いままの未成熟で収穫されたものを、私たちは「枝豆」として食べています。成熟したものは大豆となり、豆類として分類されています。

 

醤油や味噌は大豆からできていることはみなさんもご存知のとおりですが、実は収穫の時期によっては、未成熟のままである枝豆から作られることもあるようです。

 

中国を原産とする枝豆ですが、日本ではすでに縄文時代から食べられていたことがわかっています。私たち日本人にとって古くからの野菜であり、重要な食物だったといえるでしょう。

 

冒頭で記したように枝豆は日本や中国だけではなく、アメリカを初めとするアメリカ大陸やイギリスを中心としたヨーロッパでも栽培が行われ、一般的に食べられています。

 

海外のスーパーでは日本と同じように冷凍食品に陳列しており、”Edamame”と英語でも通じるので、もはや日本だけに留まらない野菜になります。

 

 枝豆の特性と種まきの関係性を知ろう!

枝豆を育てる前に、まず枝豆の特性を知ると初心者でも失敗しない枝豆の栽培ができるでしょう。

 

枝豆を初めて栽培するのであれば、苗植えより種まきから始めるとよいです。枝豆は移植を嫌い、すぐに弱って枯れてしまうことがあります。植え付けをする際は土を崩さず行うことです。

 

枝豆には品種によって、種まきから収穫までの栽培期間が異なります。栽培期間の長さが変わることによって、園芸界上では極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おいて)の4つに分類されています。

 

栽培初心者にとって、最もよい特性を持つ枝豆は、栽培期間の短い極早生と早生がよく、期間が短いことから失敗するリスクも低いです。期間の一番長い晩生は独特な味や香りのあるおいしい品種があるそうですが、枝豆を育てるのが初めてという方は早生を選びましょう。

 

極早生や早生の栽培期間は、70日から85日とされており、7月の中旬ごろに収穫ができように種まきの時期を調整すると、失敗せずに枝豆を栽培できますよ。

 

枝豆は夏野菜ですが、猛暑のような暑さが続いてしまうと、実のつきが悪くなってしまい、せっかく枯らさずに育てた枝豆が収穫時には実の数が少ないこともあり得ます。できるだけ収穫時期が7下旬以降にならないようにしましょう。

 

栽培初心者はプランターで育てると、地植えよりも失敗せずに実が収穫できます。プランター栽培ですと、過剰な肥料を抑えられ、程よい肥沃な土壌で栽培が可能です。プランターは25cm深さのものを用意すると枝豆栽培に適した土壌を作れます。

 

種まきは、7月中旬に収穫ができるように4月の中旬ごろにまくのがおすすめ。種まき用の穴は直径4〜5cmの深さ2cmの穴に3〜4粒の種をまきます。株間は15cm以上をあけると、苗が大きく育った際に込み合わずに済みます。

 

種まき後は必ず防虫対策として、不織布を被せ保護することが栽培のポイントです。

 

 枝豆の育て方は土作りと防虫対策から

枝豆の土は園芸店で売られている野菜用の培養土で問題ありません。しかし、実のつきをよくするには、種まき、植え付けをする前に予め用土を作るとよいです。

 

種まき、植え付けをする前の2週間前に苦土石灰をまき、その1週間後には元肥や堆肥を混ぜて耕しましょう。

 

用土が準備できた後は、種まきや植え付けをし生長を見守るだけです。枝豆は病気の心配がない野菜ですが、害虫の被害には遭いやすいので、防虫対策は徹底して行い防虫することがポイントです。

 

害虫は主にカメムシが発生しやすく、葉を食害するほか、マメクイガの幼虫が実を食害するので、不織布で防虫したり、防虫用のドームを作たりすると被害に遭わずに済みます。

 

発芽前、発芽以降において、プランターで育てる場合は水が乾ききらないように育て管理します。地植えの場合は特に水やりは必要なく、天候によって水やりをする頻度を見計らうとよいでしょう。

 

 枝豆の花が咲き始めたら水やりが重要!

枝豆の種をまいてから50日〜60日が経ったころに、枝豆は白や紫の花を咲かせます。この開花時期が枝豆の育て方で特に重要なポイントです。

 

枝豆の花が咲き始めたら、水やりをこまめに行います。水切れを起こすと実が大きくなりにくく、小さな実ばかりができます。

 

花を咲かせるということは、枝豆にとって大きなエネルギーを消費することであり、枝豆だけではなくほかの植物にも該当することです。水切れを起こしてしまうことで、株すら弱ってしまうこともあるので注意しましょう。

 

地植えの場合は、花が咲くころは梅雨の時期真っ只中なので、管理のしやすい時期でもあります。土壌をよく観察し、土の表面が乾いていたら、水をたっぷりと与えましょう。プラン ー栽培の場合も地植えと同じよう土の表面が乾いてから水を与えます。

 

花が開花してさらに30〜40日が過ぎたころに、枝豆はようやく収穫できるようなサイズとなっています。

 

水やりが十分に行えていると、実が大きく太り、食べ応えのある枝豆ができています。収穫は実を一つ一つ切り取ることもよければ、株ごと引き抜いて収穫できます。

 

また枝豆の栽培期間を調節することによって、収穫する時期をずらし、収穫量を増やすこともできます。枝豆は6月下旬から8月の上旬までが収穫期間となるので、その期間中に収穫できるよう栽培すると毎日採れたての枝豆が食べれますよ!

 

 枝豆の育て方で注意したい3つのこと

枝豆の育て方において、水やり以外にも気をつけることがいくつかあります。

 

1つ目が肥料を過剰に与えないこと。特に窒素が多く含まれる肥料には注意です。枝豆の根には菌が共生し、自ら栄養素を作り出し供給します。プランター栽培で追肥は必要なく、地植えのみの開花時期に追肥をするだけです。

 

2つ目が開花時期前に葉を摘心すること。葉を展開させることも開花同様にエネルギーを消費します。また栄養が分散してしまい、実のつきも悪くなることが挙げられます。本葉を5〜6枚に絞り、たくさんの実を収穫しましょう。

 

3つ目が枝豆を連作をしないこと。枝豆はマメ科の植物に分類され、連作障害を起こしやすい植物でもあります。年ごとに同じ土壌で育てることによって、土壌の栄養バランスが崩れ、連作障害は起こります。最低でも3〜4年は間隔をあけて栽培をしましょう。

 

枝豆の育て方は3つの注意点を踏まえて育てると、失敗のリスクはさらに大きく減少します。育て方に少しでも気をつけていれば、満足のいく収穫量となるでしょう。

 

 終わりに

枝豆の育て方は簡単で、初心者でも育てやすい野菜です。たくさんの実を収穫できる野菜なので家庭菜園や栽培の初心者にはおすすめ。ぜひ簡単でたくさん収穫できる枝豆の栽培を楽しんでくだいさね!

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