「このマシンはくそ信じられない!」F1・角田裕毅が不適切発言を謝罪

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「このマシンはくそ信じられない!」F1・角田裕毅が不適切発言を謝罪

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅(20)がマイナスの側面で注目を集めてしまった。F1第2戦スペインGPの予選中やセッション後に不適切な発言をしたことを自身のツイッターなどを通じて謝罪した。

アルファタウリの角田裕毅(ホンダ提供)

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 「本日のコメントについて謝罪したかった。週末の全てで素晴らしい仕事をしてくれているチームを批判しようという意味はなかった。自分のパフォーマンスにイライラしただけなんだ。明日(9日)は全開でいく」と弁明した。

 8日の予選はQ1(第1ラウンド)で敗退し、痛恨の16番手。予選中の無線では放送禁止用語を交えて「このマシンはくそ信じられない」と怒りまくり、予選後には欧州メディアのスカイF1の取材に「いつもチームメートと比べると異なるフィードバックになっている。それが正反対のことだってある。同じクルマなのか少しクエスチョンマーク。もちろん、同じクルマなのだけれどもマシンのキャラクターが全く異なるんだ」とチーム内の自身が置かれている事情を説明した。

 角田は2019年から欧州で武者修行しており、語学力は申し分ないと信じているが、これは他者からみれば、明らかにチームを批判する発言で秘密の暴露にもなる。現役時代にホンダのワークスチームにも所属した元F1王者のジェンソン・バトンさん(41)も欧州メディアの取材に「彼は怒りを少しコントロールしないといけないと思う。選手がこの類いを口にすることをチーム側は嫌う。もしチームメートと異なるのであれば、公の場でないところでチームと議論するべきだ」と角田を叱責(しっせき)した。

 F1ドライバーに必要なことはチームスタッフへの思いやりを含めたチームワークだ。現役F1王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)も優勝インタビューでは必ず裏方として支えてくれたチームメンバーへの感謝の思いを欠かさず口にする。歯に衣着せぬ発言はマスコミ側にはありがたいかもしれないが、今回のように自滅を招くだけ。

スペインGPで走行する角田裕毅のマシン(ホンダ提供)

 自身でもドライビング中に気が短くなる性格を把握しており、予選で振るわなかったことに熱くなってしまったもようだが、F1は人間関係も含めて機密が多い。たとえ文句があったとしてもそこは腹に収めるべきだったし、チーム広報も事前に発言には注意するよう角田に促しても良かった。

 ただ、角田がメディアトレーニングをどこまで受けてきたのか心配にはなる。メディアトレーニングとはインタビューや記者会見などで不謹慎な発言をしないようメディア対応のスキルを習得すること。ここまで日本のFIA―F4、渡欧してF3、F2に参戦してきたが、いずれもメインイベントに併催されるサポートレースで大舞台でのメディア対応は決して多くはなかった。しかも昨季は新型コロナウイルス禍で現場でのメディア取材も限られていた。絶対的に場数を踏む頻度は少なかったから、公の場での話術は発展途上だったと思う。

 F1に参戦してまだ4戦目。アルファタウリやレッドブルの面々も若気の至りだったと水に流してもらえれば、角田本人にとってもこの一件がプラスに働くのではないか。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


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