新たなワクチン争奪戦で混乱必至「大規模接種センター」予約受け付け開始

2021/05/17 11:00 ココカラネクストエンタメ

　菅首相が「１日１００万回接種」をブチ上げた新型コロナウイルスのワクチン接種構想は実現するのだろうか。東京都と大阪府に新設される大規模接種センターの予約が１７日に開始。自治体の接種予約で電話が集中した事態を受け、運営する防衛省は無料通信アプリのＬＩＮＥとホームページのみで予約を受け付けるが、混乱なくさばけるのだろうか。

「チケット争奪戦だ」

「アクセスが殺到し、つながった時には予約枠が埋まっているというパターンだな」

「いきなりパンクするのが目に見えてる」

　防衛省が１６日、東京は１７日午前１１時ごろから、大阪は午後１時ごろから予約受け付けを開始すると発表すると、ＳＮＳにはこうした書き込みが相次いだ。

予約対象は自治体から送付された接種券を持ち、１回も接種を受けていない６５歳以上の高齢者。東京センターが東京、埼玉、千葉、神奈川の１都３県の居住者で、大阪センターは大阪、京都、兵庫の２府１県の居住者だ。ただ、エリアごとに段階的に拡大し、１７～２３日までは東京２３区と大阪市の居住者のみ。２４～３０日は都内と大阪府内に広がり、３１日からは７都府県の全域から予約が可能になる。

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　自治体との二重予約を警戒する防衛省は、ホームページで「既に市区町村で接種の予約をしている方は、自衛隊大規模接種センターの接種予約はしないでください。万が一、市区町村での予約と、自衛隊大規模接種センターの予約が重複してしまった場合は、速やかにどちらかの予約を取り消してください。二重予約をすると、準備したワクチンが無駄になってしまいます。皆様のご協力をお願いします」と呼び掛けているが、「悲劇が起きる予感しかしない」「年寄りは間違えて重複予約する」「ダブル予約で自治体が混乱すると思う」とＳＮＳ上では持ちきりだ。

　大規模接種センターで採用予定の米モデルナ製の薬事承認はこれから。政府は高齢者接種を７月末に終わらせ、対象を拡大すると急いでいるが、果たしてどうなるか。