「ノートは取らない、数学は『見たことがある』が1番の武器」京大卒雀士が伝授する勉強法

自身の受験本も出版している京大卒プロ麻雀士・松嶋桃さんへのインタビュー第3弾。
最終回となる今回は、現役で京大法学部に合格した松嶋さんが伝授する、科目別の勉強法を紹介する。

・今すぐ読みたい→
「中学受験は、ハズレがないくじ引き」京大卒雀士が語る勉強との向き合い方 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/momomatsushima-serialization-01/
ノートは取らない
自身の受験勉強中は、机に向かうことが嫌いと言うことから「机に向かわない勉強法」を編み出すなど、いかに効率良く勉強できるかを追求していたと言う松嶋さん。
その中で、受験勉強のみならず普段のテスト勉強でも使える、効率的な勉強法があるという。
「ノートを取らないことですかね。ノートをとるのではなく、教科書に全て書きこんでいました。
人間って、バラバラのものを一つの脳みそに納めるのって、めちゃくちゃ大変なんですよ。教科書でもなんでも良いんですが、『私はこの本で覚える』というものを決める。先生が話すことって大体教科書に沿っているので、『今、先生は教科書のこの部分を言っている』というのを意識しながら聞き、教科書に載っていないことは書きこんでいました。
そうやってできた、これを覚えれば完璧という『無敵の書』を作り上げることで、楽にできていましたね。
あとは、プリントを配られることもあるかと思いますが、そもそもなんのために覚えるのかを考えます。
人間は一個の流れがないと覚えづらいので、プリントが教科書に対応していてどうしても必要な時は、『ここでプリントを見る』と教科書に書いていましたね。教科書の追加ページという感覚でした。」
さらに、あの「テスト前あるある」解消法についても教えてくれた。
「勉強を嫌いになるとこの世の終わりなので、直前にやらないようにしていました。直前にやろうとすると勉強を嫌いになってしまうし、直前に急いで詰め込むあの思いはもうしたくないと思って、自分が楽をするために余裕を持って勉強していました。
あとは直前に一気に詰め込んでしまうと、頭に残らないんですよね。結局暗記って、何回見たかだと思います。
それでいうと、さっき言ったみたいに、教科書だけにまとめておくと、持ち運ぶことができて、どこでもサラッと見れちゃうんですよね。そうすると目にする回数が増える。だから暗記がしやすいということに繋がって行くと思います。
最終的には教科書○ページに書いてあることを頭の中に浮かべ、思い出せなかったところをもう1回見ると言った感じですね。」
国語は「理系のような解き方をする」

ここからは、主要3教科について、「松嶋流・勉強法」をご紹介する。
まずは国語だ。
「国語は、感性が大事と言われていますが、全然そんなことはなく、意外と数学は文系の暗記的要素があるし、国語は理系の分析的要素があると思っています。
国語を苦手だと思う人は感性を全部排除して、理系みたいな解き方をした方が良いかなと思いますね。
国語は基本的に答えが文章に載っているから、文章から答えを持ってくるだけだと思います。
あとは、よく古文・漢文を苦手とする人がいると思いますが、古文、漢文はただの暗記言語だと思います。なので、国語が苦手という人は、まずは暗記で点数が取れる古文漢文をやった方がいいのかなと思いますね。」
数学は『見たことがある』が1番の武器
「数学の場合は、ひたすらテキストの例題を覚えることです。例題に出てきた数式を覚え、実施に出てきた問題と照らし合わせ、今までやった例題を引っ張り出して解くといった感じですね。結局暗記と一緒です。数学において『見たことがある』というのが1番の武器です。『見たことがある』を増やすことで、あ、このパターンねって引っ張り出せる。
それをいかに上手く思い出せるかが勝負だと思います。
あとは、数学って、最後まで答えきるのは大変ですが、最初の方は簡単な問題が多いので、例題を覚えていると、最後まで行けなくても部分点をとることはできます。
何をやっていいかわからない人は、まずは例題を見て、それが思い浮かぶまでやることですね。」
英語は絶対に文章で覚える
「英語に関しては単語帳を絶対に使わないことですね。
単語だけ覚えても受験で使えないからです。なので、英語は絶対に文章で覚えていました。
文章で覚えると、これは前置詞の話だなといったように、なんの話をしているのかがわかるんですよね。
もちろん単語を覚えることで、単語の意味がわかる場合もありますが、結局『この単語の意味はなんですか』という問題は、受験ではあまり出ないので、最終的に文章で覚える方がお得だと思います。
もし単語帳の中に文章が載っているんだったら、そっちで覚えた方がいいですね。
あとは、スペルを間違える人って、発音をしてない人が多いと思うんです。
発音がちゃんとできていると間違えることってないと思っています。
私自身、音読するって泥臭くて嫌いだったんですが、英語に関してだけはやっていました。
逆に、英語のスペルを書いて覚えたことがないんですよね。手が疲れるくらいだったら発音した方がいいという理論でやっていました。」
いよいよ受験シーズンも大詰めを迎える。
今からでも遅くない「松嶋流・受験法」を実践し、コロナ禍の受験に打ち勝って欲しい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
・今すぐ読みたい→
「中学受験は、ハズレがないくじ引き」京大卒雀士が語る勉強との向き合い方 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/momomatsushima-serialization-01/
関連記事リンク(外部サイト)
「中学受験は、ハズレがないくじ引き」京大卒雀士が語る勉強との向き合い方
京大卒雀士が伝授する受験法「勉強=机に向かうという概念を取っ払う」
令和を生きる女性のシゴト観を考える。男性に求めるのは「3高」から「4低」へ?!
スキマ時間にどうぞ!

ココロとカラダのコンディショニングマガジン『CoCoKARAnext』(ココカラnext)がお届けする総合情報サイトです。
ウェブサイト: https://cocokara-next.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。