どういうこと? “離れたところにいる人の手の中でマジックを起こす”遠隔&非接触型マジックを生み出す世界的イリュージョニストHARA「奇跡の瞬間を体感して」
世界的イリュージョニストのHARAさんが、新しく破格で体験できるマジックショーを行うというのでお話を聞いてきました! マジック動画もあるので、ぜひご覧ください。
2009年アメリカラスベガスにて開催された世界大会 World Magic Seminar Teens contestにて日本人初のグランプリを受賞。世界的に有名なマジックの殿堂ハリウッドマジックキャッスルにて開催されたFuture Stars Weekに日本人初出演。米国の人気オーディション番組Americas got talentに出演。最先端テクノロジーとマジックの融合作品”IBUKI”を披露し、アメリカ、アジア、中米、ヨーロッパ、アフリカ等、世界30か国以上のTV/ショーにゲスト出演しています。
日本でも様々なメディアに出演し、最近だと『情熱大陸』(TBS系)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)、つい先日も『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)に出演するなど注目されているので、みなさんもどこかで目にしているのではないでしょうか?
そんなHARAさんが今回2月19日より、文化庁の主催で実施する体感型マジック『CONNECT‐コネクト‐』は、コロナ禍だからこそ生まれた、遠隔で行われる新たな体感型マジックショー! 一体どういうことなのか?
しかも、チケット価格は生で見れるライブ会場は3000円、配信側は1000円と超お手頃価格なんです!
国境も越えられる!コロナ禍で生まれたZoom越しマジックがきっかけに
――今回、文化庁の企画に参加されることになった経緯はどういったところからでしょう?
HARA:去年のジャパンツアー中にちょうど緊急事態宣言になって、ツアーが半分くらいできなくなってしまって。マジックショーがもうできないんじゃないか、というときに、アフリカから「Zoom越しでマジックを見せてくれ」という依頼が来て。
――Zoom越しでマジック(笑)?
HARA:「アフリカの子供たちにHARAさんのマジックを(オンラインミーティングツール)Zoomで届けられないか」みたいな話で、最初はできるかわからなかったんですけど、やってみたらすごく子供たちが喜んでくれて、“意外と距離が離れていてもマジックって見せることができるんだな”、とわかったんです。そこから、300人くらい参加してもらえるZoomの有料アカウントを買って、家からマジックをやって遠くにいる人を楽しませるということを毎日やっていました。
そんな中でどんどん新しいマジックが増えてきて。普通はマジックって目の前で「トランプ1枚抜いてください」とか、触れてもらったりしてそれを当てるというお客さんと接触するマジックが今までの主流だったんですけど、去年こういった状況になったからこそ、新しい“非接触型のマジック”が生まれました。
やっていくにつれ、もっと画面越しの人たちをビックリさせられないかな?と日々研究していって、最終的にたどり着いたのが、“離れたところにいる人の手の中でマジックを起こす”ということが出来るようになって。
――おっしゃっている意味がわからないです(笑)。
HARA:例えば手の中にコインを握って持ってもらったら、僕が触れていない状態でその人の手の中から消えるとか。
――へえ!! Zoomでは世界中の人に配信されていたと思うのですが、どこに居てもその人の手の中のものを操れたりするということですか?
HARA:それもいくつかできるようになったんですけど……。
――!?!?!? どういうことでしょう……(笑)。もう国境も越えられるということですよね。
HARA:家にいながらにして、国境も越えられるし、本当に今はパソコン1台を前にしてショーをやっていますね(笑)。
――そのマジックはどう作っていったのですか?
HARA:去年のステイホーム期間はみんな家に居たじゃないですか。だから、友達などに片っ端から連絡して、「ちょっとマジックをZoomで見てくれない?」みたいな感じで毎日朝10時くらいからいろんな人に体験してもらって本当に試行錯誤しながら、日々改善して形になっていきました(笑)。
壮大な実験!「どこに居ても皆さんの手の中で奇跡が起こります」
HARA:そんなリモートでのマジックを研究していっていたときに、小さな会場で4Kカメラを入れて行う演目を大きな会場に配信して、エンターテイメントが成立するか、という公募の話を耳にしまして。僕自身も実験的にやってみたいと思って、応募させていただきました。文化庁さんは今テクノロジーを使って新しい表現やエンターティメントを作れないかと取り組んでいるみたいなので、ちょうどタイミングが良かったのかもしれないです。
――渋谷の小さな会場で行うマジックをライブ配信して、大きな会場のお客さんや、リモート配信で体験できるという企画になっているんですよね。
HARA:渋谷キャストという会場で生でショーをやって、渋谷ヒカリエのホールにライブ配信します。両方の会場では来ていただいた方にマジックに使うシートなどをお配りして参加してもらいながら、皆さんの手の中でマジックを体感していただける機会になっています。
今までは、マジックって目の前で見て、目で感じるものだったんですけど、皆さんの体を通して皆さんの手の中で奇跡が起こるので、ぜひ会場に来ていただいてその奇跡の瞬間を体感していただきたいなと思いますね。
――ライブ配信を見ている渋谷ヒカリエのホールにいるお客さん全員に何かが起こるのですか?
HARA:起こります。皆さんの手の中で奇跡が起こるので。
――離れた場所に居る人達も同時にということですか!?
HARA:はい。あと、僕のケータイ番号を皆さんにお教えして、リモート会場から最初に電話が繋がった方にショーに参加していただいたりもします。離れている状態でも皆さんとスマートフォンを使いならやり取りをしたり、離れている状態で僕が皆さんのスマホをコントロールしたりするマジックもあります。本当にインタラクティブな壮大な実験になると思います。
――もうちょっと話を聞いているだけではワケが分からないですね(笑)。さらにアーカイブ上映が渋谷キャストで3月にありますが、そちらも見ながら一緒に体感できるのですか?
HARA:壮大な実験ですよね。これでマジックショーが成立するのか、僕自身もドキドキ、ワクワクしている状態です。
今回、もう1つチャレンジなのが、4Kカメラが4台入って色々なアングルから僕のショーを撮影するので、今まで見れなかったようなアングルや見てはいけない場所から見られるようになっているので、そこも挑戦です。人間の目と4Kカメラだと、今は4Kカメラのほうが少し質が高いくらいなので、今まで人間の目で見えなかったものが4Kカメラだと映ってしまうんです(笑)。
例えば人が空中に浮くマジックも4Kカメラを通すと上から吊っている糸が見えてしまうんですよ(笑)。マジシャンにとっては難しい勝負となる厳しい状況下になりますが、でも臨場感をより伝えることが出来るので、逆に新しいマジックショーの形を作れたらいいなと思いますね。
――では、今回は新作マジックも多数織り交ぜながらという感じですか?
HARA:そうですね、今毎日作っています。
――一度完成したと思っても、4Kカメラで一旦確認しなければならないので大変ですね。
HARA:大変です、4Kモニターも買いました(笑)。毎回新ネタを要求されるので、常に闘っています。今回まさに4Kの中で見せる新しい空中浮遊をやったりするので、リハーサルの日々です。
チケットの価格も普段のショーよりだいぶお得になっているので、デートやショッピングのついでにふらっと見に来ていただけると嬉しいです。完全にソーシャルディスタンス状態を保った非接触型のショーになっているので、安心してお楽しみいただけると思います。
――自分の手の中で起こる“非接触型(ソーシャルディスタンス)マジック”とても気になります!
HARA 体感型マジック『CONNECT‐コネクト‐』は2月19日~22日に開催(※3月にアーカイブ上映あり)。なお、2月22日の公演は現地会場に加えてリモートライブ配信も行います。
インタビュー時に、HARAさんにいくつかマジックを見せていただきました! さらに、誰でも簡単にできるマジックも教えてもらったので、ぜひ動画をご覧ください!
動画:世界的イリュージョニスト・HARAさんにマジックを教えてもらった
https://youtu.be/nxxmnskV0dw[リンク]
イベント開催概要
HARA 体感型マジック『CONNECT‐コネクト‐』
本番:
2月19日(金)19時時開演
2月20日(土)14時開演/17時開演
2月21日(日)14時開演/17時開演
2月22日(月)19時開演(この公演をリモートライブ配信します)
アーカイブ上映:
3月8日(月)19時開演
3月9日(火)19時開演
3月10日(水)19時開演
3月11日(木)19時開演
場所・金額:公演会場:渋谷キャスト スペース 3000円
ライブ配信上映会場:ヒカリエホールA 1000円
リモートライブ配信500円
アーカイブ上映会場@渋谷キャスト スペース 500円
本番尺:40分~45分予定
主催:文化庁、東急株式会社 制作:アミューズ 技術協力:富士通株式会社
チケット販売サイト:「カンフェティ」https://www.confetti-web.com/HARA
※3歳以上は有料。2歳以下は保護者1名につき1名お膝の上で鑑賞可。但しお席が必要な場合は有料になります。
本公演は、コロナ禍の最中においても文化芸術活動を持続させ収益力を強化することを目的に、多拠点をつなぎ4K映像配信による新しい鑑賞環境を構築する実証実験の一環として、文化庁の委託に基づき実施いたします。
よって、緊急事態宣言が発出された状況ではありますが、公演会場、ライブ配信上映会場、アーカイブ上映会場では検温やアルコール消毒、ソーシャルディスタンスを確保した席数配置、20時までにご退館いただく時間設定等、細心の配慮をもって運営を行います。会場にご来場されるお客様におかれましては、以下のお願いをご確認いただきますようお願いいたします。
◆ご来場のお客様へのお願い
<下記のお客様はご来場をお控えください>
・ご来場前にご自身での検温をお願いします。37.5℃以上発熱のほか、下記の症状を自覚される方はご来場をお控えいただきますようお願いいたします。
「発熱、咳、呼吸困難、全身の倦怠感、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、味覚・嗅覚の異常、目の痛みや結膜の充血、頭痛、関節痛・筋肉痛、下痢、吐き気・嘔吐の症状」
・ご来場の14日以内に、同居家族や職場、学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性がある方がいらっしゃるお客様
<下記の事項のご協力をお願い申し上げます>
・会場では常時マスクをご着用いただきますようお願いいたします。
マスクを着用されていない方は、ご入場をお断りさせていただきます。
・入場時に、非接触型体温計による検温を行います。
検知結果によってはあらためて体温測定をさせていただき、37.5℃以上の方はご入場をお断りいたしますので、あらかじめご了承ください。
・入場時に手指のアルコール消毒にご協力ください。
・上演中の発声ならびに上演中以外でも、会場内での会話はお控えくださいますようお願いいたします。
・新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストールを推奨いたします。
今後の新型コロナウイルスの感染状況や、政府または東京都の方針等によって変更となる場合がございます。
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