Netflix『極主夫道』津田健次郎さんインタビュー「“カチコミ”とか“イモ引いてんちゃうぞ”とか、どんな字幕になっているのか楽しみ」

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Netflixオリジナルアニメシリーズ『極主夫道』が4月8日(木)から全世界独占配信中。かつて裏社会で数々の伝説を残した元極道の龍が、専業主夫の道を極める日常を描くアットホームギャグコメディです。

本作で、主人公・龍を演じているのが、声優の津田健次郎さん。過去に公開された、「極主夫道」のコミックスの発売記念CMの声を担当、実写版PVにも出演しており、津田さんのはまり役の一つとして、ファンから多くの支持を得ています。

今回は津田さんに、本作の魅力、演じる上での工夫などお話を伺いました!

――作品大変楽しく拝見させていただきました! 「極主夫道」がアニメ化されるということで、龍役は津田さん以外いない!というファンの盛り上がりもあったと思うのですが、龍役はオファーだったのでしょうか?

津田:はい。オファーでした。実写版PVを見てくださっている方もけっこうたくさんいらっしゃったので、リアクションもすごくいただきましたね。「よかった、待ってました!」というものも、「なんだよ、やっとかよ!」みたいな勢いのものも多かったので(笑)、本当にありがたかったです。

【動画】『極主夫道』(著:おおのこうすけ)実写版PV
https://www.youtube.com/watch?v=ktztBx-8onk

もともとコミックスの発売記念CMで龍を演じさせていただいて、面白いなと思っていたら、実写版PVも監督・出演でやらせていただけることになりました。そうしたら好評といいますか、いろんな方に見ていただけてとても嬉しかったです。 そこからアニメ化の話があって、龍をそのまま演じさせていただけるというのは本当に嬉しかったですね。僕の中でも思い入れの深い作品となっていました。

――本作はNetflixで配信されていますが、地上波放送のアニメとの違いなどは感じましたか?

津田:ネトフリさんなので全世界に配信ということが嬉しかったです。この和テイストあふれる作品を海外の方にも観ていただけるというのが楽しみでしょうがないですね。実写版PVが公開された時に海外の方からのコメントも多かったので、どういう形で楽しんでくれるのか気になりますし、リアクションを知りたいです。

「カチコミ」とか「イモ引いてんちゃうぞ」とか、日本語の中でもかなり特殊な表現も多くて、それがどんな字幕になっているのかも楽しみです。

――龍はいたって真面目に行動しているだけなのに、周りはそれを見て笑ってしまう、というのが本作の魅力だと思うのですが、演じる上で意識している事はありますか?

津田:チャップリンの作品等もそうなのですが、「本人はいたって真面目だけど、それを引いて見たときにコメディになる」という笑いの構造があって、この作品も近いなと思います。

龍はひたすら真面目なんですよね。とにかく一生懸命。そこが彼の良さであり、魅力であると僕は思っています。あとはすごく優しい。一生懸命人のことを考えているというか、自分のことよりも人のこと、というところがあるので、そういうところがキャラクターとしての人気の秘訣なのかな、と思います。そして、あの熱量も特徴のひとつですね。普通の人よりも熱量が高い。これがすごく大事な気がして。演じる側としては常に落とさないようにしなきゃ、と思っています。

――本作は「動かないアニメ」というか、アニメーションなのに漫画のよう、という面白い表現になっていますね。津田さんはどんな印象を受けましたか?

津田:僕もこういうタイプのアニメーションは初めてで、「ほぼ原作そのものがアニメーションになった」というところが、この作品の武器だなと思います。限りなく原作に近い表現にあふれています。演じていくうえでも原作をしっかり把握していれば、間違えないんじゃないか、と思って見ていました。不思議な面白さがありますよね。アニメーションなんだけどアニメーションじゃない、新しい感覚です。

でも“のっぺり”しているわけではなくて、テンポがとてもいいんです。¥セリフ量は多くて大変でしたが、このテンポの良さはアニメーションとしての生命線になってくるところだな、と思っていたのでかなり意識しました。画があまり動かない分、芝居の比重が大きくなるので、気も引き締めました。もちろんどの作品でも芝居は大切なのですが、より比重が多いかなと思っていました。

――作品自体の面白さ、津田さんをはじめ声優の皆さんのお芝居、色々な点で楽しめる作品ですよね!

津田:そうですね。何回観ても笑えるんですよね。僕がそうなので。とにかく楽しんでいただけたらなあ、と思います。とにかく気軽に観ていただける作品だと思っています。1話1話の尺自体も短いので、合間にも観れますし、一気に観て頂いても良いと思います。作品をご覧になったら僕のTwitter、ネトフリさんや原作宛て、どんな形でもいいので感想をいただけたらさらに励みになりますので、よろしくお願いします。

――ぜひ皆さん感想を教えていただければと思います! 最後に、津田さんは元々Netflixをよくご覧になるそうですが、好きな作品、おすすめの作品があれば教えてください。

津田:ちょっと前になりますが、『ROMA/ローマ』が本当に好きで。あれを生み出せたのはすごいな、と思って。ネトフリさんは、ドラマなどももちろんすごい作品が多いんですけど、映画も次々と面白い作品を出している感じがありますよね。

『ROMA/ローマ』
https://www.netflix.com/title/80240715

――『ROMA/ローマ』がそうでしたが(第91回アカデミー賞、外国語映画賞・監督賞・撮影賞受賞)、世界の賞レースでNetflixの作品が当たり前に顔を見せるようになっていますしね。

津田:本当にすごい。あとは『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』。という作品もとても素敵です。

――いつも作品はどうやって選んでいますか?

津田:勘と、人のおすすめですね。『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』は内山昂輝くんのおすすめです。「最近面白いの観てる~?」と聞いたら、教えてくれたので、観てみたらすごく丁寧な映画で、とてもよかったです。ぜひみなさんにも観ていただきたい!

『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』
https://www.netflix.com/title/81005150

――ありがとうございます!ぜひ『極主夫道』と一緒にチェックしていただけたらと思います。今日は楽しいお話をありがとうございました!

撮影:堤博之

【関連記事】『極主夫道』今千秋監督インタビュー「あるがままの極主夫道、おおの先生の思うテンポ感と解釈を表現できたら」
https://getnews.jp/archives/2986508

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藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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