タペットカバーパッキン交換。オイル管理はしっかりしましょう!

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タペットカバーパッキン交換。オイル管理はしっかりしましょう!

「エンジンが止まっちゃう」と知人の方からお電話いただきました。エンジンが止まっちゃうということだけで、詳細は不明な状態からのご依頼だったので、とにかく時間のある時に訪問しました。

ここではは、エンジン不調の原因を探るところから予想修理までを解説していきます。

■エンジン不調の車の情報

引用:筆者撮影画像

平成15年 ホンダライフ

走行距離108,000㎞

ノンターボ

通勤車として使用しているのですが、会社と家は、5分くらい(豪雪地帯では、5㎞くらいの距離)とのことで、毎日エンジン掛けたらすぐにブーンと走り出してしまうそうです。そしてエンジンが暖まらないうちに会社についてしまうようです。

■エンジン不調の原因を探る

引用:筆者撮影画像

エンジン不調の原因を探ってみます。エンジンは、空気、燃料、点火の基本3要素から成り立っています。基本的にはこの3点から不調症状を探ってみます。

所有者本人から症状を聞くと、「エンジンをかけた直後は、アイドリングが低く止まりそうになるか止まっちゃう」・「エンジンが暖まると自症状が改善する」とのことでした。

不調症状調査開始

燃料ポンプの作動→異常なさそう
エアクリーナー詰まりなど→異常なさそう
プラグやダイレクトイグニッション→エンジンオイルで異常に汚れてベタベタ

この状況から、まずエンジンオイルの量を確認することにしました。軽自動車のエンジンオイルは、3L前後なのですがレベルゲージの下限より下にオイルの跡がつく状況です。「アレ、オイル量がそもそも足りていない、しかもこの状況だと1.5Lくらいしか入っていない」。

オイルが減る症状は色々あると思いますが、基本的に漏れているか消費しているか、その両方かです。筆者の想像では、当該の車は、両方の可能性があると感じました。ただオイル消費は、オイル下がりやオイル上がりなど修理費が大きく膨らんでしまうので、オイル漏れの方から修理してみるのが良いと考えました。

オイル漏れの状況を確認

プラグホールにオイルが大量に侵入していることから、プラグホールパッキンが劣化
カムカバー下側からオイルが大量に漏れていることからカムカバーパッキンが劣化
このほかのオイル漏れがあるかもしれません(ブロック周辺は、オイルの汚れで状況が不明です)。

直接的な原因は、不調症状からプラグにオイルがかかり、きちんと火花が飛んでいない可能性が高いと判断しました。間接的な原因は、オイル管理不良によるオイル漏れ、オイル消費、ISCV系の不良などが考えられます。今回は部品代の安いパッキン類の交換からしていきます。

■修理作業開始、その前に

引用:筆者撮影画像

とにかくエンジンがオイルまみれになっているので、できる限りエンジンを洗車機で洗浄するところからスタートします。オイルでベタベタで修理作業にも影響するだけでなく、漏れているのがタペット以外にもある可能性があるのがわからないためです。洗浄したらエアで水を飛ばして、少し乾かします。

■修理作業開始

引用:筆者撮影画像

ライフのエンジンは、バンク角が45度くらいあります。重心を下げる効果がある分、タペット下側からオイル漏れをよく起こしてしまうそうです。地球の重力には、逆らえませんね。

それにしても45度くらいバンク角がついているFFエンジンは、久しぶりに見ました。最近の軽エンジンは、結構垂直に近い状況に配置されていることが多かったので、筆者も勉強になりました。

引用:筆者撮影画像

タペットカバーの外し方

エアクリーナボックスを外します。
ダイレクトイグニッションコイルを撤去します。
タペットカバーを止めている4本のネジを外します。
タペットカバーをはがします。

タペットカバーの裏側を見て、結構汚い状況でした。今まで見た中では5本の指に入る感じの汚れ具合でした。

引用:筆者撮影画像

カムシャフトやバルブ側も結構汚れがビッシリついています。この時点で筆者は、オイル漏れだけでなく何らかのオイル消費の可能性を所有者様にお伝えしました。タペットカバーパッキン等のオイル漏れを修理しても、オイル量が減る可能性がある旨をお話ししたということです。

引用:筆者撮影画像

購入したパッキン類は、上記のものです。2,000円くらいです。ここで問題発生です。一つ大事なパッキンが入っていません。ホンダは、タイミングベルトと逆側のカムシャフトの端にキャップがついているのですが、ここからもオイル漏れが大量にある状況です。この丸いキャップが入っていません。修理に間に合わないので、代用を考えながら作業していきます。

引用:筆者撮影画像

カムカバー内側をきれいに清掃(格闘すること1時間)し、新しいパッキンをつけて元通りに組み上げていきます。この作業自体はそんなに難しい作業ではありません。外した時と逆の手順で組むだけです。タペットカバーを止めているボルトだけ、既定トルクでクロスに締めていくのが良いでしょう。

引用:筆者撮影画像

上の画像が、問題のカムシャフトのキャップです。キャップには、パッキンが入っているのですが異常に痩せて、亀裂も入ってしまっているのでここからもオイルが漏れています。新品パーツがない状況なのでこれをどうするかが課題です。

引用:筆者撮影画像

色々考えた挙句、完全に漏れが止まらないかもしれないけれども汎用のパッキンを使用し、まだ漏れるようであれば新しいパーツに交換ということで所有者様からは、了解いただきました。

すべての修理を終えて、エンジンオイルの交換も行い試験稼働をします。タペットカバーからのオイル漏れやキャップからのオイル漏れはなさそうです。今回の修理はここで終了となりました。

所有者様の試験走行では、明らかにエンジンの調子は良くなったとのことです。この車の場合は、オイル以外の問題も抱えていそうですのでしばらく調子よく乗れたら良いなと思いました。

■まとめ

タペットカバーパッキン交換。オイル管理はしっかりしましょう!をまとめると

エンジン不調の原因は様々ですが、「空気・燃料・点火」が基本的な原因になります
エンジンオイル交換をさぼってしまうとエンジンにはかなりのダメージがきます
タペットカバーパッキンは、軽自動車なら1時間くらいの作業ですので、DIYでも作業可能です

今回は、オイル漏れによるエンジン不調とオイル漏れを修理してみました。適切なオイル管理を行うことで、パッキン類の寿命も延びるのではないでしょうか。


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