【缶コーヒーの豆知識】「無糖・微糖」には定義があった!甘さひかえめとはなにか、コーヒーとコーヒー飲料の違いも解説
缶コーヒーには微糖や無糖などの表記があります。
これらの表記は、飲料100mlに対して砂糖がどれくらい含まれているのかを基準として定義されています。
そこでここでは、缶コーヒーにある無糖や微糖の他、低糖や甘さ控えめなどの表記にどのような定義があるのかについてご紹介します。
また、コーヒー飲料やコーヒー入り清涼飲料との違いについても解説します!
缶コーヒーと砂糖の関係
缶コーヒーには砂糖が含まれているものとそうでないものがあります。
その砂糖の量によって、無糖や微糖、低糖といった表示がされています。
これらの文言の使用は、食品表示法という法律で定義が定められています。
「無糖」とは
缶コーヒーは飲料100mlに対して、砂糖が0.5g未満であれば無糖と表記して良いとされています。
つまり、無糖とはほとんど砂糖が入っていない状態のことです。
とても簡単にいえば「砂糖が入っていない缶コーヒー」と言えます。
ただし、完全に砂糖が入っていないのかというとそうとも言い切れません。
1缶(190ml)あたり、0.95g未満なら砂糖が入っていても無糖と表示できます。
もしかしたら、極微量ながらも砂糖は入っている可能性はあります。
無糖に基準がある理由
実は平成7年以前は、このブラックという表示に基準はありませんでした。
ブラックの缶コーヒー以外にも実態と異なる商品があったため、消費者を混乱させる恐れがありました。
そこで、平成7年に栄養改善法上に「栄養表示基準制度」が設けられました。
平成14年の栄養改善法廃止に伴い、健康増進法に移行し、そこで現在の表記について言及されています。
この法律の中で、ゼロ表示つまり無糖や砂糖を使っていないと消費者に伝えていいとするルールが制定されました。
それが、100mlに対して、砂糖が0.5g未満という量となっています。
「微糖・低糖」とは
缶コーヒーの場合、飲料100mlに対して、砂糖が2.5g未満であれば微糖・低糖と表記できると定められています。
微糖と低糖に関しては同じような意味です。
とても噛み砕いて説明すると「砂糖がとても少ない缶コーヒー」といえます。
使い分けは定義されていないこともありメーカーによって異なり、微糖と低糖どちらかしかない場合や、微糖と低糖で砂糖の量を変えている場合もあります。
「ブラック」とは
ブラックコーヒーとは、糖類や乳製品や乳化された食用油脂を使用していないもの商品の事を指します。
これは「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」により、コーヒー飲料などに対してのみ定められている定義です。
それによると、乳製品または乳化された食用油脂を使用しない場合に限り、ブラックと表示できるとされています。
砂糖を使用している場合は、「ブラック」の文字と同じ場所に「加糖」と表示する必要があります。
ただし、微糖や低糖と表記した場合に限り、加糖の表記を省略することができます。
ブラックと書いてあれば無条件に乳製品が加えられていないコーヒーではありますが、甘くないかどうかは話が別になりますので注意が必要です。
「甘さひかえめ」には定義はない?!
よく缶コーヒーでは、微糖や低糖以外にも「甘さ控えめ」という表記がされていることもありますよね。
この甘さ控えめという表記には、明確な基準はありません。
なぜなら、微糖や低糖については前述のように食品表示法などによる定義があるのに対し、甘さ控えめという表記についてはどの法律でも触れられていないからです。
そのため、自社の他商品と比べて糖分が少ない場合など、メーカーの基準によって「甘さ控えめ」と表記がされています。
コーヒー・コーヒー飲料・コーヒー入り清涼飲料の違い
製品としてのコーヒーには、コーヒー以外にもコーヒー飲料やコーヒー入り清涼飲料と記載されている商品があります。
それぞれどのような違いがあるのかをご紹介します。。
「コーヒー」とは
コーヒーは、一般的にはコーヒー豆を焙煎して挽いた粉末からお湯や水によって成分を抽出した飲料とされています。
商品としてのコーヒーの場合、内容量100gの中に生豆の量が5g以上のものとされます。
コーヒー飲料・コーヒー入り清涼飲料に比べると生豆の量が多くなっています。
「コーヒー飲料」とは
コーヒー飲料とは、内容量100g当たり、2.5g~5.0gの生豆を使用しているコーヒー製品のことを指しています。
つまり、コーヒーと比べると若干ながら薄いものの、コーヒー入り清涼飲料に比べると濃いというイメージです。
「コーヒー入り清涼飲料」とは
コーヒー入り清涼飲料とは、コーヒー豆を原料とした飲料及びこれに糖類や乳製品、乳化された食用油脂その他の可食物などを加えた飲料のことです。
内容量100g中、生豆使用量が1g以上2.5g未満のものとなっています。
近年増えているカフェインの入っていないコーヒーなども、このコーヒー入り清涼飲料に含まれています。
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