<ライブレポート>Official髭男dism、ファンとメンバーが選んだ名曲揃いのFCライブ開催

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<ライブレポート>Official髭男dism、ファンとメンバーが選んだ名曲揃いのFCライブ開催

 Official髭男dismが、ファンクラブ限定オンラインライブ【Official髭男dism FC Tour Vol.2 – The Blooming Universe ONLINE -】を4月18日に開催した。

 今回のライブのセットリストは、ファンクラブ会員による投票とメンバーのリクエストを基に選曲。最近のライブでは披露されていなかったレアな過去曲満載のスペシャルなライブとなった。なお、本公演の模様は4月25日まで視聴可能となっている。

※以下、セットリストと演出のネタバレを含みます。

 この日の会場は、千葉のスタジオに設置されたライブハウス風の特設セット。機材の搬入やステージが組まれていく工程を映し出したオープニング映像からは、現場の緊張感が伝わってくる。暗闇の中、藤原聡(Vo./Pf.)の「よろしくお願いします!」という掛け声と共に照明がパッと明るくなり、「Second LINE」からライブはスタート。ステージは前方にヒゲダンメンバー4人、後方にサポートメンバーである湯本淳希(Tp.)、川島稔弘(Trb.)、アンディ・ウルフ(Sax./Fl.)、ぬましょう(Perc.)、宮田“レフティ”リョウ(Key./Ba.)、善岡慧一(Pf.)の6人という、総勢10人でのオンステージとなる。

 「異端なスター」では、向かい合ってアイコンタクトを交わしたり、リラックスしたムードを見せるメンバーたち。「異端なスター」のアウトロからドラムのブレイクが入り、3曲目「ESCAPADE」へ突入すると、カラフルなムービングライトがステージを彩り、ディスコティックなムードを盛り上げる。

 「まだまだライブもできない世の中かもしれませんが、それを逆手にとって、今日しかできないライブをしてやろうということで、今回はこういうライブになりました」と、この日のライブの概要を説明する藤原。「(楽曲投票について)すごくたくさんの人が投票してくれたのがまず嬉しかったです。何年振りなんだろうかって曲もあれば、新しい曲もあって、曲の数だけ思い出がいっぱいあるんだなと思いました。それだけ積み重ねてこられた歴史があるなと改めて考えさせられたし、これから先に明るく進んでいけそうだなと思ってます!」

 中盤は、2016年リリースのEP『What’s Going On?』より「What’s Going On?」、同年リリースのミニアルバム『MAN IN THE MIRROR』より「コーヒーとシロップ」など、活動初期の楽曲を披露。続けて、昨年リリースの「Laughter」へと繋がっていく流れは、まさにバンドの歴史を感じさせる印象的なセットリストだった。また、ファン投票で1位に選ばれた「ゼロのままでいられたら」は、青を基調としたシンプルな照明で、じっくりと演奏を聴かせた。

 懐かしい楽曲が続いた後のメンバー全員のMCでは、当時の衣装や機材などを振り返り、思い出話に花を咲かせる。藤原は投票結果について「”各CDから一曲”って縛りつけたのかってくらいバランスよく選んでもらってるということは、いつの時期の自分達の楽曲も聴いてもらえるということじゃないかなと思って、とても嬉しい気持ちになりました」と、感慨深げに語った。

 また、メンバーが個人的にセットリストに入れたかった曲について、楢崎誠(Ba./Sax.)は「ゼロのままでいられたら」、松浦匡希(Dr.)は「Second LINE」、小笹大輔(Gt.)は「Laughter」を選んでいたことを明かし、その流れで藤原が選んだ「ダーリン。」を演奏。小気味良いリズムと切ないメロディが秀逸なこの曲は、上京後初のワンマンライブ以来の披露だったという。

 そしてライブはキラーチューンだらけのフィナーレへ突入。「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」や「ブラザーズ」といったいつものライブでも人気の楽曲を連発し、画面越しのオーディエンスを焚き付ける。「ブラザーズ」では、映像がZOOM風に切り替わり、各メンバーが個別で映し出されたり、間奏ではソロパートが大きくフィーチャーされるなど、配信ライブならではのユニークな演出も見どころだった。

 「ブラザーズ」の怒涛のソロ回しからシームレスに「ノーダウト」へ。通常のBPMより少し早めのスカ調アレンジで、ライブはますますヒートアップしていく。さらに、間髪入れずに「発明家」に入ると、楢原はサックスに持ち変えホーン隊に合流。藤原はハンドマイクで舞台上を練り歩き、ステージのはつらつとした雰囲気をこれほどまでに伝えてくれる。

 「みんなが応援して積み重ねてきた月日の上にこのライブができたこと、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。でも!今年はやっぱり直接ライブをみんなに届けに行ける、そんな年に日々にしていきたいと思っているし、その時は案外僕達が思っているよりも、すぐ近くにきているのかもしれない!そう願いながら、これからも一生懸命みんなとやっていこうと思います!」と挨拶し、ラストは最新曲「Universe」をプレイ。ゴスペル調の多幸感溢れるパフォーマンスで、本編を締めくくった。

 終演後、黒画面に「特報!」の文字が映ると、すかさず自身最大公演数となるアリーナツアーと、1年4か月ぶりとなる有観客ワンマンライブ開催が発表された。さらに、その直後に流れた舞台裏コメントでは、ライブの模様は配信予定であることも明かされた。

 そして映像は再びステージに戻り、アンコールでは「I LOVE…」と「Stand By You」が披露された。「Stand By You」で藤原は「これからどうなるかわからないけど、2021年、今まで奪われたこととか、悲しい思いをしたこととか、全部全部取り返して、大きな大きなおつりをもらいにいこうじゃありませんか!」と高らかに宣言。ライブアレンジでダイナミックに進化した演奏からは、バンドメンバー全員の熱量がガツンと伝わってきた。この日のライブはここで終了だが、「Stand By You」が次は有観客ライブで演奏される(であろう)ことが本当に嬉しいし、その光景が今から楽しみで仕方がない。

Photo:TAKAHIRO TAKINAMI

◎配信ライブ情報
【Official髭男dism FC Tour Vol.2 – The Blooming Universe ONLINE -】
2021年4月18日(日)20:00~
アーカイブ配信期間:
2021年4月18日(日)23:00~4月25日(日)23:59まで
※チケット購入は4月25日(日)20:00まで
<チケット>
■W会員:1,430円(tax in.)
■年会員または月会員:1,980円(tax in.)
※年会員制ファンクラブ「Stand By You」または月会員制モバイルファンクラブ「BROTHERS」のいずれかに入会している方が対象です。
※“W会員”は、「Stand By You」と「BROTHERS」両方のファンクラブに入会している方が対象になります。
<特設サイト>
https://special.higedan.com/feature/fconline2021_tbu

<セットリスト>
1.Second LINE
2.異端なスター
3.ESCAPADE
4.What’s Going On?
5.コーヒーとシロップ
6.Laughter
7.ゼロのままでいられたら
8.ダーリン。
9.犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
10.ブラザーズ
11.ノーダウト
12.発明家
13.Universe
EN1.I LOVE…
EN2.Stand By You

◎公演情報
【Official髭男dism Road to 「one – man tour 2021-2022 (仮)」】
2021年6月23日(水)神奈川・ぴあアリーナMM
2021年6月24日(木)神奈川・ぴあアリーナMM

◎ツアー情報
【Official髭男dism one – man tour 2021 – 2022(仮)】
2021年9月4日(土)~2022年4月17日(日)

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