【第63回グラミー賞】受賞者の半数以上がインディペンデント・アーティストだったことが明らかに

【第63回グラミー賞】受賞者の半数以上がインディペンデント・アーティストだったことが明らかに

 ビヨンセとテイラー・スウィフトが歴史に名を残し、ハリー・スタイルズのカラフルなボアが注目を浴びた、現地時間2021年3月14日に開催された【第63回グラミー賞】の授賞式で、インディペンデント・アーティストが受賞者の半数以上を占める結果となった。

 American Association of Independent Music(A2IM)によると、今年の【グラミー賞】でのインディペンデント・アーティストの受賞は全体の52%を占めた。インディペンデント・アーティストの定義は、少なくとも51%独立したオーナーが所有するレーベルに所属していることだ。

 14の独立系レーベルが、19部門で受賞したとA2IMに報告している。その中には、300 Entertainmentと契約しているメーガン・ザ・スタリオンの<最優秀新人賞>受賞、ATOレコード所属のブリタニー・ハワードによる「ステイ・ハイ」の<最優秀ロック楽曲賞>受賞が含まれている。また、ブレインフィーダーからリリースされたサンダーキャットの『It Is What It Is』は、<最優秀プログレッシブR&Bアルバム部門>に輝いた。
 
 【グラミー賞】でのインディペンデント・アーティストの受賞者の割合は、過去3年間から増加した。昨年は38%がインディペンデント・アーティストで、2019年は36.9%、2018年は42.8%だった。

 A2IMの社長兼CEOのリチャード・バージェスは「無制限の選択肢と多様化の効果、新しいアーティスト、馴染みのないアーティスト、さらには無名のアーティストを聞く抵抗が減り、広告によるジャンルの制約の緩和、アルゴリズムによる発見がもたらす巨額なマーケティング費用の優位性の低下のおかげで、年々、世界の音楽市場を占めるインディペンデント音楽の割合は増加しています」と述べた。

 MiDIA Researchによる2020年9月の調査では、パンデミックの影響で30%のインディペンデント・アーティストが経済的な不安を感じていると回答した。インディペンデント・アーティストにとっては特に厳しい1年となったが、今回の結果は希望の兆しとなるだろう。バージェスは、「A2IMは、今年の【グラミー賞】の投票者による選択に、インディペンデント・アーティストによる音楽の入手しやすさ、親しみやすさが反映されていることを嬉しく思う」と語った。

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