『スター・トレック:ローワー・デッキ』はオリジナルの系譜を受け継いだ全く新しいアニメシリーズ

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『スター・トレック:ローワー・デッキ』はオリジナルの系譜を受け継いだ全く新しいアニメシリーズ

Amazon Prime Videoにて1月22日より配信開始となったアニメシリーズ『スター・トレック:ローワー・デッキ』。今なお続く、ご長寿SFシリーズの最新作はアニメーションとして全く新しい存在感を放ちながらも、オリジナルの系譜を受け継いだ作品に仕上がっている。

「宇宙・・・そこは、最後のフロンティア」
この一節に聞き覚えがある映画ファンも多いことだろう。
いまなお続く、ご長寿SFシリーズ『スター・トレック』の言わずと知られた名セリフである。
1966年に米NBCで放送が始まった『宇宙大作戦』を皮切りに、数多くの物語を現在まで紡いできた『スター・トレック』シリーズだが、なんと、この2021年で放送開始55周年を迎えることになる。
そんな記念すべきアニバーサリーイヤーに登場したシリーズ最新作は、アニメシリーズだった。
Amazon Prime Videoで配信が始まった『スター・トレック:ローワー・デッキ』は、オリジナルの系譜をしっかりと受け継ぎながらも、どこかこれまでのシリーズとは毛色の異なる作品に仕上がっており、とても新鮮な印象を与える。

『スター・トレック』シリーズとは?

『スター・トレック』シリーズは、意外にもSF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズよりも長い歴史を持つ。
前述のように1966年に米NBCで放送がスタートしたTVドラマ『宇宙大作戦』からその歴史が幕を開けた。
23世紀、バルカン人が結成した惑星連邦を守護する存在で、宇宙探査や外交、救難などを行う惑星連邦宇宙艦隊の最新鋭艦U.S.S.エンタープライズ号の5年間の調査飛行の様子を映し出した、驚異に満ちた物語だった。

『スター・トレック:ローワー・デッキ』はオリジナルの系譜を受け継いだ全く新しいアニメシリーズ

371862 02: Clockwise from top left: Nichelle Nichols, DeForest Kelley, William Shatner & Leonard Nimoy in the television series ‘Star Trek’, circa 1969. (Photo by CBS Photo Archive/Getty Images)

1969年に最初のTVシリーズが一旦幕を閉じる頃には爆発的な人気を誇っており、その後10年の時を経て、初の劇場版となる『スター・トレック』が1979年に公開。
オリジナルで活躍したジェームズ・T・カーク船長(ウィリアム・シャトナー)やバルカン人のミスター・スポック(レナード・ニモイ)といったおなじみのキャラクターたちが集結し、ファンを熱狂させた。
映画版だけでもシリーズ13作品(新シリーズやリブート版を含む)、TVシリーズ8作品、数百冊の小説やコミックス、各種のゲームやコスチュームなど、ポップカルチャーの中心となっていき、いまなおファンに愛され、新作が製作され続けている、長寿シリーズとなった。
そして、シリーズ開始から55周年を迎える年を目前にして最新作『スター・トレック:ローワー・デッキ』が、世界中の‘‘トレッキー’’(『スター・トレック』ファンのこと)に向けて発信されたのだ。

46年ぶりのアニメシリーズはオリジナルの系譜を受け継いだ物語

これまで多種多様な作品を世に送り出してきた『スター・トレック』シリーズであるが、意外にもアニメシリーズというのは、1973年から1974年にかけて放映された『まんが宇宙大作戦』以来、実に46年ぶりの新シリーズとなる。
当時とはアニメの描き出す世界観も大いに変化し、またアニメーションに対する考え方も異なるため、比較対象にはならないのであるが、46年の時を経て製作された新作アニメは視聴者を新鮮な気持ちにさせることだろう。

『スター・トレック:ローワー・デッキ』はオリジナルの系譜を受け継いだ全く新しいアニメシリーズ

『スター・トレック:ローワー・デッキ』

Amazon Prime Videoにて配信中

『スター・トレック:ローワー・デッキ』の主人公は、カーク船長でもスポックでもない。
U.S.S.エンタープライズ号を舞台にしているわけでもなければ、メインのクルーたちを描いているわけでもない。
本作の主人公は、U.S.S.セアリトス号に勤務するサポートクルーたちなのである。
2380年、宇宙艦隊「スター・フリート」で最も重要性の低いとされる宇宙船U.S.S.セアリトス号。
この宇宙船で最も階級が低いと言っても過言ではない「ローワー・デッキ」で働くブラッド・ボイムラー少尉(ジャック・クエイド)、テンディ少尉(エル・ウェルズ)、ラザフォード少尉(ユージン・コルデロ)らの姿を描き、彼らが様々な驚異と出会い、事件に巻き込まれ、どうにかして自分たちの任務を果たそうとするのだ。

『スター・トレック:ローワー・デッキ』はオリジナルの系譜を受け継いだ全く新しいアニメシリーズ

『スター・トレック:ローワー・デッキ』

Amazon Prime Videoにて配信中

冒頭でまずファンの心を理解しているなと思わせるのは、シリーズではおなじみの「艦長日誌」が語られるところだ。
これは、オリジナルの『宇宙大作戦』や劇場版第1作『スター・トレック』から受け継がれているナレーションのようなもので、この「艦長日誌」があるからこそ、その他のSF作品との差別化ができていると言っても良いとても重要な要素なのだ。
「艦長日誌」のほかにも、おなじみの「バルカン人」や「クリンゴン」といった用語が登場し、U.S.S.エンタープライズ号を思わせるU.S.S.セアリトス号のデザインなど、随所にオリジナルへの敬意を感じさせる作品である。
一方で、非常に新鮮な印象を受けたのは、やはりコメディ要素に充実している点だ。
本作は、あくまでもコメディとして成立している作品で、全体的に『スター・トレック』の名シーンへのオマージュやパロディを思わせる描写が際立つ。
意外と過激な描写も目立ち、これまでの『スター・トレック』シリーズにはなかった異色の存在と言えるかもしれない。
とはいえ、これまでのシリーズと同様に、社会的メッセージを孕んだストーリーは健在で、どこから観ても楽しめる一話完結型であるところも変わらない。
オリジナル・シリーズの系譜を受け継ぎながらも、全く新しい作品にしようとする製作陣の意気込みを大いに感じさせる作品である。

ファンには堪らない!おなじみのキャストも登場!

『スター・トレック:ローワー・デッキ』のクルーたちは、一筋縄ではいかない個性豊かな面々が顔を揃えている。
中でも主人公のブラッド・ボイムラー少尉が面白い。
『スター・トレック』シリーズの主人公は常に勇敢な正義漢という印象だが、このボイムラーは冴えない三枚目的なキャラクターなのである。
常に騒動の中心にいて、踏んだり蹴ったりの日常を送っている男だ。
彼の声を担当しているのは、Amazonプライム・オリジナルのアメコミ・ドラマ『ザ・ボーイズ』でヒューイ役を演じているジャック・クエイド。
あらためて、冴えないオタク男子の声を当てるのが上手いなと感心させられた。
また、これまでの実写シリーズで印象を残したおなじみのキャストの登場も見逃せない!

『新スター・トレック』、『スター・トレック:ピカード』のウィリアム・T・ライカ―役で有名なジョナサン・フレイクスやディアナ・トロイ役を演じたマリーナ・サーティスがカメオ出演。
さらに『新スター・トレック』でQ役を演じたジョン・デ・ランシーも出演するなど、ファン必見の作品となっている。

 

『スター・トレック』シリーズのファンであるなら、絶対に観て損はない、最新アニメシリーズ『スター・トレック:ローワー・デッキ』。
1エピソード30分構成の全10エピソードと大変見やすい作品であるため、ちょっとした時間に気軽に楽しめるのも魅力となっている。
『スター・トレック:ローワー・デッキ』は、Amazon Prime Videoにて配信中。
(文・構成:zash)


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