精神崩壊させるマニュアル本『ガスライティング』が5000円という高値がついている

精神崩壊させるマニュアル本『ガスライティング』が5000円という高値がついている

今、Amazon.co.jp(Amazon)で『Gaslighting: How to Drive Your Enemies Crazy』(ガスライティング)という本が5000円程度の高値がついています。この本を安価で入手できましたので写真で紹介していきます。希望小売価格が14.95ドル(約1500円)で出版が1994年なので相当なプレミアがついていると考えられます。

精神崩壊させるマニュアル本『ガスライティング』が5000円という高値がついている

執筆時では5088という高値がついている

とても5000円の本と思えない作り

本の作りは非常に安っぽく、質の悪い紙と印刷です。約110ページと分量も少なく表紙は単色カラーです。 とても所有する喜びを味わえる本ではありません。

精神崩壊させるマニュアル本『ガスライティング』が5000円という高値がついている

質の悪い紙に、印刷されています。5000円クラスの本のつくりではありません

では内容が良いのか?

ガスライティングというタイトルからは何のことか分かりませんが、サブタイトルの”How to drive your enemys crazy”(あなたの敵を発狂させる方法)を聞けばなんだか恐ろしい本だと思います。しかし、書いてあることが非常に幼稚です。「ターゲットが着用している服と同じデザインでサイズ違いの帽子やコートを古着屋で購入して、入れ替える」、「合鍵を作ってターゲットの車を微妙にずらす。上司の駐車スペースに移動させてトラブルを作る」、「自動車のシートの位置を微妙にずらす」、「ポルノ雑誌などをターゲットの机に入れておき、わざと同僚に発見させる」などの方法が書かれています。

本では、これらの行動がターゲットにボディーブローのような精神ダメージを与え、自然と発狂していくと説明があります。 しかし、中学生や高校生が行うような陰湿ないじめレベルの方法だと思います。

何故、この本が高値を維持しているのか不明です。このようなテクニックを真面目に欲しいと思っているのか、ネタ本として手に入れたいのかは分かりません。

どのような出版社が発行していたのか

ガスライティングは既に絶版ですが、本の裏表紙には出版会社である『Loompanics』の当時の案内とカタログの案内がありました。 一部を紹介すると

離婚するための男のテクニック
復讐のテクニック
職場に復讐する方法
物を隠す方法、存在を隠匿する方法
セックス、麻薬、警察の秘密

などです。いわゆるアングラ本の出版社だと思われます。 今も存続していて、Webサイトもありますが、ややソフトになっていると感じています。

ディズニーランドでけちる方法2010年版
運賃を安くするための航空業界裏知識
苦労せずに成績を上げる方法
腹筋を割るための真実

などが販売されています。

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映画『ガス燈』がモチーフに

古い映画ですが1944年に公開された『ガス燈』という映画があります。この映画ではイングリッド・バーグマンが演じる女性が夫に「物忘れが目立つ」と指摘されて自分がおかしくなったと思ってしまいます。 実際は夫が妻の持ち物を盗んだり位置を変えたりして、妻の精神不安を作りだしています。

この映画のように、相手の不安を作りだし精神崩壊させるテクニックのことを本書では『ガス燈』の英語の”ガスライト”から『ガスライティング』と著者の『ビクターサントロ』が命名しています。

Amazon価格では非常に高いのでおすすめしないですが、機会があればネタとして読むのも面白いと思います。

Amazon.co.jp: Gaslighting: How to Drive Your Enemies Crazy: Victor Santoro: 洋書
http://www.amazon.co.jp/dp/1559501138/

[解放軍]ガスライティングという本はなんだか幼稚 – YouTube
http://youtu.be/sgNJzyp1wKk

※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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