旬のトレンドはゲーセンにアリ!? タイトーが教えるプライズ開発ウラ話
ゲームセンターのクレーンゲームコーナーには、話題のアニメや、公開中の映画、人気のLINEスタンプなど、様々なキャラクターや旬のコンテンツアイテムが並んでおり、クレーンゲームコーナーを見ると、“いまのトレンド”を知ることができる。
プライズは常に“先読み”の開発
タイトーのプライズ(景品)制作部門では、パートやアルバイトを含む部門メンバー全員で、連載の始まった漫画、SNSなどで人気が出つつあるキャラクター、新番組や今後放映予定の映画など、様々な方向へ、常にアンテナを張り巡らせ、情報を共有しているという。そのようにメンバーからあがってきた作品やキャラクターを独自の基準で選定し、商品化へ向けて動き始めることで、そのコンテンツの旬のタイミングを狙って、プライズを市場に展開できるのだという。
ひとつのクレーンゲームのプライズを制作するのには、1年以上前から準備をしているものもあるのとのこと。
店舗の立地で人気コンテンツが変わる!?
2020年は『鬼滅の刃』が爆発的な人気を博し、タイトーの全国約160店舗どこへ行っても『鬼滅の刃』プライズが並んでいたが、その土地や立地によって人気コンテンツが異なるため、店舗側では、その店舗で人気の出そうなプライズを中心に入荷している。
ショッピングモールなど、商業施設に入っている店舗では、『ポケモン』などの子ども向けキャラクタープライズの人気が高く、映画館と同じ施設内にある店舗も多いので、映画の上映に合わせてそのタイトルのプライズの入荷を強化する場合もあるという。
神奈川県の商業施設内に入っている店舗では、普段から『ポケモン』のプライズの品揃えが多く、9月~10月の2か月で25種程度のプライズを入荷していたが、劇場版公開を目前に控えた11月~12月には映画の中で活躍するポケモンや、劇場版限定のコスチュームを着ているポケモンのプライズなども追加し30種類以上のプライズを用意したという。
逆に、秋葉原や池袋などの店舗では、10代~30代を中心に、アニメなどのキャラクタ-プライズが人気。Stay Home期間中にティーンを中心に人気が出たゲーム『ツイステッドワンダーランド』のプライズは、Stay Homeムードが落ち着いた8月初旬から秋葉原エリアにある店舗の店頭に出したところ、人気を博したとのこと。
このように、ゲームセンターのクレーンゲームコーナーは、その場所の年齢層に、いま流行している、旬なコンテンツを一挙に知ることができる場所といえるだろう。
おすすめプライズ|株式会社タイトー:
https://www.taito.co.jp/prize?p=0[リンク]
(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)
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