絶好調大谷とレジェンド・プホルス戦力外の関連性とは
エンゼルスのアルバート・プホルス内野手が6日(日本時間7日)、メジャー登録の40人枠から外された。事実上の戦力外とする扱いで、球団と本人が話し合った末に双方が納得した上での措置という。
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プホルスは現役続行を希望しており、今後は新たな移籍先を探す。通算667を放ち、歴代4位のアレックス・ロドリゲスにあと29本と迫っていた。将来殿堂入り間違いなしと言われる球界の顔の突然の構想外に、米球界には衝撃が走った。そして、その衝撃の引き金となったのは、紛れもなく大谷翔平の二刀流復活と、ジャレッド・ウォルシュの二刀流封印にあった。
大谷は今季打撃が絶好調で、ここまで投打含めて全試合に出場を続けている。以前ならば登板の前後は休養日に充てていたが、マドン監督はそのポテンシャルを生かすため、積極的に起用。登板前日や翌日も含めて、DHでチームに欠かせない存在になっている。
もう一人のウォルシュは、大谷の入団に合わせて2018年に投打二刀流に挑戦。2019年には投手として5試合に救援し防御率1・80。打者としては31試合で打率・203、1本塁打、5打点だった。新型コロナウイルスの影響でシーズンが短縮された昨季は打者一本でプレーし、32試合で打率・293、9本塁打、26打点と台頭。今季は正一塁手として打率・330、6本塁打、22打点と躍進した。
41歳と高齢のプホルスは一塁かDHでしか出場できない。しかし、一塁はウォルシュが固定。DHも大谷が連日出場し、登板試合ではDHを解除してリアル二刀流出場することが増えてきた。現役続行を希望するプホルスも、そのまま代打要員としてベンチでキャリアを終えるつもりはない。エンゼルスとプホルスの両者にとって、必然ともいえる選択が今回の放出劇だった。
日本では戦力外通告といえば非情なものに映りがちだが、米国では違う。例えばあと1年残る契約を盾に、球団側が代打要員としてのプレーを迫ることも可能な状況にはあった。戦力外として40人枠を外しても、今季年俸3000万ドル(約33億円)の支払い義務はエンゼルスに残る。それでもプホルスに歩み寄り、両者にとってウインウインな道を探ったことは、レジェンドに対する敬意を示したとも受け取れる。
プホルスは今後自由契約となることが濃厚。そうなれば自由に移籍先を探すことができる。また今季33億円の支払い義務はエンゼルスに残るため、新たに獲得する球団はメジャー最低保障の約6000万円に近い安価で大砲を手にすることができる。今季は打率・198、5本塁打、12打点と低迷していたが、捉えた際の飛距離はまだまだ健在ぶりをアピールしていた。最後の働き場は見つかるのか、注目が集まる。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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