【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第12回「トランプの戦争」

12-01

鈴木大司教「我は汝を召喚す、生まれ無き者よ! ……アオス! アバオス! バスム! イサク! サバオス! イアオ!

汝、迅く来たりて我が前に従え! 賢王に封じられし戦を呼ぶ地獄の侯爵、魔神アンドラスよ!」

アンドラス「ガガアァーーーー!!!!! 外界はイロイロとさあがしいようだなぁ大司教!!」

大司教「すでに知っていたか、偉大なる侯爵よ」

アンドラス「ああぁ、なかなか上手い具合に対立が煽られ、死ぬ者も出ているがらなぁ!」

大司教「まさかアンドラスよ、お前が裏でけしかけているようなことはあるまいな?」

アンドラス「ガガガガガァ!! 我ならこんな不細工な真似はせぬわぁ!」

大司教「不細工とは?」

アンドラス「ここまで周到に計画されてて狙われた大統領選挙が、最後グダグダで、まるで茶番ではないがぁ?!」

12-02

・シンプルなグリルド・チキン

大司教「ではさっそく今回の贄を賞味いただこうか。シンプルな鶏腿肉のノンフライオーブン・グリルだ」

アンドラス「ほお、皮はパリパリに焼け、脂はしっかり落ちているのに中の肉はしっとりと柔らがぁい」

大司教「ポルチーニの入った塩を振ってある」

アンドラス「実に美味」

大司教「味わってもらえてなによりだ」

12

アンドラス「がぁ~~、それで大司教よ、概ね汝も知っている話だろうが、さらに何を知りたいのだぁ?」

大司教「アメリカ大統領選挙で、なぜここまであからさまな不正が見逃され、マスメディアが養護しつづけたか? なぜそこまで中国共産党の力が、アメリカの深部にまで浸透していたのか?」

・これは中共の仕業では?

アンドラス「それは黄色い五星を買いかぶりがも知れぬぞ」

大司教「そこまで中共の力が強くないと?」

アンドラス「痩せても枯れてもアメリカは世界一の超大国だ。そう簡単に中国のものにはならんぐわ」

大司教「英国のBBCによると、マスメディアが中共の影響を受けているワースト3にアメリカが入っているぞ。ちなみにアメリカを抜いて2位は日本だが」(※1)

アンドラス「その通り、日本とアメリカのマスメディアはひどく中共に毒されている。しかしそれ以上にアメリカで影響力を持っているのがビッグ・テックだぁ!」

大司教「それは、今独禁法で訴えられているFace Book を含む、ビック・ファイブか」

アンドラス「Face Book、マイクロソフト、アップル、Amazon、そしてGoogleを中心としたアルファベットだあ!」

大司教「で、そのハイテク系企業が、なぜそんな?」

・環境ビジネスと新エネルギー

アンドラス「アル・ゴアを覚えているが?」

大司教「民主党のクリントン政権の副大統領、『不都合な真実』で地球温暖化を訴えたあれだな。あの映画によって、世界的に脱炭素がトレンドになっていった」

アンドラス「実に上手いプロパガンダだったがぁ。そしてビッグ・ファイブはこの波に乗り、新エネルギーに投資していったのだあ」

大司教「ビル・ゲイツとかが好きそうな投資だな。つまりすべては仕掛けられたと?」

アンドラス「奴らの言葉にも一片の真実はある。だがしかし、風力発電や特にソーラーパネルはことごとく失敗だぁ。そして残されたのは、小型原子炉と、核融合炉! これらは数年のうちに商業化できる段階にまで開発が進んでいる」

大司教「それは朗報だな。小型原子炉は暴走したところで決してメルトダウンが起きず、管理しやすい安全な発電機だ。地上の太陽と言われる核融合炉は、暴走の恐れがないし、核廃棄物が極めて少ない」

アンドラス「しかしトランプはシェルオイルに重点を置いているので、それほど積極的ではないのだぁ」

大司教「シェルオイルは無尽蔵にアメリカで採れることが分かってしまったからな。そうなると、まだ割高の新エネルギーを積極的には押さないと」

アンドラス「それにシェルオイルは多くの雇用を生み出す。奴にとってそこも大事だあ!」

大司教「しかし、トランプとてそうした新核エネルギーにブレーキをかけるわけではないだろう?」

アンドラス「それがかけることになるのだぁ。中国との対立によってなぁ」

大司教「どういうことだ?」

アンドラス「こうした新エネルギーの施設には、レアメタルが必需品だあ」

大司教「そうか、レアメタルのほとんどが中国で産出される」

アンドラス「中国と貿易戦争をする以上、不必要に戦略物資を抑えられて儲けそこなうというわけだあ」

大司教「むう、日本近海のレアメタル採掘が進んでいれば……」

アンドラス「当然その開発には、中国の圧力がかかっている」

・暗黒時代の到来

大司教「ジョージア州のケンプ知事の娘の恋人が暗殺されたな。これでアメリカの判事たちが怖気づかなければいいが……」

アンドラス「これは明らかなる恫喝だあ。相当に効いている! ちなみに自動車爆破による暗殺は、共産圏の常套手段だあ」

大司教「やはり中共によるテ口リズムなのか」

アンドラス「それを逆に利用したのかも知れぬがぁな。中共が絡んでいる、奴らは容赦ないから恐ろしいぞと見せかける」

大司教「では、真実は違うのか?」

アンドラス「ホワイトウォーター疑惑を知っているかぁ?」

大司教「あのビル・クリントンが、アーカンソー州知事時代にやらかしたという不正資金調達事件だな」
アンドラス「そのもみ消しのために、100人余りの人々が消されたと云われるのだあ」

大司教「な、なにっ!? そんな非道を!!! この現代アメリカでか??」

アンドラス「アメリカでは金さえあれば何でもできる。実際ビルとヒラリー夫婦の周囲だけでも、不審死の数は異常だあ」

大司教「つまり、暗殺は今に始まったことではないと?」

アンドラス「殺しは癖になるからなぁーー!! 実行者は次第に己の万能感に酔いしれるのだぁ!」
大司教「そこまでおぞましいことが可能なのか……」

アンドラス「現にテキサス州と多くの州が、スイング・ステート4州を最高裁に訴えた件が棄却されたではないか? 最高裁判事は保守系が優位だというのになぁ」

大司教「彼等が脅されているというのか!」

アンドラス「そうなるなぁー。あるいは金か」

大司教「いや、あの棄却理由は、テキサス州などが告訴する資格がないというものだから、トランプ大統領が原告になれば再挑戦できるかも知れんぞ!」

アンドラス「シドニー・パウエルが代わって告訴したようだぁ。それにしても判事たちとその血縁友人の絶対安全が確保される必要があるだろうなぁー」

大司教「訴え棄却は不正選挙への訴えでなく、選挙の運営が憲法違反だということだ。不正選挙にそのものに関してはまだ証拠が固まっていないというのか?」

アンドラス「その可能性はあるがなぁー」

大司教「ドイツのフランクフルトでドミニオン(※2)のサーバーを押収する際に、デルタフォースが突入したら、CIAが待ち構えていたという話は? ガセネタなのか?」(※3)

アンドラス「確かなことは分からぬ……」

大司教「地獄の侯爵にも分からぬとは!」

アンドラス「がぁ……敵が壁を作っている。それに情報にさまざまなトラップがある。嘘にしては手が込みすぎているがぁ、周辺情報が胡散臭いものが多い」

大司教「敵とは……天使?」

アンドラス「今のところはバイデンにどうにか降りてもらい、アメリカ分断リスクを回避するための恫喝の一環、と取っておけばいいだろう。銃撃戦が真実だとしてもだあ」

大司教「それにしても、不正やり放題の投票データ集積ソフトがドミニオン、天使第四位の主天使の名を持つとはな」

アンドラス「ガガアガガガ、、、実際天使とはそんなものよ」

・勝敗の行方は、世界の行方

大司教「不正の証拠はたくさん押さえてあると、保守側の弁護士が異口同音に言うのもハッタリなのか? ドミニオンのシステムでは簡単に票操作ができるシステムが仕様として組み込まれているのだ。導入前からシステム自体が脆弱で、ハッキングを許すと問題になっていたそうじゃないか」

アンドラス「もちろん、この日のためにそれは実行されたぁー。しかし、それだけでは足りなかったのだあ!」

大司教「トランプが圧倒的に勝利していたからだな! ゆえに後から捏造された票が持ち込まれた。透かしの印刷のない投票用紙で、しかもバイデンのチェックがすでに印刷されているもの。あの突然深夜に折れ線グラフのように上昇したバイデンの票の動きを見れば明らかだ」

アンドラス「その通り! 確実に不正はあったあ! いいかぁー、スイング・ステート以外のすべての州の集計では、前回のヒラリー・クリントンの得票よりバイデンは少ない。しかしこの4州を入れると、一気にバイデンは史上最高の得票数になる。あまりにもバカバカしい工作の証拠がそれだけでも明らかなのだあー!」

大司教「ではなぜ、不正が暴かれない?」

アンドラス「マスメディアが一切報じない。その背後にはテ口の恐怖と金の力が渦巻いているのだあ!」

大司教「こんなことがまかり通ったら民主主義の死ではないか!」

アンドラス「正義は地に落ち、金と暴力が支配権を握る。我らの待ち望んだ混沌ではないのかあ?」

大司教「そんな混沌など、ただの人間性の劣化だ!」

アンドラス「人間の歴史は常にそうであったろう? ローマ帝国はゲルマン人に滅ぼされ、漢人の帝国は匈奴に蹂躙され四散したぁ。そのたびに人間は劣化していったのだぁ。幾度も倒れ地に這いずり回り、再び人は苦労して立ち上がり、より強い人間を取り戻していくのだあ!!」

大司教「今回もそれだというのかっ!」

アンドラス「ガガガガガ!!! まもなく決戦の時だあ!! いかにビック・ファイブのSNSが口を塞ごうとも、この不正は隠し通せはしまい。アメリカ国民が怒りに染まる。トランプは戒厳令を出すのが一番だ! グアアアア、血の雨が降るぞ!!!」

※1 1位は台湾だったが、政府が偏向報道の放送局の電波を停止させ、劇的に変わっていくと思われる。

※2 ドミニオンは選挙票集計システム。今回全米で28州がこのシステムを採用しており、今回問題になったスイング・ステートのジョージア、ミシガン、ペンシルバニア、ウィスコンシンの4州以外でも票がバイデンに差し替えられたとされる。簡単に票を操作できる仕様であり、かつバックドアを仕掛けて外から遠隔操作もしやすい。このシステムの元はベネズエラ人によって製作され、独裁者チャベス大統領の選挙に利用されたと考えられる。

※3 アメリカ陸軍のテ口対策特殊部隊デルタフォースへの命令がCIAに漏れ、待ち伏せされたという。銃撃戦の結果CIAに負傷者と死者1、陸軍に死者4名を出したとされる。米空軍退役中将トーマス・マッキナーニーがそう発言しているのだ。

さらにこのときCIA長官ジーナ・ハスペル(初の女性長官)が負傷して捕虜になり、グアンタナモ収容所で治療を受けたという情報もあったが、これはどこまで本当か分からない。

イラスト:闇雲大佐

悪魔:アンドラス(Andras) 古代ユダヤのソロモン王に封じられたという72柱の悪魔のうち63番目の1柱。不和の侯爵として知られる。地獄では悪魔の30の軍団を率いる大侯爵である。フクロウかカラスのような凶相の鳥の頭部を持ち、鞘走れば燃え上がる鋭利な剣を携え、巨大な黒狼に騎乗する堕天使の姿で現れる。
争いと不調和を人々の間にもたらす権能を持つ。その本質は残酷で暴力的とされる。召喚者の敵を仲間割れで自滅させる。しかし召喚者自身が不適格ならば、その能力を使って召喚者とその仲間を引き裂き、殺し合わせるという。
『真・女神転生 ―東京黙示録―』では、吉祥寺ライブハウス、ゴールデンエレファントで行われたサバトに於いて、小林章人によりロックギタリストの肉体を触媒にして召喚される。

筆者:鈴木一也(すずきかずなり) 1960年11月1日東京生まれ。ゲームクリエイター。代表作『女神転生』『女神転生Ⅱ』『真・女神転生』『モンスターメーカー』シリーズ。『偽典女神転生』『新世黙示録TRPG』『ジェットインパルス』『つきびと』など多数。デジタルデヴィル(株)代表。専門学校TECH.C.にてゲーム講師を務める。
父にアナログゲームのクリエイターである鈴木銀一郎がいる。

もっと詳しく読む: 【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第12回「トランプの戦争」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/12/14/megaten-suzuki-trump-news/

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