H ZETTRIO、今年初の有観客ライヴin大阪兵庫ライヴレポート
笑って踊れるピアノトリオ
3/6(土)ラブリーホールは半数の制限座席数ではあるが満席となり、ステージには衣装デザインをモチーフにした新しい3本のドロップが飾られていた。
メンバー3人が登場し1曲目の”Lovely”が始まると歓声は出せないものの大きな拍手が鳴り響いた。2曲目の”HAVE A NICE DAY!”ではまだ序盤にもかかわらず3人それぞれがアドリブソロを激しく展開しボルテージはいやがうえにも高まった。3/1(月)にリリースされたばかりの新曲”MOCHI”が披露されMCへ。ベーシストのH ZETT NIRE(エイチ・ゼット・ニレ)が無類の「餅」好きとのことで、今年初めての有観客ライヴを楽しみにしていたことに加えて「今日は餅のように粘り強い演奏で頑張ります」と言って笑いをとった。
“Happy Saturday Night”ではキーボードの音色を多用したり、”世界は廻るよ”ではショルキーに持ち替えステージを動き回ったり、”炎のランニング”では目にも留まらぬ速さで鍵盤さばきを披露した。
“KARATE FUNK”や”祭りじゃ” “Beautiful Flight”など後半に進むにつれて3人のアドリブは自由自在に放たれ、本編最後の”みんなのチカラ”では自己紹介を間に挟みつつ演奏を続けるなどして最初から最後まで観客を楽しませていた。まるで音の魔術師とは彼らのことを言うのだと思うほど即興のアレンジ力・演奏力に酔いしれた。
アンコールの最後に「抹茶ボーイズです」と一言笑いを取りつつ”ALL FOR ONE”を披露。力強さと美しさを併せ持つ彼ら独特のメロディーがホールに鳴り響き、この日のコンサートは幕を閉じた。
続いて、3/7(日)兵庫ライフピアいちじま。こちらも規制座席数を満たし、会場には親子連れからご年配の方まで多世代に渡る客層でトリオの3人を待ち受ける期待感にあふれていた。そんななか3人が登場し1曲目は”MOCHI”、その後”負けるなチャンプ”と続きライブでの定番で激しいベースプレイが聞ける”NIRE The Bassman”。連日のコンサートだというのにガラッと前日とは演奏曲を変えてきたのには驚いた。
MCを挟み、”レソラ”、”炎のコンテクスト”、”情動”と続き、”どこか遠く” ” 天体イマジネーション”と静かな旋律が流れる。こうした美しい楽曲を静かに聞けるシーンがあるのもトリオのライブの1つの見どころである。
その後H ZETT KOU(エイチ・ゼット・コウ)のドラムソロが始り、自由自在にアドリブのドラムソロを聞かせてくる。”Neo Japanesque”では曲の入り方を間違える一幕があったが、それをも楽しむ3人の姿にお客さんも喜んでいてライブならではの微笑ましいシーンだった。
“KARATE FUNK”ではショルキーを寝っ転がって弾くシーンも。
“Dancing in the mood”で本編を終えて、アンコールで再び登場した3人。「トリオ〜」の掛け声をH ZETT NIRE(エイチ・ゼット・ニレ)から始めるが、H ZETT M(エイチ・ゼット・エム)が「デュオ!」と叫ぶなど3人の掛け声が揃わず、なかなか曲に行かないという珍しい一幕もあった。最後は新曲”ALL FOR ONE”で締めくくり、大阪兵庫2DAYSは幕を閉じた。
またすぐ、来月4月上旬には関西方面のショートツアーが決定しており、チケットは京都奈良がすでに完売。大阪のみ若干チケットがあるとのことで、このチャンスにぜひ生の3人の姿を見に行って欲しい。きっとその日にしか見れない3人が皆の心を潤してくれることだろう。
カメラマン:WaStaff
公式サイト
www.hzettrio.info
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