野球メディアはなぜ終戦になるまでFAやメジャー挑戦、人事情報を書かないのか
ソフトバンクが圧倒的な強さで史上初となる2年連続の4連勝日本一。
コロナ禍の中で行われた「特別なシーズン」。頂点に上り詰めたのはホークスでした。福岡出身で現在は東京に住む30代会社員のAさんは翌朝、歓喜に浸ろうとコンビニを訪れ、朝刊スポーツ各紙を「全紙買い」したのですが、そこで衝撃の事実に出くわします。
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ソフトバンクの日本一をどこも1面で報じていない…。
日刊、報知、サンスポは「菅野メジャー」
スポニチとデイリーは「ジャパンCアーモンド」
トーチュウは「Jリーグ川崎最速V」
なぜこんなことになるのでしょうか。在京スポーツ紙の記者は解説します。
「ソフトバンクの日本一って、当たり前過ぎて驚きがないからですよ(笑)。スポーツ各紙とも、即売の売り上げデータは日々、編集サイドに伝えられ、少しでも売り上げをアップするノウハウは蓄積されています。スポニチはとにかく競馬です。デイリーは阪神ネタがなければ競馬に行く。トーチュウは中日ネタが乏しい場合、他紙と『差別化』をはかるため、『変化球』で行く傾向がある。報知の巨人報道は当然。日刊は『ヤンキース』の見出しで他紙より先行出来た。サンスポも意外に宅配は強いんです」
ネットや紙面で常に野球ネタをチェックしているAさんはこんな疑問を抱いています。
「なんでFAとかメジャー挑戦とか人事情報とかって、終戦になった途端に各紙からドッと出るんですかね。スポーツ各紙の競争は激しいと聞きます。判明した時点で書けば、単独スクープになるわけじゃないですか。でも溜めに溜めて、シリーズが終わったタイミングで出すから、各社とも横並びになるし、肝心の試合記事のスペースが狭くなる。これって本末転倒じゃないでしょうか。巨人ファンだって、敗因を深く知りたいと思いますよ」
こんなファンの素朴な疑問に前述の記者はこう言って、頭をかくのです。
「ご指摘はごもっともです。でも担当記者もチームと一緒に日本一を目指して戦っているんです。たとえば番記者が大事なポストシーズンゲームの途中に『〇〇を調査』というスクープを出したら、どうなるでしょうか。『俺たちじゃ物足りないのか』とチーム内に多少なりとも動揺がもたらされることでしょう。だから終戦の瞬間まで待つ。それが暗黙のルールです」
しかし、あるネットメディア関係者はそんな姿勢を批判します。
「番記者は『チーム愛』とか言うけど、要するに書いて首脳陣や球団幹部から嫌われるのが怖いだけ。僕たちには『忖度』にしか見えませんね」
「ともに歩む」報道か、あるいはガチの報道か-。どちらがいいかを決めるのはあくまで読者。それでも最強軍団を建設し、日本一にたどり着いたホークスの偉業を称える一面記事が1社ぐらいあってもいいと思ってしまうのですが…。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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