クルエラは“女版ジョーカー”なのか?! ダークな存在でありながらも、観る人の心をスカッとさせる
『美女と野獣』『アラジン』のディズニーが『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンを主演に迎え、名作アニメーション『101匹わんちゃん』のヴィラン<悪役>“クルエラ”の誕生秘話を実写映画化した、パンクロック・エンターテイメントが誕生!
ポスター・特報の解禁直後から、エマ・ストーンの変貌ぶりに期待の声が続々と挙がった本作。SNSでは、クルエラの描写やエマの演技が2019年の大ヒット映画「ジョーカー」でホアキン・フェニックスが演じたジョーカーに似ているコメントが次々浮上。ホアキン同様、オスカー受賞歴のあるエマ演じるクルエラの凄まじい狂気っぷりに、“女版ジョーカー誕生”と表現する人も。
映画「クルエラ」特報【悪名高きヴィラン誕生編】
https://www.youtube.com/watch?v=avXMOY9Nri0
しかし本作は、「ジョーカー」とは一線を画す要素があります。それは、誰もが憧れるファッション業界を描くだけに外的な華やかさが強いことも一つだが、何といっても、本作で描かれる主人公のクルエラが他のヴィランとは一味違う描かれ方をされていることにあります。
従来のヴィランといえば、<闇に落ちる>というイメージが強く、比較対象とされている「ジョーカー」でも、主人公のアーサーが、ある出来事をキッカケに狂気的に変わり果てる姿が描かれました。しかし、クルエラは、同じくダークな存在でありながらも、観る人の心をスカッとさせるぶっ飛んだ存在なのです。
本作では、強い個性を持ちながらも、それを隠すかの如く生きてきたエステラが、私利私欲のためなら手段を選ばないヴィランへと覚醒を遂げるが、“本来の自分”を全面に押し出せるように変わっていくクルエラは、ある意味ポジティブな方向へ“開花”したとも言えます。そんな彼女が、本能のまま自由奔放に生きる姿は、誰もがモヤモヤした気持ちを抱える現代においては爽快に感じられ、カッコよくも思えることでしょう。
人々に希望と勇気を与えるディズニーの枠に収まらないだけでなく、ヴィランとしても異色の存在・クルエラの誕生に、期待は高まるばかり。そして、そんな彼女の人生を、ユーモア溢れるキャラクターたちが彩り、1970年代のパンクミュージックが激しく盛り立てます。「ジョーカー」同様、人々の心を惹きつけるダークさに加え、観る人の心を刺激する魅力も多く兼ね備えているのであるのが、『クルエラ』ともいえます。ぜひ自分の目で確かめて!
『クルエラ』
5/27(木)映画館 & 5/28(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。
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