「どストライク!」「どんどんアピールしよう」 運動部活発女子が読書家でメガネ着用だったマンガが青春してた
『オーガの兄貴と奴隷ちゃん』(モーニングKC)や『黒い薬師と白き竜姫』(アルファポリスCOMICS)、『うみゃーがね!名古屋の大須のみそのさん』(アクションコミックス)のくりきまる先生(@kurikimaru)が、Twitterでマンガ『谷元と土田さん』を更新中。現在3話まで発表されています。
谷元と土田さん pic.twitter.com/FSXw1Wx9M7— くりきまる@「黒い薬師と白き竜姫」1巻発売! (@kurikimaru) November 7, 2020
谷元と土田さん 2 pic.twitter.com/CxyumTI3rB— くりきまる@「黒い薬師と白き竜姫」1巻発売! (@kurikimaru) November 15, 2020
谷元と土田さん 3 pic.twitter.com/HpZH8HMjT0— くりきまる@「黒い薬師と白き竜姫」1巻発売! (@kurikimaru) March 12, 2021
「おやよー谷元、早いね」「土田さんこそ」「私は部活がなかったらまだ寝てるって。じゃあね~」と朝のあいさつ。土田さんはソフトボール部で、日焼けしているのが眩しい女の子。ジャージ姿でランニングする姿を見送って、谷元くんは「彼女は活発で誰にでも気さくに話しかけるから、俺だけ特別に挨拶するわけじゃないのはわかっているけど、気になってしまうのはしょうがないわけで」と思っています。それをよそに、土田さんは女子と「昨日ドラマ見た?」「よかったよね~」「ドラマ見ないからな~」「じゃあその時間何してるの?」「読書だよ。昨日はローズマリサトクリフだから」「どんな漫画?」「漫画じゃなくてさ~。漫画といえばあの鬼の漫画読んだよ」「おー、どうだった?」「面白いよね」と会話。それを聞いて「漫画といえば今日はジャンピオン発売日だな」と思い出します。
「すいません…」と本屋に来た谷元くん。「いらっしゃい、あ。谷元じゃん」「土田さん、なんでここに? それにメガネ」「ここはうちの店だよ。今は店番中。家ではメガネだし」と普段とは違った姿を見せます。
土田さんの本を見て、「それ、サトクリフ…」とうっかり言うと「谷元、興味あるの!?」と食いつき、「え…す…少し…」と答えて、そこから土田さんのマシンガントークがスタート! 「うちの学校って文芸部がないじゃん。こうした話相手が欲しかったから嬉しいよ。後で感想を言い合いしようよ」とニッと笑います。「ダメかな?」と言われて、谷元くんは「大丈夫。読む!読む!」と答えるのでした。
登校中、「土田さん今日も朝練がんばってんな」と横目で見る谷元くん。遠くから手を振られて振り返します。
教室で「谷元~。本読んだ?」「まだ半分くらいだけど」「あちゃー。まじかあ」という土田さん。「今朝は『読みおわった?』『もちろん!第九軍団のワシについて語ろうぜ』ってやりとりだと思ってた」といわれて、「そんな無茶な」となります。「だよね~。私の早合点だったね。途中までの話してもネタバレしそうだからしばらくは諦めるよ。じゃあ」と離れようとするところを「待って」と呼び止めて……。
「だぶん明日には読み終わると思うけど…」という谷元くんに、「明日土曜じゃん」と笑った土田さん。「じゃあさ、ライン教えてよ」と言われて「女の子と交換するの初めてなんだけど」と思う谷元くんですが、「もしかしてダメだった?」「だ、大丈夫」「えへへ、悪いね」と無事交換。土田さんは「えへへ、谷元のアドレス、ゲットだぜ。なんつって~」と言い、クラスメイトの女子たちから呼ばれて行きますが、「これからよろしく」「連絡くるのを楽しみにしてる」というメッセージに、谷元くんは「勘違いしそう…」と思うのでした。
本屋で「あれ~ないなあ」という谷元くん。「なにが?」「『銀の枝』。土田が第九軍団のワシの次に読むのがオススメって言ってたでしょ」「もしかして昼間に売れちゃってたのかも? すぐ取り寄せるから電書やネット通販はしないでお願い!」とガバっと立ち上がった土田さんに、「わかったよ…じゃあ取り寄せお願い」「よっしゃ、まいどあり~。注文しておくね」とお仕事をした後に、「そうだ。帰るのは少し待っててね」とスタッフルームに行きます。
「はいこれ」と『銀の枝』を手にした土田さん。「在庫あったの?」「わたしの本だよ。これ貸すから入荷するまで読んでてよ。うちの親に内緒ね。汚れてたらごめんね」と言われて谷元くんはドキドキ。「かのん~、店番変わるわね~」との声に「お母さんだ!」とガバっとジャージの中に本を隠します。「何々、彼氏? 紹介しなさいよ」「違うって。同級生から注文受けてただけ」「なあんだ」という母親を見て、「危なかった」と本を出して、「ほら隠して隠して」と谷元くんのパーカーの中にグリグリと押し込み、「じゃあ入荷したら連絡するね」と手をひらひら。谷元くん、赤面してます。
「自分の好きなものを詰め込んだキャラのマンガを作ろうと描きました」というくりきまる先生によると、土田さんと谷元くんはどちらも高校一年生で、「土田さんはソフトボール部。無自覚な行動派なので気にしてる男子も多いかもしれませんね。谷元くんは帰宅部で、家での行動はこれから描いていくつもりですので秘密にさせてください」といいます。
土田さんについて「活発体育会系八重歯っ娘が家ではメガネな読書家はどストライク」「実は眼鏡女子というのがツボ」という声が上がっていたほか、「勘違いしてもいいのでは?」「どんどんアピールしていこう!」と土田くんを応援する反応も寄せられていたこのマンガ。くりきまる先生は「自分の好きなものを詰め込んでますので、キャラが好きと言われるととても嬉しいです」と話してくれました。
「他にもTwitterでマンガをいろいろ更新しておりますので是非見てください」というくりきまる先生。なお、『黒い薬師と白き竜姫』の第2巻が2021年4月下旬に刊行予定なので、こちらも注目です。
※画像はTwitterより
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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